何処の山も雨マークが付いていた。唯一この大船渡近辺の午後だけが頼りだ。
天気予報通り午前中は小雨が降っていた。短いルートなので雨が止んだ後の午後から登るつもりで赤坂峠へやって来たが、まだ降っている11時だった。
マイクロバスが1台停まっていた。
運転手さんに聞くと、この雨の中を登って行った団体さんが下山してくるのを待ってるとのこと。
12時.雨が止み、出発。



直ぐに明りが射し込んだが、まだまだ不安定な天気に変わりは無いようだ。
下ってきたその団体さんと出会った。九州の方たちの15人で、昨日は早池峰、明日は栗駒山の予定だと云われた。
団体なので雨でも変更しにくい事情があるのだろうが、その点私の様に単独だと直ぐに変更できるのは気楽だ。
両側がツツジの木でいっぱいの道を過ぎると賽の河原。
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成る程そんな雰囲気がある所だが広くは無い。
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程なく畳石というベンチがある広場にでる。
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少し傾斜もでてきた登山道はダケカンバやカエデ、ナナカマドが多くなり標高が1200mを越える所まで続いた。
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そしてあっと会う間に木の種類が変わり、シャクナゲとハイマツが大半を占める様になる。
標高が少し高くなるだけで樹木の種類が面白い様に変わる山だ。

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歩き易い平坦な登山道の右手に小屋が見える。左手にはタンクの様なとこらから水がジャブジャブでている。
小屋から近い石囲いの日下神社にお参りし、荒涼とした山頂へ向かう。
何時もは気持ち良い広々とした山頂部なのだろう。日本アルプスの岩とハイマツの尾根と同じ雰囲気がした。
強烈な風とガスの中でユックリしていられる状況では無いかった。

山頂


岩とハイマツの間には花が沢山咲いていた。
風に揺られて写真を撮る事も出来ない程だ。
小屋に戻って暫く休憩し、風の無い灌木の中を下った。
ツツジの時期や紅葉の時期が良いのだろう。
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下ってくると明りが射して麓が見えてきた。
その向こうには宮沢賢治の作品、「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」の創作の原点となった種山ヶ原がある。

登山口では晴れ間が広がり、明日に備えて濡れ物を拡げ、乾かした。
峠からは、広大な斜面に設置された太陽光発電所のキラキラ光るパネルの中を車で下る。

五葉温泉

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