徳島県の祖谷と三加茂を結ぶ県道44号線は関西では考えられない高所を通っている。標高が1500mを超える落合峠。
その落合峠まで車で行き、そこから登れば矢筈山は近いのであるが・・・・。
事前に県の道路管理事務所に問い合わせたところ、途中にゲートがあり冬季は通行止めしているとの事だった。
ダムの先から石堂山経由で登るしかないのか?
その覚悟で44号線を高度を上げながら南下してゆく。標高が500mを越えるころ雪道となった。朝だからまったく轍もない道だった。
ぐんぐん標高は上がり1000mの桟敷峠。そこからダムへ向かって少し下ってゆく。有ると思っていた集落は廃屋だけがポツリポツリだった。
雪積が少しづつ増えてきた。有る筈のゲートは無く、ドンドン登って行けた。
車は遂に1520mの落合峠まで来てしまった。理由は定かではないが、暖冬だった故、ゲートを閉めぬままになっていたのだろう。
1000mを超えると殆どガードレールがないので緊張しまくりだったが、山へ入るには、特に雪の時期は長い距離を歩くのは結構辛いのでラッキーかも知れない。
落合峠は明るい峠だったが、まだ山には雲が掛かっていた。
峠までの道
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ここから出発
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緩やかな笹の稜線を登ってゆく
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北側の平地は晴れている |
気温は低くピーンと張り詰めた空気が気持ちよい
小さくアップダウンしながら1800のピークに向かって登り始める。
意外に急坂だ。持参した6本爪のアイゼンでは滑って厳しい。前爪のアイゼンを持ってこなかったことを悔やんだ。
そう思いながら登っているとき、有り難い事にフィックスロープが現れた。
1800mのピークには登らず1750m付近からテープはトラバースする方向に導いてくれる。
ここで一瞬雲が切れたところに山頂が現れた。
トラバース
トラバースを終えると霧氷の絶景が待っていた
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山頂が近づいて見ると、横にいっぱい切れ目の入った岩
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振り返って岩を見る、結構大きい。
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笹原の先に山頂。 |
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寒い山頂で先ずはエネルギー補給
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トラバースの帰路
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峠に近づいたころ振り返り、一番奥に矢筈山を見る
これは峠から西へ続く峰
真ん中左には、山頂部分に雲が掛かっていた三嶺
少し青空も見えるころ下る。
この一本の轍。
来る時につけたマイカーの轍のみだった。
もう少し青空が欲しかったが、見事な霧氷だった矢筈山は日本300高山の一座。
これを手がかりに日本300高山制覇を。残りは約30座前後だ、今年は次の目標として挑戦を始める。
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