男鹿岳(おがたけ、おじかだけ)は那須連山の西方、男鹿山塊に属する山であるが、国土地理院では那須日光の山域とされていて独立峰。
無積雪期はヤブが深くて登る人は少ないようだ。
しかし日本三百名山でもあり、この残雪期だけは登る人も有る。だから今日も登山者の車が5台、ゲート前に停まっていた。
会津側の水無川沿いの道を進むと行き止まりのゲートがある。先ずはそこから林道を約8kmほど歩いて大川峠を目指す。
地図では、林道は峠を越えて栃木県側へ繋がっているが、現実は崩れたりしていて荒廃している。
最初は歩きやすい道が続いていたが次第に荒れた道なってくる。
この橋の向こうに車止のゲートがある。
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最初はこんな感じの歩き易い道だった
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スタートから約1時間
林道はまっ二つに割れて深い溝になっていた
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スタートから1時間20分残雪が道を覆ってきた
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大川峠に着くと二組のパーティがいた。
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大川峠の取付点
この雑木の中に踏み跡がある
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取付から雪が現れたのは意外に早い時点だった
カメラが落ちていた。
多分、今朝の先行者のカメラだと思ったので届けようと思う。
暫くすると上の方から人の声がする。
多分あの方たちのカメラだろうと大きな声を掛けると頷いている様に見える。
追いつき二人連れにカメラを渡した。えらく感謝されたが、その方達は地元の者ですと挨拶され、
そこから山頂まではほぼ一緒に歩く事に。
雪の急斜面で振り向くと七ヶ岳が近くに見えた
実際はもっともっと角度が有る斜面。
この先でヤブに捕まったが左のヤブの向こうには栗石山山頂まで繋がる雪があったのは後で分かった。
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栗石山に到着
此処まで登れば男鹿岳は指呼の間だ。
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雪の尾根を少し下り、上り返して男鹿岳 山頂
後ろには那須連山が並んで見えている。
同頂した方達と写真を撮りあった。
さてこの山は何故日本三百名山に選ばれたのだろうか?
山頂の姿を見上げられる所は無かったし、奥まっているので見えないだろう。
水無川沿いからは、見えてかもしれないがかなり小さくだ。
山頂は、西側が開けているだけなので展望台と云うほどでもない。
しかもヤブ山でもある。今日のところ選考のポイントは見つからなかった。
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左は三倉山の山並み 右手の那須連山の中ほどが三本槍
帰路は1人西尾根を下る。途中まで有った雪も1350m付近から無くなってしまい、深いヤブとなる。
ルートを少しでも外せば大きく労する事になるので、GPSは欠かせなかった。
深いヤブでも上りに比較すれば、数段下りの方が楽だ。
何とか林道への下降適地に降り着き、約2.5kmの短縮になった。
そして無事、ゲートの駐車地に戻った。
この看板は何時までも取り払われる事は無いのだろうと思った。
見方を変えれば、人里を離れて静かな山を楽しめる所かもしれない。
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