前日はPOさんと黒滝道の駅で待合せて車中泊。軽く小宴会の後、地元の山友Nちゃんも駆け付けてくれて楽しく過ごした。
朝、洞川の街中は凍結していた。母公堂の近くに車を停めて出発。
夜は星が輝いていたし、午前中は晴間が期待出来そうだ。
一昨年のシーズン、POさんをお誘いして稲村ヶ岳を目指したものの小屋の手前まできて、山頂到達には時間が足りなくなり撤退した。
今年は是非とも山頂に立ちたい。
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薄い踏み跡の上には昨日のものと思える一本の踏み跡があった。だから雪道でも歩き易い。
法力峠に着くと南側からの明るい日差しが嬉しくなった。
直近の降雪後の踏み跡はただその一本だけだ。
小屋の手前までは幾つも危険なトラバースが有るが小屋まで続いているかどうかは分からないが、途切れていると思っての行動が確実だろう。
そこでトラバースに大きな時間を掛けるより確実に小屋へ辿れる尾根通しを選択した。
スノーシューに履き替えて白倉山への尾根を登っている左手には山上ヶ岳が見えてくる。
真っ青になった空に真っ白の樹氷が映える。
稲村ヶ岳はまだまだ先だが、これを見るだけでも大いに満足出来る風景になった。
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下って稲村小屋の軒下でPさんに貰った羊羹とコーヒーで小休止。
小屋から先にトレースは無い。昨日の単独者の方はここで引き返したのだろう。
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さて雪は深くなってきたけど頑張って行きます。
チラッと見えている大日山
尾根通しにシャクナゲ帯を潜り,
スノーシューとストックからアイゼンとピッケルに切り替えて大日山の手前まできた。
夏道の方向へ様子を見に行く。少し踏み込んで進んでみたが危ないし時間も掛かりそうだ。
谷を渡って登り返すコースを選択する。谷の下りは楽だか登り返しは足が上がらず時間が掛かった。
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谷を渡る 後ろから来るPさん |
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谷を上り返す
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この先はPさんにバトンタッチ
キレットへ到着です。左には稲村へ迫り上げる岩壁
難所は多かったがもう山頂は近い
約5時間半掛かって山頂到着
左から山上ヶ岳、地蔵ヶ岳、竜ヶ岳
手前下にバリゴヤの頭と向こうには大きな弥山
2年続きで撤退だった冬の稲村は3年ぶりだ。
何とPさんの稲村ヶ岳はこの厳冬期が初登頂だったのには驚いた。
実に美しい光景を目に刻みながら下山へ。
小屋からは踏み跡が残っていた夏道のトラバースルートを慎重に通過し下山した。
こんなに良い天気なのに登ったのは我等二人だけでした。
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