No,347 馬の鞍峰から池木屋山へ
冬到来の
霧の平で泊まる(台高中部)


2002年11月3日〜4日  一泊二日 テント泊
メンバー  郭公さん、百太郎さん、DOPPO    計3名   
行程  1日目 三之公馬の鞍峰登山口〜カクシ平〜馬の鞍峰〜霧の平(テント)
 2日目 霧の平〜弥次平峰〜ホウキヶ峰〜池木屋山  ピストン
      霧の平〜馬の鞍峰〜三之公馬の鞍峰登山口
天候  晴れ

紅葉前線を行く、第4弾
郭公さんの台高山脈はこのコースを繋ぐことで完了する。僕も忘れてしまった道を歩いてみたくなり、同行する事にする。
急遽、百太郎さんも加わり、好天下のもと、紅葉を楽しむことにした。

郭公さんの車でR169を吉野から川上村へ。三ノ公川をカクシ平登山口へ着くと既に5台ほどの車が泊まっていた。
夜露に濡れた車が2台。山中で泊まっている人たちだろうか。

9:25出発
百さんは初めてなので明神滝に立ち寄る。相変わらず勢いの良い滝である。
カクシ平まではここ一、二年でかなり整備されていて歩き易い登山道となっている。沢に沿って登ってゆくと「カクシ平まで1.5km」の標識が二股になった沢で見えてくる。

カクシ平行宮跡で一息入れる。鬱蒼とした樹林の中は湿っぽい雰囲気のところ、谷間を歩いたので結構汗をかいた。(10:45)

稜線の水場も不安だったので、少し登ったところでテント場で使用する水を補給し、すべり易い急坂を登ってゆく。
馬の鞍峰の支稜へ出ると風が強く、寒さでじっとしていられない。
この辺りからブナやヒメシャラの黄色が目に付きだした。

馬の鞍山頂は寒く(12:15)、少し風を除けて休憩。
木の葉が落ちた山頂からは周りの山もチラホラと見えている。ここから展望できたのは初めてではないだろうか!

今日のテント場予定は霧の平。とは言ってもどの辺りかはよく分らないが遠くはないだろう。
進路を北へ変えてやせ尾根を下ってゆく。いくつかのピークを越えて、落ち着いた静かな森にでた。
ここが霧の平であったが、風除け出来る場所にテント2張りはちょっと厳しいかもしれない。水場の道標が見えて、郭公さんは水場を確認に下ってゆく。僕は先に進んでテント場を探し廻る。
少し小高いところに風を除け、2張りできる場所があり、今夜の・・・・・・とはいってもまだ早い真昼間。(13:45)



テントの中は結構暖かいが、外には霰がパラついていた。

下戸の百さんは生まれて初めての焼酎をお湯割りで「美味い、美味い」と言いながら飲み、初めての雪のテント泊を楽しんでいる。
話し込んでいるうちに、いつの間にか外は暗くなっていました。
18時就寝。

5時半、目が覚める。テントから顔を出し空を見上げる。期待はずれのドンヨリとした空、テントには雪がかかっていた。
予定より30分遅れて吹雪の中、6時半に出発。
横殴りの風が冷たい稜線。稜線とはいえアップダウンばかり、木の根も岩も雪で隠れてスリップが恐い。

  

テントから池木屋までどれくらいかかるのか?下山時刻から逆算をし、往復6時間以内を目途とし、辿り着かなければ引き返す事とした。
雪の山に慣れない百さんには厳しかった様で、無理をせず途中で引き返してもらった。





池木屋へは時間との競争になる。
ぎりぎりの時刻9時25分池木屋山へ到着。
山頂には、明神方面と宮の谷方面へ1人づつ雪の足跡が繋がっていた。
郭公さんはお気に入りの池へ下ってみたいと言い、一緒に途中まで下る。
郭公さん、満面の笑みで帰ってきた。いつか池の端で泊まった事があると言っていた、それなりの思い入れがある場所なのだろう。

一切れのパンを齧り、引き返す。(9:45)
振り返る池木屋山は形が良い円錐に見え、もっと左には赤倉山が鋭く尖って見える。どの山も白く雪を被って冬の到来を感じる。
引き続き時間との勝負は続いている。黙々と2時間半歩き続けた。黙々とは言っても充分雪と紅葉も楽しみながらなのである。この山系でヒメシャラが随分多かったのは発見でもあったかな!

相変わらずの吹雪の中でテントを撤収。足の指先が冷たい、手も凍てつくほど冷たかった。(12:15〜13:20)

馬の鞍峰に戻り(14:15)支尾根を下る。カクシ平への樹林に入ると何事も無かったかのように無風状態であった。
登山口では青い空も見え、陽に当る木の葉も鮮やかに見えて、第4弾の紅葉登山を終わる。(16:15)



この時期には珍しい大寒波であったが、雪と紅葉の模様は特に素晴らしかった。
郭公さん台高縦走完了おめでとう御座いました。思いがけず初の雪山テント泊となった百さん、良かったでしょう(^0^)
お二人さんありがとう御座いました。

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