7/10日と7/11日は天気が悪く、どうやって過そうかと思っていたところ、期間移住されている深川のオムコロ邸にお招きを受け、楽しく過ごすことが出来た。
そうして2日間休むことが出来たので体力も回復。予定しているピパイロ岳には丁度よいかもしれない。
案内地図のコースタイムでは12時間を越えるピパイロ岳ピストン。距離的にはそれほどでもない様に思えるが、12時間越えはなぜなのか?
伏美岳までの道は整備されているとの情報があるが、その先が歩き難いヤブルートなのかもしれない。
いずれにせよ、嫌だけどヒグマさんの活動時刻の早朝に出発しなければならないようだ。
その為には、前日11日に登山口に着いておくことだ。
日高山脈詳細図
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登山口手前には避難小屋があり3人組と単独者が泊まる準備をされていた。単独の方は2泊3日テント泊で幌尻岳ピストンするとのこと。
3人組の方は私と同じくピパイロ岳のピストン予定だが11時間を限度に行ける所までだと話された。
小雨が降り続いていたが明日の好天は保障つきだ。
静かに寝たいので、例によって私は車中泊。
夜明けは早い。3時半には明るくなってきた。
避難小屋から300m先の登山口には深夜のうちに到着したのだろう、2台の車が停まっていて睡眠中の様だった。
3時40分私が真っ先に出発した。前日が雨の日の先頭は辛い、スパッツを着けてはいても次第に靴の中も濡れてくる。
レインパンツを履いておくべきだったと反省。いつもこうなのだ、学習できていないな。
入山届けのポスト
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登山口の駐車場
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歩きやすい道
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まだ涼しい時間帯に5合目。
ここ以外に表示があったのは、1合目と9合目。
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陽の射す位置も高くなってきた
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もぅここまでくれば楽な道
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朝6時を過ぎたばかりの伏美岳から見下ろせば十勝平野は雲海に包まれている
ずっと向こうには東大雪の山が見えていた
十勝平野は雲の下
左端の幌尻岳、尖っている戸蔦別岳、今から向かうピパイロ岳(右)までの眺望
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伏美岳からのルートは然程悪くは無いようだ。
順調に稜線最低コルまで来れた。水場へ下る赤リボンがぶら下っていた。
しばらく進み、ピパイロ岳の山頂らしき姿を見る。
次第にヤブっぽい道になったり残雪になったりで標高が上がってくる。
左奥に見えるのが山頂
登山口から5時間12分 ピパイロ山頂到着だ。
まだ9時前だった。気分よい朝の山頂。
経由してきた伏美岳が良い形で左端に見える。先日登った十勝幌尻岳も浮かぶように右奥に見えていた。
山名入りの大きな画像はクリック
山名入りの大きな画像はクリック
時間の余裕が出来たので、グショグショにぬれた靴下を絞り、山頂の岩の上で靴と一緒に暫く乾かす。
幾重にもなる日高の山並みは飽きないほど美しいものだった。深く刻んだ谷や数え切れないカールの数。
他の山脈とは違う独特の雰囲気がある。
50分間休んだあと下山に向かっているところへ昨日の避難小屋で逢った幌尻までピストンする単独者と出逢った。
そしてあの3人組は2人組になっていて鞍部へ下る中間点あたりで出逢ったが、この地点で引き返すかどうか思案していた。
もし山頂まで行っていたら登山口下山は17時を過ぎることになるのだろう。
伏美岳への稜線では花を楽しみながら戻った。こうしてみると種類も多かったようだ。
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ヒダカゲンゲ
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チングルマ
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ミヤマシオガマ
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ミヤマシオガマ
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シラネアオイ
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ヒダカキンバイソウ
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ゴゼンタチバナ
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ツマトリソウ
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シャクナゲ |
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カラマツソウ
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ウコンウツギ
伏美岳へ戻って来たころには雲が湧いてきた。
幌尻岳は隠れてしまい、ピパイロ岳だけが浮かび上がって見えていた。
山岳写真を撮っていたカメラ好きの方と暫く世間話をして寛いだあと下山へ。
稜線のヤブは想像していたほどでもなく稜線最低コルまでは意外に歩きやすかった。
避難小屋に残っていた3人組の1人に登っている2人の安否と状況を伝えて林道を下った。
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下山後の温泉=先日同様芽室町にある国民宿舎・新嵐山荘
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