No,338 奥穂高から北穂高 涸沢の生ビールが美味かった |
8/15日 早朝大阪を出発。名神高速、そして東海北陸道を過ぎた辺りから雨が降り出してきた。高速を降りてコンビにで不足の食料を買い足し、飛騨高山の際をすり抜けて平湯へ着く。昨年ここから見えた笠ヶ岳の姿が脳裏に焼きついているのだ。あいにくの雨では全く見えない。帰りに期待を抱いて村営駐車場へ。ここからはバスで上高地に入る事になる。このシーズン、バスは客がいっぱいになると出発してくれる。 殆どは観光客。重いザックは我々だけのようである。 上高地に着いても雨はいっこうに止まず、岳沢からの行程を諦めて徳沢で沈殿する事にし、囲炉裏のベリさん、SUMIEさん、ボチさん、武あまこさん達に合流。雨は降ったり止んだりしている。 ここで初めて会うボチさんの野点のお茶を頂く、もなかもとっても美味い。 優雅なひと時を過ごす事になるが、山へ登る前からこんなにのんびりしていると、登山意欲が萎えてしまいそうだ。 明るいうちから飲み物を持ち寄り、テントで宴会を始める。 8/16日 良くない天気予報だったので、とりあえず涸沢までテントを運び、翌日の好天の予報に全てを賭ける事にした。 朝早くから張り切った姿で円さんがやってきた。記念写真を済ませると円さんは疾風の如く元気に去って行った。『今日は、できれば奥穂高山荘のあるコルまで歩く』とか言っている。 タケさん、ボチさんは出発してしまった。ゆっくりし過ぎた僕達も出発。 横尾へ着く。涸沢までの予定では時間が余りすぎる。『蝶ヶ岳までピストンして涸沢へ行きましょうか』とタンタンさんが言っている。 僕は『それは少々厳しすぎるよ』と言って止めた。『槍見平までピストンならいいよ』って事で、タンタンさんとMさんが出発する。 僕はのんびりと待つことにした。ここを通過してゆく登山者は切れ目が無い。夏山の真っ盛りを実感。こうしてゆっくり登山者を観察するのも面白いものだ。みんながみんな横尾大橋で記念写真を撮っている、そのカメラに一眼レフは殆ど見れない。半数以上がデジカメの様に見える。 本谷橋までは歩き易い道だ。左手には屏風岩がそそり立っていて、米粒ほどに見えるクライマーの姿が岩にへばり付いて見えている。 暫くするとヘリが何度も屏風の岩壁の横を旋回し始めた。どうやら救助の為の行動にみえる。へりから何やら声を掛けたりもしている。 へりは何度か行ったり来たりを繰り返していたが、涸沢へ着く前頃に人を籠にぶら下げて運んでいった。岩で宙ズリにでも成ったのだろうか? ぶらぶらしながら涸沢へは昼過ぎに到着。兎に角生ビールが美味い、おでんも美味い。 小雨模様の中、テント場を確保。 ボケっとしていた時、テントから10m程のところにオコジョが現れ、慌ててカメラを構えたが岩の間を走り廻って、結局写す事は出来なかった。 リス程の大きさであったような気がする。 タンタンさんはいろいろと工夫を凝らした食材を準備してくれ、夕食を作ってくれた。まあ、僕には出来ないことだ、ありがたい。 夜中に小用で外に出ると満点の星が見れた。翌朝の好天を期待してまたシュラフに潜り込む。 8/17日 全てをこの日に賭けた朝は天気よく、ベースのテントを置いたまま、奥穂高岳目指し5時出発。 周りの山は良く見えている。でも肝心の奥穂高の山頂の姿はガスで見えない。急登が過ぎると奥穂高山荘が見えてきてホッとする。 ここまで来ると人が多い。暫く休憩して荷物をデポしてクサリ場を登ってゆく。下から見上げるととても急な斜面に見えていたが、腕を使えるせいなのか、ヒザにあまり負担はこなかった。 奥穂高岳からは笠が岳や乗鞍岳、どんさんが通ってきた西穂やジャンダルムもバッチリです。でも残念ながら槍の姿は見れませんでした。
そして奥穂高山荘へ戻り、涸沢岳から北穂高岳へ向かいます。 この間のガチャガチャの岩場ルートでは小学生も結構見ました。子供達はアスレチックを楽しめる感覚なのかもしれない、親ほど疲れた様な、怖いような雰囲気は微塵もありません。 北穂高山頂では少しガスが増えてきました。 ここでやっと僕の携帯メールが受信できた。 北穂からは涸沢のテント場を見ながらの下りです。見えていながらなかなか着きません。
やっと着いた涸沢小屋では、テントの撤収を後に廻して、生ビールでおでんをやったのが不幸の始まりでした。 ゆっくりし過ぎた為にでテントの撤収時に雨が降りだす。 グショグショのまま重い足取りで下って行きます。タンタンさんは岩にブツけた足に違和感があったようなので、ペースを落とす。 横尾に着いたのが18時前。この辺で雨は上がり、「ここまで来れば安心やな〜〜」てな具合でアイスクリームを食べながら20分も休 憩。 一応ヘッドランプを出して徳沢へ向けて出発する。 真っ暗になった徳沢の囲炉裏ベースキャンプへ着いたのが19時でした。 出発から14時間の長〜〜〜〜〜い一日でした。 都合の良いことに、横の村営ロッジで風呂に入れました。 くみ夫妻も一緒になり宴会を始めようとしたところでまた雨。テントの中で宴会。 ところが、ここへデポした最後の食料がありません。 前日の宿泊者がゴミと間違えて持ち帰った模様です・・・・お〜いどないしてくれるねん(^^) しかしここは囲炉裏テントキーパーのベリさんに予備の食料を提供していただいて難を逃れました(^0^) 囲炉裏10周年記念としてお世話頂いた皆さんに感謝、感謝ののテント村は毎晩盛り上がっています。 8/18日 朝の上高地の空はスッキリと晴れていて、周りの山々の展望を楽しむことが出来てとても満足しました。
平湯温泉で『神の湯』という露天風呂に入り、高山で飛騨牛の焼肉を頂き最後を締めくくりました。 初めてのアルプステント泊デビューのタンタンさん、Mさん、雨からのスタートでしたが、多分、多分・・・・堪能できたことでしょう。 表紙へ 戻る |