No,299  仙丈ヶ岳(3033m)と甲斐駒ケ岳(2965m)

南アルプス、花と岩稜の両雄

山行日        2001年8月12〜13日、テント1泊
メンバー        円の亡者、どんかっちょ、廣、くみ、DOPPOの5名
行程  8/12日   北沢峠〜長衛小屋テント場(テント設営)〜仙丈ヶ岳5合目〜
          小仙丈岳〜仙丈ヶ岳〜仙丈小屋〜馬の背小屋〜長衛小屋テント場
 8/13日   長衛小屋テント場〜仙水小屋〜仙水峠〜駒津岳〜六方石 〜
          駒津岳(待機)〜双児山〜長衛小屋テント場〜北沢峠

  

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8月11日
22時00分近鉄八木駅集合後一台の車で出発。中央道伊那ICで降り、食料の買い足しにコンビニを探し回り、幾分時間を費やしたものの戸台到着は順調であった。
8月12日
バスの始発時間まで仮眠所で休憩。30分位の睡眠が取れた。起きて外を見ると、いつの間にかたくさんの人がバスを待っている。バス待ちの行列に並びパンをかじり腹ごしらえをした。
臨時便もたくさん出てゆく、北沢峠まで50分掛かるとか、

 バスを待つ

バスが高度をあげてくると左手に鋸岳が見えてきた。β氏はこの山を”気になる山”と表現していたが、まさしくそんな興味のわく山である。7時08分北沢峠
10分も歩くと長衛小屋のテント場に到着。3張り設営。

<仙丈ヶ岳へ>
8時15分出発
テント場からでて北沢峠からの林道を横切ると登山口。最初は比較的緩やかな道を登ってゆく。

9時40分、5合目に到着。ここで馬の背小屋への分岐があった。
ここから少し登るともう潅木帯になり小仙丈岳らしき姿が見えてきた、花も少しずつ増えてくる。廣さんはこまめに花図鑑を出しては花を確認している。僕には残念ながらそんなマメさはない、誰かに花名を聞いても直ぐに忘れてしまうのである。

10時48分小仙丈岳到着。雨は降っていないが周りはガスで視界が悪い、少しでも展望が欲しい。幸い「晴れ女」を自称する、くみさんが一緒なのがラッキーだ。なんと彼女は雨具を身に着けたことがないと言う珍しい山女、今日はこれに肖りたいものだ。
花に囲まれながら進む、僅かの視界の中に右手に大きなカールが確認できる、山頂も見えてきた。相変わらず円さんは、さぶい「おやじギャグ」を飛ばし続けている、これで皆の疲労度も減少しているのかもしれない。
写真好きの、どんかっちょさんはいつもマイペース、一眼レフを引っさげ楽しんでいる。山行後の出来上がりを楽しみにしておきましょう。

               小仙丈岳から仙丈ヶ岳へ                               仙丈小屋へ下る

12時00分仙丈ヶ岳山頂着。食事休憩、
周りの山はガスで見えません。楽しみはアイモードが繋がるのか?
なかなか繋がらない、入った!βさんの登っている中央アの越百山からだった。こちらからも返信してみた。
あちこちに発信する。ここで繋がるとは感動である。
12時40分出発

お花畑の多い仙丈小屋への道を楽しみながら下る。仙丈小屋にはアサヒスーパードライの旗がひらめいている。
気になる旗であるがここはぐっとガマンの子でした。
立派なログハウスの馬の背小屋で休憩し、五合目の分岐を通過して暫くすると雨がポツポツしてきました。私はすぐさまレインスーツを着ましたが、大した雨にもならずテント場に帰ってくることが出来ました。
16時15分テント場着

取り敢えずビールで乾杯のあと、食事の準備に掛かりました。食事も終わりかけた頃、勢い良く夕立が降りだし、大慌てで片付けをしますが、間に合わず濡れてしまいました。やっとテントに戻り濡れたズボンをコンロで乾かしていましたが、素早い隣のテントの円さんはもう眠りの中の様でした。
お酒の好きなどんかっちょさんと夕暮れを楽しんで20時頃に眠りについたようでした。

8月13日
3時30分目がさめて空を見上げると雲の間に星が輝いている。一瞬星がスーっと流れた。久しぶりに見た流れ星だった。
前のテントでは円さんがゴソゴソしている、もう朝食の仕度らしい。その横のテントの女性軍は未だ眠っている様子。
声を掛けると眠そうに起きてきた。

<甲斐駒ケ岳へ>

5時20分少し明るくなり足元が見える頃出発。
小屋の前を通り右手の木の橋を渡り、涼しい木立の中を気持ちよく登ってゆくと間もなく仙水小屋に着く。小さな小屋はなんとなく昔風の小屋を思いだす。小屋の前に出る冷たい水の美味しいこと、”これぞ水”である。こんな水は滅多に味わえない。当然ながら、すぐさま入れ替えました。

ここから少し登ると、今度は左の上からくづれ落ちた岩の上を歩きますが、雲が切れて展望が開けてきました。
後ろを振り返るとゆったりと構えた昨日の仙丈ヶ岳が陽を浴びて浮んできました。
仙水峠到着。眼前にはいきなり胸のすくような岩峰が聳え立っています。これが摩利支天だったのです。

  
        を望む  北岳、間の岳、塩見岳                    甲斐駒の摩利支天

急登が始る。グングン高度が上がり森林限界を過ぎた頃、空は快晴になり、後ろには南アルプスの展望が広がり始めています。鳳凰三山の右には富士山も頭を覗かしてくれています。急騰が終わり駒津峰7時45分到着
目の前には甲斐駒の岩峰が、西に鋸岳、遠くは御岳乗鞍中央アルプス、南には北岳をはじめ、遠くには塩見荒川など3000m級の山々が青い空のもとに美しく輝いて見えました。昨日とはうって変わった天気と展望に感激しました。

ここから痩せ尾根をアップダウンして六方石に到着(8時45分)、ここからは急な岩を登り甲斐駒ヶ岳の山頂へそして叉急な下り、昨日から痛んでいる膝関節はこれには耐えれそうにもなく、私は駒津峰まで戻り、待つ事にしました。
駒津峰の辺りには木陰もなく昼寝も出来ませんでした。容赦なく降注ぐ日差しには参りましたが、ついでに昨日濡れていた雨具を乾かし、目一杯の展望を楽しみました。
11時40分、円さん達が戻ってくる。暫し昼食の時間、レモンと梨を頂き生き返った心地がしました。

双児山経由で北沢峠に到着。小屋で買ったビールで乾杯、サブイおやじギャグを交えながら今回の山を皆で振り返りました。

  テント撤収後の記念撮影

テント撤収のあと、バスの中では戸台まで眠ってしまいました。
ここから高速道で帰って八木駅の最終電車で自宅に帰るには無理との判断で、朝八木駅到着に変更、するや否やもう
気持ちは打ち上げ宴会に走っていたのです。駒ヶ根高原の地ビールレストランで、閉店の時間も気が付かないほど盛り上がっていました。
テントをベースに空身同然での登山も、気楽で良いものです。

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