八経ヶ岳と夕陽
 2016年11月25日~26日  奈良県天川村・行者還トンネル東口から八経ヶ岳へピストン(避難小屋泊)
 メ ン バ ー  単独
行    程  11/25  行者還トンネル東口登山口10:10~一のタワ11:10~11:38奥駈出合11:45~12:03弁天の森12:13
       ~理源大使像12:38~弥山小屋前13:30~14:03八経ヶ岳14:08~避難小屋(泊)14:35
    計 4時間25分(休憩を含む)   8.4km  上り累積標高差 約1060m
 
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 11/26  避難小屋8:009:35奥駈出合9:43一のタワ10:07~トンネル東口登山口10:52
   計 2時間52分(休憩を含む)   5.8km  上り累積標高差 約120m
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    【全行程】 7時間17分(休憩を含む)   14.2km  上り累積標高差 約1180m
山    名  八経ヶ岳(1915.2m)、弥山(1895m)
天    候  10/25=曇り時々晴れ  10/26=晴


寒波がやってきて一気に気温も下がる予報を見た。その翌日から二日間は晴れて気温が低い。
絶好のチャンスだ。樹氷だけでは勿体無い、折角だから山の上で朝を迎えて夕陽、朝陽を見ようと計画した。

初日は登るだけなので、出発は遅めにした。
以前から工事をしていた309号線下市町の長谷集落付近にバイパスの丹生トンネルが完成していて、初めて通過した。
このトンネルの完成で水の神様で有名な丹生川上神社下社は通過することも無くなってしまう。
何か寂しさを感じる。時々には従来のように大回りして神社にも寄ってみたくなるかもしれない。




拡大



【 1日目 11月25日 行者還トンネル東登山口から 】

トンネルを抜けたところの道脇の広まったスペースに車を駐車した。他に車はなかった。



登山口は荒れた林道跡を数分歩いた所。
腐りかけた道標がある。


  尾根までは、中間に標高差200mほどの急登が有る。
出来るだけ汗を掻かないようにゆっくり歩いた。それでも汗をかくほどの急坂だ。
そのあとは緩い坂を登り、一ノタワの分岐に着く。

 

寒波の昨日までは風が強かったようだが、今日は風を余り感じないし、気持ちよい青空だ。
南には真ん中に大きな仏生ヶ岳と孔雀岳が見えている。



西口からの奥駈出合を過ぎて弁天ノ森で食事休憩。ここは岩の上に立つと北の展望が良い。
北を見れば山頂付近が白い稲村ヶ岳とその左にバリゴヤの頭だ。ずっと左に鉄山のコブも見えている。

  

理源太子像、雪の多い厳冬期にはこの像が全部隠れてしまうほどの
積雪になるが冬はまだまだこれからだ。

 
標高1650mで雪景色となった。
 

 標高1700mを超える
木の階段は滑りやすかったがアイゼンまでは要らない。
朝はアイゼン無しでは無理だろう。

  霧氷が見えるようになったが、この標高になると雲の中に入ったようだ。
青空は見えない。

 

弥山小屋に到着。
早速、避難小屋にザックをデポして八経ヶ岳へ

   小屋の前

 たまにチラッと見える青空は嬉しい。
  朝から上っていた日帰りの方たち7組の皆さんは下っていった。
 

流石に山頂は寒い、何も見えないので7、8分で直ぐに撤退。
 
山頂からは吊尾根を下る。
青空がほしい樹氷。明日に期待しよう。

 

国見の草地に後から上ってきたソロの方のテント。
星空と雲海の写真が目的だと話していた。暇なのでお互いに山談義で時間を過ごす。

小屋へ戻ると3人連れの男性がやってきてテントの設営をされていた。

夕刻が迫り空が幾分明るくなり夕陽で染まりかけた。



夕陽を背にブロッケン ちょっと見えずらいかも


沈んだ夕陽と、徐々にガスに包まれてゆく八経ヶ岳
何十回と来たこの山。これほど見事な光景を見るのは滅多に無い。


陽が落ちたら朝までは長い。何することも無く、仕方なく寝ようかと思っていた矢先に、あの3人組みの方達からの
お誘いで鍋をご馳走になり、21時ごろまで楽しく過ごさせてもらった。3人様には感謝です、どうも有難うございました。

深夜の空は満点の星が輝いていた。朝を迎えるのがとても楽しみだ。



【 2日目 11月26日 国見八方睨から迎える朝陽 】

陽の出前、朝6時15分ごろ。気温、約マイナス6度。
大普賢岳と大台ヶ原の丁度中間辺り、東北東方向に、群を抜く高い頂の富士山を発見。

ここで初めて富士山を見たのが1998年12月の事だった。それ以来2匹めのドジョウを狙って通い、ようやく叶った。18年掛かった事になる。


6時33分 太陽が顔を出してきた。


6時39分


オレンジ色が広がる


少しだけモルゲンの八経ヶ岳。釈迦ヶ岳と仏生ヶ岳も見える。




凛とした空気の中の八経ヶ岳は美しい


今日は下るだけなので写真を撮りながらゆっくり下る。
足元はカチカチに凍っているのでアイゼンを着けた。





朝から快晴の空に樹氷が映える。


これだけの陽射しなので午前中に解け落ちてしまいそうだ。
抜群の眺望だ。


一ノタワ付近まで戻り、振り返って見る八経、弥山


無風で小春日和の様な奥駈道だった。


もう何も云うこと無しだ、満足度は120%だった。
天の川温泉は改修中(2017年3月末まで)との情報で、洞川温泉センターで汗を流した。

  


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