No,308 扇形山から小南峠 大峰山脈の前衛峰
朝から天気がよさそうだし山へ出かけたくなってきた。迷っていても時間は過ぎるばかり。 さて何処にしようか?てな事を考えてもいつも直ぐ頭に出てくるのは大峰方面ばかり。こんな時間から日帰りできる山あったかな? あったあった。前前から行こうと思っていたもののいつでも行けそうだからということで、未だに登っていない山を思い出した。 旧切抜トンネルを越えて天川村に入ると左の奥に鉄塔のある山、小南峠から扇形山である。黒滝村から登ればいいのだ。 吉野口のガソリンスタンドで給油を済ませ、大淀から下市へ入ると雪が少しちらついてきた。やばそうだ、タイヤチェーンを積んでいない。広橋の峠越えがあるのだが、「帰りがしんぱいだな〜」と独り言を言いながら、とにかく走る。 なんとなんと、広橋トンネルが開通していたのです、これは知らなかった、ラッキー! 黒滝村はボタン雪が降っていた、坂道は怖いので三叉路の横の公衆トイレに車を置かせてもらう事にした。 少し道路を歩いて行くと小南峠方面の看板があり右手に曲がる。あとすこし進むと直ぐに扇形山の道標が見えた。 (12時00分)お昼のサイレンの音を聞き、看板に添って民家の間を登ってゆくと舗装道路が途切れてしまった。行き止まりのようだ。 登山道が分からず少し戻ってみたものの見当たらない。いろいろ探して、墓の横に登山道を見つけほっとする。 だらだらと杉、ヒノキの植林の中をすすむと左に折れる道標があり木梯子のかかった沢を渉る。 この辺りから自然林が増えるものの雪少なく残念ながら樹氷は付いていない。尾根道の道標を見て左へとるが少し勾配がきつくなった。 雪が止んで左手に吉野の町が見えてはきたが、楽しみにしていた山上ヶ岳や稲村ヶ岳は黒い雲に覆われて全く見えない。でも扇形山の頂と小南峠は鉄塔下の開けたところから初めて姿を現す。 次の鉄塔が山頂辺りに見える。再び植林の急坂を登ると山頂に着いた。(13時35分) 山頂には二等三角点が埋まっているが、周りは全く展望無く、下から見えていた様な雰囲気は無い。三脚で記念写真を撮り、直ぐ小南峠に向かう。 結局開けていた別の方から繋がっている鉄塔の下から金剛、葛城の山々は見えたものの、大峰の主脈は何も見えず、残念無念。 小南峠のトンネルまでは一個所だけある危なっかしい丸太二本の橋を慎重に渡り、暫くで着いた。(14時30分) トンネルの中を覗くと大きな氷柱が何本もぶら下がっている。足跡も車輪の跡も無い、今日は誰も通行してないのだろうか?。トンネルに入らず、道路を左にとって黒滝までの雪の積もった長い道路を黒滝川戸へ下る。(16時20分) 昔はこのルートで洞川に入ったそうで、松ヶ茶屋という名の茶店が今も残っていた。 展望はいまいち、樹氷も見れなかったけど、爺ちゃん、婆ちゃんの多い下市温泉でゆっくり浸からせて貰ったから良しとしようかな。 ああそうだ、いつも食べて帰る「大川こんにゃく」(味噌こんにゃく一本50円也)を暗くなっていたので通り過ぎてしまい、食べそびれた。あれ美味いんだけど少し心残りかな。 |