今回はシュラフテストを兼ねての無人小屋泊。テストだけなら車で近くまで入れるが折角だから電車で行ってバスの吉野山から歩く。
春秋には夏用シュラフでは寒い、冬用は重いし嵩張ってどうも不都合。ここまで春秋には20年前に買った化繊のものを使っていたのだが。
カバー不要、表面生地防水コーティングのダウン500gを買った機会に百丁茶屋の二蔵小屋泊で試してみよう。
【 4月14日 】
今年は殆ど終わった雰囲気の吉野山の桜。それでも遠方からのツアー客は観光バスや電車でやってくる。
バスを乗り継いで奥千本までやってきた時刻は11時を過ぎていた。
ルート図(青線=1日目 赤線=2日目)
金峰神社を過ぎると人影は殆ど無くなり、青根ヶ峰へ。
舗装路へ戻りしばらく進むと目指す四寸岩山の姿が見えて来る。大して標高差も無いのに、ここから見ると高く見えた。
舗装路から外れて四寸岩山への登山道へ入る
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四寸岩山
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雲は多いが西側が開けているので見晴らしが良い
南西方向に大天井ヶ岳。その左奥に小さく稲村ヶ岳と大日山(写真では見え難い)
四寸岩山を下ってゆく途中の足摺宿の小屋
奥駈道は舗装路を跨いで大天井方面へ向かうと気持のよい道だ。
泊まった二蔵小屋
まだ早い時刻、先ずは水を汲みに行こう。
広場の端に「水場10分」との立て札あり。危ないザレ場を通るが実際には6分程度で水場に着いた。
日暮れまでは長い時間だ。外のベンチでビールと焼酎でマッタリ。
この小屋、以前泊まったことは有ったが忘れかけていた。
真ん中にストーブがあるが今は必要ない。もっとも行者さん用のもので勝手に使うことは出来ない筈だ。
今日は誰も来ないので広々と使えて快適。
夜中に小屋の外で動物の走る音が何度か聞こえた。星が出ていたので明日の天気は良さそうだ。
【 4月15 日】
朝、この時期にしては気温が高い。小屋の中は4度もあった。
シュラフのテストには不十分だったのかもしれないが、とにかく睡眠には快適だった。
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目覚めは早かった、まだ3時半。中途半端に寝る時間もないので予定も決めないまま片づけを始める。
食事を済ませて出発は4時半。まだ暗いのでどうかとも思ったが、取りあえずは大天井ヶ岳へ登ろう。
暗いけど早朝はあまり汗を掻かないので快調に歩ける。
1時間弱で大天井ヶ岳。もう足元はしっかり見える明るさになっていた。
天気は悪くなさそうだったが山の朝はガスで一杯だった。
そのまま進んで五番関へ下る。
さてここからどうしよう。
洞川へ下れば近いが、まだ6時なのだ。距離は長いが歩いて吉野駅へ戻ろうと決めた。
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大天井ヶ岳
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五番関
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大天井ヶ岳のトラバース道は以前から崩落箇所が多い。修復も追い付かないのだろう。
大きくは3箇所ほどが歩きにくい所。用心して歩けば通行できるものの雨が降れば何時形が変わるか判らないので安全とは言い難い。
舗装路を歩き吉野山へ戻った。
僅かに残っていた桜を楽しみながら観光客が登ってくる道を下る。
蔵王堂まで下ると脚はパンパン
近鉄吉野駅には中国系の団体客も多く見られた。
よく歩いたけど、まだ午前中。13時前に帰宅し家風呂で汗を流して満足のビールで睡眠に入っていた。
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