和賀岳は大群落のニッコウキスゲが有名で、花の百名山でも知られている日本二百名山であるが、
岩手と秋田の県境にあり山深くて近ずき難い山との印象を持っている山である。
先月の東北遠征の時、7/25の大雨により、予定していた秋田県側からの真木林道で崩落発生。其の外の林道も崩壊個所多く断念した。
岩手県側からの高下登山口への林道もその後の大雨で崩壊したが先週の復旧が確認出来たので計画を立てた。
晴れマークがあった天気予報は近ずくほど悪くなり、好転する見込みはなくなる。
東北の殆どに雨マークが付いた。その悪い中でも雨だけは避けられそうな1日が今日だ。
県道1号から高下川沿いの林道へ。舗装路は途中から地道になり登山口まで4kmは地道だった。登山口の100m奥に駐車スペースがある。
この登山口は高下岳、和賀岳の共通登山口。
植林の杉の木の中の登山道は直ぐにブナやミズナラに代わる。
200m程の登りで一旦平坦な歩き易い道になった。更に200mを登り、高下岳分岐。
この辺りまでは下草が刈られていて濡れる事も無かった。
高下岳との分岐を過ぎると200m程沢に向かって下る。途中水場の表示が2箇所あった。
沢の手前は急降下だった。このコースは一旦下って沢を渡渉するところが難点。
増水しなければ多少濡れる程度で渡れるらしいが、今日はどうだろう。
昨晩の雨は小雨だった。左脚が浸かり靴下が濡れたが、この程度なら良しとしよう。
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沢を渡った所に焚火跡があった。多分渓流釣りで入った人達がここを利用していると思える。
ここから稜線まで標高差700m。
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急登から始まる。下草が水を含んでいるので合羽を着ていたがピッショリ濡れた。
相変わらず眼を見張る程大きなブナの林が続いていたが、稜線が近ずくとダケカンバに変わり、
次第にハイマツとカエデが目立つようになりスカっとした1337mピークのコケ平に到着。
場所はスカっとしているけど、ガスガスで周囲の山は見えない。
残っていた夏の花と秋の花が一面に咲いている。ガスっていなければ気持ち良くお花畑の中の稜線歩きが出来そうな雰囲気だ。
山頂が近くなると足元が見えない程笹が被っていた。
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山頂到着。
今はこのルートからだけしか山頂に立てない。だから当然誰もいなかった。
結構広々した山頂だ。空を眺めるも雲は切れそうにない。
シャツはビッショリ濡れていたので冷えてきた。急いで食事を済ませて下山へ歩き始める。
飽きる事もなくブナ林を見ながら下っていたら意外に速く沢まで下った。
水場に立ち寄りながら200mを登り返して高下岳分岐。残りは400m降れば登山口。
真夏の暑さが無くなり、随分歩き易くなった気がする。
好天では十分登る価値のある山だと感じる。花も紅葉もよさそうだ。
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