10月21日
熊渡の橋のたもとの”登山禁止”の看板が無い。
いつの間に無くなったのか、約10年前くらいから禁止になっていると聞いていたのに
解禁されたのか？　ならばかなり整備されているはず。
期待を抱きながら出発する。




　

石ころの多い林道を30分も歩くと左の河原の白川八丁へ
石ころだらけの水の無い広い河原を奥へ進むとしばらくして水の流れが出てくる。
左岸、右岸と石を飛びながら川を上流へ。
昨晩の雨で石が濡れていてよくすべるので時々足元が濡れる。
まもなく釜滝へ到着。

ここから一の滝まではスリルのある沢登りがはじまる
大きな岩をよじ登り、また岩を跳ばなければ・・・・・
これ以上荷物が重かったら、たぶんこの歳では無理であったかもしれない。

一の滝に到着
昨夜の雨で水量が多く、滝見の岩のテラスも水飛沫でベッタリ濡れて危険で近づけなかった。
つり橋から見るのがよかった。
このつり橋、3年前に来た時は橋の板が腐りかけていたが、付け替えてあった。



　
　　　　　　　一の滝

ここからは右に西険城、左に東険城の大岩壁を見ながら、垂直に見えるほどに険しい


中険城の登り

中険城を、朽ちかけた鉄ハシゴとクサリを頼りに標高差300ｍほど登りきり、少しくだると
眼前には、仙人�ｰの大岩壁と双門の大滝が。
この場所、この位置に、もう一度来てみたかった。
紅葉の時期で満足度は100％でした。

仙人�ｰの岩壁


　双門の大滝

滝壷


もう直ぐ河原小屋

まだまだ登って行くが、大滝を高巻くのに200ｍものぼるとまた河原へ下降
この下降路には新しく鉄バシゴやクサリが整備されていました。
幾度も河原の徒渉を繰り返してやっと河原小屋に到着
まだ誰もいません
一時間程して二人のパーティが到着
10人は寝れる小屋に、3人でゆったり
私は日が暮れる前からもう眠りに入った様でした。
夜中目が覚めて外に出て立ちション
空にはいっぱいの星が、ちょうど真上にはオリオンが！

10月22日
朝から蒼い空に赤や黄の、木の葉が輝いてくれています。
申し分の無い天気に恵まれて出発。
またまた河原歩きから、・・・・・
こわい岩を攀じ登りながら、沢をどんどん登ってゆく
狼平手前の聖門の滝のオーバーハングの岩場ではクサリバシゴが新設されて楽に登れました。
（前回来た時、ロープにぶら下がり、鉄杭にしがみついてやっとの事で滝の上に出た事と比べると
とても楽になっています）
目の前は狼平で、ほっと胸をなでおろしました。

狼平の様子が変わっていました。
要を足さなくなった避難小屋に代わり立派なログハウスが新設されていました。
ちょうど今、狼平から弥山までの登山道の整備が進んでいて工事中です。
この辺りはもう紅葉もほとんど済んで、葉っぱを落とした木は、風雪の厳しい冬を、身構えて
待っているようにも思える雰囲気です。

　　　
新築の狼平非難小屋

弥山頂上はガスで、八経も行かず下山することに。
奥駈道の紅葉はまだたくさん残っていて落ち葉を踏みながら、気持ちよく歩けました。

　　　　
　　　　　　　　奥駈道の黄葉

奥駈出合から沢道をくだりトンネル西口へ



　　　　　トンネルから少し登った沢の小滝

北京都から来た若者の車に熊渡まで便乗させてもらいました。
有難うございました。

このコースを歩いてみたいと思っている方へ
　＊　水量の多い時は危険ですから少ない時期に
　＊　単独はあまりお勧めできません。出来れば十分な経験者を伴って3名くらいで、渓流シューズ、
　　　　ロープなどあればなおよいでしょう。
　＊　テント泊などは荷物が重くなり危険ですから、避難小屋などを利用するつもりで
　　　　また、食料も出来るだけ軽くしたほうが良いと思います。

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