No,338 奥穂高から北穂高
涸沢の生ビールが美味かった


 2002年8月15日〜18日  3泊4日 テント
 メ ン バ ー  タンタンさん、Mさん、DOPPO    計3名
 行   程  1日目(小雨)                    大阪=平湯=上高地〜徳沢
 2日目(曇のち雨)           徳沢〜涸沢
 3日目(晴のち曇のち雨)   涸沢〜奥穂高岳〜涸沢岳〜北穂高岳〜涸沢〜横尾〜徳沢
   
4日目(晴のち曇)             徳沢〜上高地=平湯=大阪
 山   名  奥穂高岳(3190m)、涸沢岳(3110m)、北穂高岳(3106m)


8/15日
早朝大阪を出発。名神高速、そして東海北陸道を過ぎた辺りから雨が降り出してきた。高速を降りてコンビにで不足の食料を買い足し、飛騨高山の際をすり抜けて平湯へ着く。昨年ここから見えた笠ヶ岳の姿が脳裏に焼きついているのだ。あいにくの雨では全く見えない。帰りに期待を抱いて村営駐車場へ。ここからはバスで上高地に入る事になる。このシーズン、バスは客がいっぱいになると出発してくれる。
殆どは観光客。重いザックは我々だけのようである。

上高地に着いても雨はいっこうに止まず、岳沢からの行程を諦めて徳沢で沈殿する事にし、囲炉裏のベリさん、SUMIEさん、ボチさん、武あまこさん達に合流。雨は降ったり止んだりしている。
ここで初めて会うボチさんの野点のお茶を頂く、もなかもとっても美味い。
優雅なひと時を過ごす事になるが、山へ登る前からこんなにのんびりしていると、登山意欲が萎えてしまいそうだ。
明るいうちから飲み物を持ち寄り、テントで宴会を始める。

8/16日
良くない天気予報だったので、とりあえず涸沢までテントを運び、翌日の好天の予報に全てを賭ける事にした。
朝早くから張り切った姿で円さんがやってきた。記念写真を済ませると円さんは疾風の如く元気に去って行った。『今日は、できれば奥穂高山荘のあるコルまで歩く』とか言っている。

タケさん、ボチさんは出発してしまった。ゆっくりし過ぎた僕達も出発。
横尾へ着く。涸沢までの予定では時間が余りすぎる。『蝶ヶ岳までピストンして涸沢へ行きましょうか』とタンタンさんが言っている。
僕は『それは少々厳しすぎるよ』と言って止めた。『槍見平までピストンならいいよ』って事で、タンタンさんとMさんが出発する。
僕はのんびりと待つことにした。ここを通過してゆく登山者は切れ目が無い。夏山の真っ盛りを実感。こうしてゆっくり登山者を観察するのも面白いものだ。みんながみんな横尾大橋で記念写真を撮っている、そのカメラに一眼レフは殆ど見れない。半数以上がデジカメの様に見える。

本谷橋までは歩き易い道だ。左手には屏風岩がそそり立っていて、米粒ほどに見えるクライマーの姿が岩にへばり付いて見えている。

暫くするとヘリが何度も屏風の岩壁の横を旋回し始めた。どうやら救助の為の行動にみえる。へりから何やら声を掛けたりもしている。
へりは何度か行ったり来たりを繰り返していたが、涸沢へ着く前頃に人を籠にぶら下げて運んでいった。岩で宙ズリにでも成ったのだろうか?

ぶらぶらしながら涸沢へは昼過ぎに到着。兎に角生ビールが美味い、おでんも美味い。
小雨模様の中、テント場を確保。

ボケっとしていた時、テントから10m程のところにオコジョが現れ、慌ててカメラを構えたが岩の間を走り廻って、結局写す事は出来なかった。
リス程の大きさであったような気がする。

タンタンさんはいろいろと工夫を凝らした食材を準備してくれ、夕食を作ってくれた。まあ、僕には出来ないことだ、ありがたい。

夜中に小用で外に出ると満点の星が見れた。翌朝の好天を期待してまたシュラフに潜り込む。

8/17日
全てをこの日に賭けた朝は天気よく、ベースのテントを置いたまま、奥穂高岳目指し5時出発。
周りの山は良く見えている。でも肝心の奥穂高の山頂の姿はガスで見えない。急登が過ぎると奥穂高山荘が見えてきてホッとする。
ここまで来ると人が多い。暫く休憩して荷物をデポしてクサリ場を登ってゆく。下から見上げるととても急な斜面に見えていたが、腕を使えるせいなのか、ヒザにあまり負担はこなかった。

奥穂高岳からは笠が岳や乗鞍岳、どんさんが通ってきた西穂やジャンダルムもバッチリです。でも残念ながら槍の姿は見れませんでした。
奥穂高からの笠が岳 奥穂高からジャンダルム

そして奥穂高山荘へ戻り、涸沢岳から北穂高岳へ向かいます。
この間のガチャガチャの岩場ルートでは小学生も結構見ました。子供達はアスレチックを楽しめる感覚なのかもしれない、親ほど疲れた様な、怖いような雰囲気は微塵もありません。


北穂高山頂では少しガスが増えてきました。
ここでやっと僕の携帯メールが受信できた。


北穂からは涸沢のテント場を見ながらの下りです。見えていながらなかなか着きません。
前穂高岳 (北穂高からの下りで) 涸沢小屋にて

やっと着いた涸沢小屋では、テントの撤収を後に廻して、生ビールでおでんをやったのが不幸の始まりでした。
ゆっくりし過ぎた為にでテントの撤収時に雨が降りだす。
グショグショのまま重い足取りで下って行きます。タンタンさんは岩にブツけた足に違和感があったようなので、ペースを落とす。
横尾に着いたのが18時前。この辺で雨は上がり、「ここまで来れば安心やな〜〜」てな具合でアイスクリームを食べながら20分も休
憩。
一応ヘッドランプを出して徳沢へ向けて出発する。
真っ暗になった徳沢の囲炉裏ベースキャンプへ着いたのが19時でした。
出発から14時間の長〜〜〜〜〜い一日でした。

都合の良いことに、横の村営ロッジで風呂に入れました。
くみ夫妻も一緒になり宴会を始めようとしたところでまた雨。テントの中で宴会。
ところが、ここへデポした最後の食料がありません。
前日の宿泊者がゴミと間違えて持ち帰った模様です・・・・お〜いどないしてくれるねん(^^)
しかしここは囲炉裏テントキーパーのベリさんに予備の食料を提供していただいて難を逃れました(^0^)
囲炉裏10周年記念としてお世話頂いた皆さんに感謝、感謝ののテント村は毎晩盛り上がっています。

8/18日
朝の上高地の空はスッキリと晴れていて、周りの山々の展望を楽しむことが出来てとても満足しました。
上高地から焼岳 平湯からの笠ヶ岳

平湯温泉で『神の湯』という露天風呂に入り、高山で飛騨牛の焼肉を頂き最後を締めくくりました。
初めてのアルプステント泊デビューのタンタンさん、Mさん、雨からのスタートでしたが、多分、多分・・・・堪能できたことでしょう。


表紙へ
       戻る