No,301  鈴鹿セブンマウンテン

第4回 御在所岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳

水沢岳 宮指路岳 仙ヶ岳 野登山

《 2001年9月22〜24日、  テント2泊 》

《 メンバー    3名=TOHRU、郭公、DOPPO 》
《 サポート        RIN、ちぐさ 》   順不同敬称略

《 朝明渓谷〜国見岳〜御在所岳〜武平峠(テント泊)〜鎌ヶ岳〜鎌尾根〜水沢岳〜イワクラ尾根〜入道ヶ岳〜二本松尾根〜小岐須渓谷(テント泊)〜ケヤキ谷〜宮指路岳〜仙ヶ岳〜仙鶏尾根〜野登山〜小岐須渓谷 》

     


9月22日 晴れ
朝、耳元に六甲颪が流れている、「ああ〜携帯電話だ〜」何時だ?
ええ〜〜6時半。電話の向こうは郭公さんだった。
うわ〜〜1時間も寝坊してしまった。郭公さんは、待ち合わせにあまりにも遅い僕に痺れを切らして電話をすれど繋がらず、家の近くまで来ていたのであった。
それもそのはず、電源はいつもの6時半に設定したままだったのです。
結局TOHRUさんとの待ち合わせ時刻には1時間遅れの8時になってしまった。
小岐須渓谷の駐車場
へ車をデポして、チグサさんのサポートで朝明の登山口へ。
  
伊勢谷根の平峠へ・・・なのですがルートを間違えてしまい訳の分からないヤブ山へ突っ込んでしまった。急斜面のザレや沢を横切り、何度も地図と磁石のニラメッコ。笹薮を漕いで人の話声の聞こえる稜線に向かって進んだ。ようやく出た所は、きのこ岩に近い稜線の道。

道端で酒盛り中のパーティと出会い暫し談笑。ここから
国見岳までは直ぐだった。
御在所岳の壁には、岩登りの連中の姿が米粒程に見えている。
リュックを置き
ユルギ岩へ・・・・・
TOHRUさんが岩の上の、その叉岩の上に立っている。揺すると確かに岩は動いている。恐い感じもするが自分も岩の上に立ち揺すってみた。

御在所岳にはロープウェイで登ってきた観光客がいる。山の上でこんな光景を見るといつもむなしくなってくる。
もうここからは
武平峠に下るだけ。チグサさんがテント場の峠までビールを運んでくれると言う。ビールが待っているとTOHRUさんも郭公さんも急いで下る。僕の足は下りに遅くなる。予め今夜のテント設営場所を聞き、二人には先に行ってもらった。岩とザレの急坂は嫌なものだが鼻先にビールをぶら下げられては誰しも頑張れるものだ(^^)。武平峠に着きTOHRUさんに確認した通り左に下るが、テント場らしき場所は見当たらず、二人の姿も声も聞えて来ない。トンネルの三重県側の車道まで出てしまった。曲がる方向を聞き違えてしまったのかも知れない。携帯電話も圏外で繋がらない。ガードレールにリュックを立てかけて暫く待ってみた。どうやらトンネルの反対側が今夜のテント場だったのかもしれない。歩くのも面倒だ、チグサさんの車が通過するのを待ってみようと、タバコを吸っていると、タイミングよくチグサさんの車が・・・僕の姿に気が付いたのか止まってくれた。助かり〜〜〜。

車でトンネルを抜け、左の駐車スペースにはキョトンとした顔でこちらを向いている二人のおっちゃんの姿。車で到着の僕の姿を不思議に思ったのも無理のないことだろう。

テントの設営場所は5分ほど登った炭焼き釜跡、食料とビールを車で運んでくれたチグサさんも一緒に薄暗く成りかけたテントの横で乾杯。
TOHRUさんはアウトドアのベテラン、コメを洗い、釜で炊いた。火加減、蒸らしもほど良く、美味しい御飯は食欲をそそる。暗い林の中ではあったが20時ごろまで笑い声が飛んでいた。

9月23日
予定の時刻より40分ばかり遅れ6時10分出発
ザレ場と岩場を登りきると
鎌ヶ岳山頂。遥か北には一回目スタートした御池岳から・・・・2回目、3回目に通った山々が懐かしく蘇る。南にはこれから向かう痩せ尾根の鎌尾根から水沢岳や、ぐんと左にカーブして広い山頂の入道ヶ岳が綺麗に見えていた。
さてここからが大変、岩場とザレ場を急降下しなければならない。
気を引き締めて、時には後ろ向きで下っていく。いくつかの危なっかしい岩峰を超え、振り返ると
鎌ヶ岳の鋭鋒が素晴らしく輝いて見える。
5年来憧れていた、この
鎌尾根に来て、やっと果たせた思いで大満足です。
水沢岳を超え、長い岩倉尾根を通り、パラグライダーが飛ぶ入道ヶ岳は草原の山頂。眼下には伊勢湾を跨ぎ知多半島まで見えていました。

入道ヶ岳を後に二本松尾根を下り、滝ヶ谷小岐須の駐車場へ下りました・・・が、この滝ヶ谷の沢沿いの道は、地図に載ってる距離より遥かに長く辛い下山となりました。薄暗く成り掛けた小岐須の駐車場で先ずはテント設営。
嬉しい事に郭公さん差し入れのDOPPOビールで疲れを癒し、ここでもTOHRUさんの料理が腕を振るっていました。。料理人郭公さんも顔負けかな? こんな時、僕はいつも見てるだけの人になります


9月24日
全山縦走も最終日、日帰り装備にて出発。
急登の
宮指路山(くしろやま)は岩の展望台もあり、静かな佇まいの落ち着きが何ともいえず良い雰囲気である。  
雑木の坂道を下りきるとザレ場に出くわす。○危マークを数箇所通る。「犬返しの険」と言うらしい、「猿返しの険」と言ってもよい程、危険がいっぱいなのです。
仙ヶ岳への登りは登山道を刈り込みした笹の欠片で滑りやすくて歩きにくい。仙ヶ岳の西峰から東峰へ。東峰の木陰で昼食。練乳をたっぷりかけてパンをカジル。横では郭公さんも同じ様にやっていた。鈴鹿縦走も最終に差し掛かり、気分もゆったりしたひと時だった。

仙ヶ岳をあとに、あと一息、野登山を目ざすが、”おっと待った”仙鶏尾根へ辿り着くまでの下りには度肝を抜かれた。最後に待ち構えていた急降下でスリルを味わう。




仙鶏尾根を過ぎ車道に出る。笹に埋もれた道をくぐり抜けると野登寺の境内に出た。何組かの登山者もいて人里に近い山の雰囲気がする。境内の脇の小道を抜け、ススキがたなびく広い台地状の野登山頂へ・・・・
   
判りにくい下山道への入り口も、TOHRUさんの綿密なチェックでバッチリと。
最後の下りでは、二人に付いて歩けず先に行ってもらった。橋を渡ると終着点、予定時刻を少し回って14時20分RINさんが待つ小岐須の駐車場へ。
皆んな手を振って迎えてくれた、RINさんはいきなりビールを差し出して祝ってくれる。やり遂げた満足感となんとも言えない開放感。喉に沁みこむビールの美味しさ。完走したマラソンランナーとは、こんな感じなのかもしれない。

そしてRINさんが用意してくれた焼肉食べ放題、ビール飲み放題で、4回にわたる鈴鹿セブンマウンテン大縦走は締めくくりとなりました。しかも炭火焼き!、炭火焼き!、炭火焼き!、よかった〜〜〜

最後に
ふとした私の思いつきに賛同し、すべてを企画してくれたへべれけ夫妻をはじめ、サポートしていただいた多くの方々に感謝、感謝、感謝です。本当にありがとうございました。

同行者、郭公さんの記録はこちら

第1回 藤原岳へ  第2回 竜ヶ岳へ  第3回 釈迦ヶ岳から雨乞岳(郭公さんの報告へ)  

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