No,275 雪の大峰山行
白銀の弥山
2001年1月13日〜14日、弥山小屋泊
《 メンバー 2名 = 郭公さん、DOPPO
《 天川村川合〜栃尾辻〜狼平〜弥山小屋(泊) ピストン 》

思いがけないところからの山行。
いつの日だったか、郭公さんが、「雪の狼平への道、一度歩いてみたいんだなあ〜」と言っていたのを私は耳にしっかり受け止めていました。
それまで自分は、単独の雪山泊の山行なんて、到底出来るなど、思ってもみなかったのですが・・・・・・・・・・・
複数ならば可能なのでは・・・・心はもう狼平へ・・・・・・・・という訳で、早速郭公さんと相談して、この山行を決定しました。

1月13日   (8時10分出発)
期待と不安を胸に、また寒波到来の気象予報の中ではありましたが、天川村川合の役場をあとに、順調な滑り出しで尾根道をぐんぐん
登っていきました。
高度をかせいでくると、やがて左手に雪をたっぷりかぶった山々が、見え隠れしています。
展望の良い鉄塔のあるところまでくると、それはもうすばらしい稲村ヶ岳が、バリゴヤの頭が、姿を見せてくれました。

    

でもこのあたりまだまだ足元の雪は薄く、張り切ってスタートした割には、少々期待はずれの感。
やがて栃尾辻に到着。やはりここまでくると、さすがに樹氷もきれいに出来ています。
小屋の中は湿っているし薄暗く、外で座って昼食をとりました。

さあこれからが本番、覚悟を決めて、歩き始めるが、いきなりの急登はきつく、黙って我慢、歩くのみ。
高度も上がったのであろうか、雪の深さが加わり足が重くなってきた、雪の下も凍って、滑りやすくなってきたのでアイゼンを付ける。

いつからか、ずっと登山道を道案内のように、犬の足跡があったが、爪の形が途中から、違ってきているのに気が付いた。
鹿の足跡かもしれない。結局この足跡は狼平まで案内してくれたことになったのです。
狼平小屋が見えたときは、本当にほっと胸をなでおろしていました。よくここまで来れたものだと・・・・・・・・・
夏に来たときの、唯のこの小屋が妙に懐かしく感じるのは何故なのであろうか、おかしなものである。

ここでは今晩の水を汲んでおくことになるが、とにかく水が冷たく、指が引きちぎれそうである。
川面は半分凍りかけていた。

持ってきた三脚で記念撮影。

    

予定では、ここで泊まる筈であったが、思ったほど時間がかからず、弥山小屋まで行くことにする。

小休止のあと、新設された木の階段を。これがなかなか長いのである。幾度も立ち止まりながらの急登が終わると
もうここは、白銀の別世界。
見事な樹氷に目を取られてしまった。

ここから頂上は近いはずなのに、雪深く、足が前に進まない、最後の力を振り絞ってやった。
バンザ〜イ、心の中で叫んでいた。頂上の鳥居が見えたのです、誰もいない雪に埋もれた弥山小屋はかぎは掛かっていなかった。
ほんとに助かった。小屋の中にはもちろん誰もいるはずがない。奥の方には毛布が積んである。凍えずにゆっくり寝れそうだ。
買ったばかりのシュラフも余裕で試すことが出来そうである。 (15時40分到着)

    

誰もいないこの山の、雪の、この雰囲気を味わいたかったのです。
郭公さんという良きパートナーがいて、味わうことが出来ました。

日が暮れて、雪明りは少しあるものの、でもシンシンと雪はふり続いていました。

満足感に浸りながら簡単な夕食の準備、水が足りない、郭公さんが雪をなべに入れて解かしてくれる。
珍しく郭公さんが落ち着きなく、水はひっくり返し、大事な焼酎もこぼしてしまった。こぼれた水はすぐに凍ってしまっている。
でも楽しく話は弾んでいた。

夜中3回ほど外に出る。雪はいっこうに止まないそれどころか積雪で扉が引っかかりぎみに成っていた。
そんなことも知らず、郭公さんは朝まで一回も目を覚まさず、なんと12時間もよく寝たものだ。

 

1月14日  (8時55分出発)
朝から八経ヶ岳まで空身で往復、予定ではこういった段取りであったが、一晩でかなり雪も積もり、ルートもなかなか探しずらい。
夏とは様子がまったく違っている。
往復するには2〜3時間は掛かりそうだ。

やむなく断念、下山せざるをえない、積もった雪は、昨日の足跡など、かけらもなく、平たい尾根を下りかけるとルートファインディングに
神経を使う。もしガスに覆われていたら恐らく動けなかったでしょう。

狼平の雪は一晩でずいぶん深くなったのが目に見えてよく分かる。川面の氷が両岸からつながっている。

ココまで降りると、もう楽しみは温泉です。新雪を踏んで気持ちよく天川村へ下ってゆきました。(14時20分着)
村役場は昨日とは一変して、白一色になっていました。
山を降りても、今度は凍結した道路を、ゆっくり、ゆっくり、取り敢えず安全な下市まで戻り、秋津荘温泉で汗を流して、帰りました。

本当に充実した収穫の多かった山行となりました。郭公さんもとても満足そうな顔でよかった。

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