No,332 唐笠山
(大峰山脈中部)

 2002年6月16日  日帰り
 メ ン バ ー  単独    
 行   程  奈良県大塔村阪本−行者山−唐笠山 ピストン    所要時間 登り 1:30 下り 1:00
 山   名  唐笠山(1118m) 行者山(1015m)
 天   候  薄曇り

参考地図

以前から気になっていた形の良い山、天和山の登山道から見ると円錐形に見えていた山、唐笠山(とうがさやま)とはどんな山なのか、興味があった。

R168号を走り抜け、大塔橋を渡る。さて何処から取り付くのか、エアリアマップでは橋を渡ると旧道から登山口がある筈なのですが。
地図どおりには道はない、ジグザグに急なそれらしき車道を少し登ると廃校になった運動場にでた。ここで行き止まりか?よく判らない。
橋の袂に戻り国道のトンネルをくぐる。直ぐに右折して民家の間の狭い車道を車で登る。このままで良いのかどうか判らない。畑仕事をしていたお爺ちゃんに道を尋ねてみた。
『最近はここから登る人はおらんで〜、役場の奥からは登る人もおるけどな』
こんな答えが返ってきたが兎に角真っ直ぐ入ってみる。

5分程で車道は無くなり、廃屋の前に車を置いて道なりに進む。300mほど歩くと明るい庭先のある民家の前を通り、その先には壊れた民家の跡。この横を通って尾根まで登る。比較的歩き易い道は、この山の上にあるNHKの電波塔まで続いている雰囲気がする。右も左も杉林ばかりの道は風も通らず暑いばかり。

鉄塔に出る。二つ目の鉄塔の下に着くと横の岩の中に祠が祭ってあり一応お参りをする。直ぐ上の展望できるところが行者山の頂き。狭い山頂は電波塔が真ん中にあり、南北が見通せる。
唐笠山の方向へ道を探す。ツツジの木の間をかき分けると踏み跡が見つかった。
この尾根道にはテープもないが、尾根の踏み跡は消え難いのか、判り易い。一つ目のピークは北斜面を巻いている。このピークを過ぎた鞍部は風通しが良く気持ちが良い。木に腰掛けて休みながらあたりを見回して面白い事に気がついた。周りはすべて杉の木ばかりなのに、稜線に沿って一筋だけクヌギの木が連なっていた。

稜線を唐笠山山頂に近づくと北斜面が自然林に変り、ブナの木も見えてくる。あっという間に着いた山頂には山名板があり、3等三角点が埋めてあるが全く展望なし。あまり人が登っていないのがうなずけた。山頂を奥の方へ少し歩いてみると反対コースの道にはテープがたくさん見え、役場からの登山道の方が整備されているのがうかがえた。
同じ道を戻る途中で、鉄塔下の芝刈りに来て休憩中のおじさんと40分間も話し込んでしまう。地元の人から聞く情報は貴重でもあり、面白い。

遠くから見ると形の良い山も展望なく、少々期待はずれ。でも行者山はまずまずの展望が出来たことが救いでした。先ず登ってみなければ判らないのであります。
今回はカメラを持参するのを忘れ後悔した。
大塔村 道の駅(星の国)からの展望図

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