No,336 空木岳から越百山
花の南駒ケ岳


 2002年7月20日〜21日  1泊2日 小屋泊まり
 メ ン バ ー  milionさん、DOPPO    計2名
 行   程  1日目 木曽、伊奈川ダム駐車場〜倉本登山道4合目〜ウサギ平〜北沢つり橋〜木曽殿山荘(泊)
 2日目 〜空木岳〜南駒ケ岳〜仙涯嶺〜越百山〜越百小屋〜伊奈川ダム駐車場
 山   名  空木岳(2864m)、南駒ケ岳(2841m)、仙涯嶺(2734m)、越百山(2613m)
 天   候  1日目=晴れのち曇、2日目=曇のち晴れ


参考地図

梅雨明け模様の天気につられて、前夜8時45分、Mさんと待ち合わせて、大阪藤井寺IC出発。名阪自動車道から名古屋、そして中央高速の中津川ICで降りて、取りあえず食料の調達。国道19号を木曽の須原へ。
ここから伊奈川沿いの道をダムの奥まで入る。夜中1時半、真っ暗な駐車場には15台ばかりの車が止まっていた。車の中で寝ている人もいるような雰囲気だ。平坦なところへそっ〜とテントを張り、缶ビールを飲むと、道中の疲れで二人ともあっという間に寝てしまったようだ(2時ごろ)。
7月20日
明るい雰囲気で目がさめた(7:30)。どうやら天気は良さそうだ。朝も2、3台の車が登ってきて山へ入る身支度をしている。
本日の予定は木曽殿山荘まで、あまり急ぐ事もないのではあるが、サンドイッチをかじりながらテントを片付ける。

橋を渡り林道を北へ向かう。2時間で倉本からの登山道に出会うコースは日差しもあり蒸し暑い。早足で歩いたので一時間余りで着いた。
ここから右に曲がり、少しずつ標高は上がってうさぎ平。

やっと林道と別れて山道に入り急な登りになってきた。見晴らしの良いピークで休憩をとる。二人とも休憩の度に二本ずつのタバコを吸うので長くなる、それにMさんは良く水も飲んでいる。
せっかく登ってきたのに少しづつ下って心地よい風の吹くつり橋のある沢に出てきた。時間も丁度お昼ごろ、沢の水で汗を拭き昼食をしていると女性二人が登ってきて、同じように沢で弁当をひろげだした。どうやら今日も明日も僕たちと同じルートを辿るらしい。
北沢のつり橋 沢で昼食

ここから本格的に尾根道となる。シダや苔の多い急な山道は風も通さず、汗は噴出し堪らなく暑い。
七合目を過ぎて仙人の泉という水場には中年夫婦が昼寝をしていた。久しぶりに美味しい水にありつけた。昨年の甲斐駒の仙水小屋の水以来かもしれない。急な登りはまだまだ続き、八合目でようやく楽になった。しかもお花畑が近づくと左上から滝のように流れ落ちてくる水場。「義仲の力水」と言うらしい。向かい側には荒々しいガレ場が上の方に突き上げているが、勢いのあるガスの中では空木岳の姿は現れてはくれない。お花畑を通り過ぎてすぐに木曽殿山荘が見えた。素泊まりの宿泊手続きを済ませて取りあえずビールで乾杯。

外に追いやられた見知らぬ素泊まりの5組はテラスにテーブルを囲み、仲良く宴会モードに入る。
ビールを差し入れてくれる人、ツマミを出してくれる人、マーボハルサメを作ってくれる人、盛り上がって焼酎も直ぐに空っぽになってしまった。

予約の団体がどんどんやってくる。小屋はどうやら満員になってきたようで、布団も毛布も二人に一枚。小屋泊まりに慣れない自分には勝手がどうにも分からない。我侭な僕には、いつものテントが良いのだろうか。

7月21日
屋根裏は人の熱気で夜中に何度も目が覚め、寝難かった。
朝4時、目が覚め外に出てみる。強い風と白いガスに包まれている。天気が心配ではあるが気を取り直して身支度をする。
4時半、空木岳を目指し薄暗い中、小屋を出発。岩場の多い道も風が強く、相変わらずガスが取れない。岩陰でパンをかじり朝食と休憩。
予想したよりも険しい岩場が何時までも続く。
空木への岩陰でMさん

6時 空木岳山頂。
全く辺りは見えず記念写真をおさめ、晴れることを期待しながら、次の南駒ケ岳へ。
南駒ケ岳の下りはえらい急な坂道。この急斜面は花がいっぱい。クロユリの群落が、コバイケイソウの群落が、あっちもこっちも賑やかに今を盛りと咲いている。これだけあるとMさんも満足げ! 写真撮影に忙しい。
嗚呼、でももういっちょ展望が欲しいな〜。

度肝を抜くような岩山が上に見える。これが仙涯嶺か?覆い被さるような岩は恐怖心を煽る。
岩場をトラバースして広い砂地で大休憩。依然としてガスはなかなか切れないがふもとの村はよく晴れて見えている。ほんの一瞬であるが、南アルプスの稜線が現れてホッとする。

越百山の手前で一瞬山頂が現れた。結構風格のある山に見える。

緩やかな道を登って山頂に着いたのは、小屋を出発して5時間半、10時を少し廻っていた。
赤一色の越百小屋で買ったビールは600円。少々高いようだが暑い日ざしには堪らなく美味かった。
そうか〜ここが山仲間せきやんのお気に入りの山小屋なのか!頷ける気がした。
針葉樹に囲まれた南アルプスの臭いのある雰囲気の小屋に思えた。

一気に駐車している登山口へ下り(14時)、フォレスパ木曽という温泉で汗を流して、手打ちの信州そばを頂き(16時)、大阪藤井寺へ着いたのが20時45分でありました。

結局、空木岳の姿は見る事が出来ませんでしたが、花には満足した山行でした。
同行のMさんどうもお疲れ様でした。

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