立ち寄りたかった会津朝日岳は只見町からR289を南下して黒谷川、白沢川へ分岐する上流へ。
赤倉沢へ入って行き、駐車場の道標に導かれた。
4年間も林道崩壊により閉鎖されていたとあって、こんな山奥に既に5台ほどの車が停まっていた。
勿論自分も開通を待っていた1人だ。
皆、既に登って行かれた様だ。
登山口から暫くは、足元が見えずらいところもある草茫々の沢沿いを歩く。
道脇の花
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三吉ミチギと云う最後の水場
とっても美味しい、下山時には役立ちそうだ
水場から後ろを振り返る。谷間の雲海は未だ残っている。
途中で追い付いた山梨から来られたYさんとの話が弾み、座り込んで休むこと多く厳しい急登にも気が付くことなくピークの叶の高手まで登って来た。
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直径170cm
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山頂らしき姿が現れたが何処が最高点かは判り難い
あの頂きまでは100m下がって300m登る。CTは75分となっている。
山頂直下の100mは岩と草付きの滑り易い急斜面。
この一番辛い所を登り切ると岩のピークに立った。一番高そうだったので山頂だと思ったが、痩せた所を100m程、北東に行ったところに山頂があった。
山頂では山形から来たと言ったAさんと一緒に山座同定をたのしむ。
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このやせ尾根の100m先に山頂 |
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山頂
意外に近い所に会津駒ヶ岳が見え、浅草岳も大きく横たわって見える。
雲の合間に一際高く雪が残る越後駒ヶ岳も見え隠れしていた。
大きく横たわる会津駒ヶ岳。もし空気が済んでいれば右奥には燧ケ岳が見える筈だが今日は見えない。
遠征最後の登山には絶好の天気に恵まれたものの、暑さは強烈だった。
下山途中のあの冷たい水場ではタオルを冷やし身体を拭くと正に天国。命が蘇る様な気分だつた。
そうだ、急いで帰阪し今晩放送があるグレートトラバース2を見なければ。
橋を渡ると駐車広場に到着
下山後にR252を魚沼方面へ車を走らせていた。何十キロも民家の無い国道だ。
ふと同じ方向に歩いている人を見た。
なんとなんと、あの姿はまさかグレートトラバースの田中陽希さんでは。
35度を超えるうだる様な暑さの中だった。声をかけてあげるのも申し訳無い程の汗で黙々と歩く姿。
だけど私は声をかけてしまった。
道路脇に停車し、「田中陽希さんですよね」
「はい」と気持ち良い返事が返って来た。
会津朝日岳から守門岳への異動日だった様だ。
自分とは一日違いの会津朝日岳だった事になる。
一言二言の会話と激励をして別れ、見事放送時刻の夜9時10分前に帰宅。
田中さん本人登場のグレートトラバース2を観ることができ、充実した暑い熱い一日になった。
撮影をお願いしたら気持ち良く了解いただき、一瞬立ち止まって親指を立ててのポーズでした。
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