日本二百名山も新潟の二山、八海山と中ノ岳を残すのみとなった。二山一緒にやってしまおうと前日夜、現地までやって来た。
ところが朝になって天気予報は一変しているではないか。
致し方が無い、諦めて帰ろう。車の向きを大阪に変えて5分走った。
『待てよ、今日だけなら何とかなるのかも』。空を見上げる。なんとかなりそう。
『よし、八海山だけでも登って帰ろう』
八海山と云えばギザギザの岩峰の八ツ峰が有名だ。この山の良さはそこにあるのだろう。
雨が降る前には下山したいので本意ではないがロープウェイを利用した。
ロープウェイの山上駅を出て直ぐに右手に見えてきた八ツ峰
女人堂
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祓川の水場、この水量ならば年中涸れる事は無さそうだ。
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薬師岳が近づくと米どころ南魚沼が見下ろせた。
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薬師岳
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山と高原地図によれば薬師岳まで2時間30分となっている。
しかし半分の時間で来てしまった。
普通こんな事は滅多にない、多分案内地図がおかしいのだろう。
でもこの先もずっとそうだった。テント泊重装備を基準としているのだろうか。
相対的に他の地域の案内地図と比べて時間設定の基準が大きく違うように思った。
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駒ヶ岳、中ノ岳が顔を出し、その真ん中奥には鋭く尖った荒沢岳の山頂だけが見え、これが見えただけでも登ってきた甲斐ありだ。
直ぐその先には千本桧小屋が見え、八ツ峰も近付いている。左奥は中ノ岳
千本桧小屋は閉まっていたが、避難小屋は当然開いていた。
愈々、紅葉が始まった八ツ峰を歩く。
前には誰もいません、後ろからは数組の若者パーティが来ます。
もうすぐ最後の峰、大日岳が待っています。左奥は入道岳。
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後ろから来る青年に写して貰った
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大日岳、奥は入道岳
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大日岳からの越後駒ヶ岳
中ノ岳も
最高点の入道岳
入道岳からのパノラマ。曇り空にしては結構よく見えていた。
燧ヶ岳、平ヶ岳、日光白根山、至仏山、もっと右には確認できなかったが、谷川岳から仙ノ倉、巻機山だったのだろう。(オンマウスで山名標示)
八ツ峰越えは見た目は恐怖感が有ったものの、殆ど鎖が設置されていたので安全だった。
帰路は八ツ峰のトラバース道。こちらの方がスリル感のある道だった様に思った。
帰路に見た岩壁
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千本桧小屋まで戻り北側の山を確認。重なっているので殆ど判らなかった。オンマウスで山名標示(2山だけ)
紅葉が始まった八海山はこれからがシーズンなのだろう。
雨になる前に下山出来て、万々歳。
残した中ノ岳は惜しかったが、近い内に天気をみて挑戦しよう。
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