2002年11月9日 |
日帰り |
メンバー |
まえだ こさん、DOPPO 計2名 |
行程 |
大峰、大川口〜鉄山〜修復山〜弥山〜狼平〜尾根道〜弥山川熊渡 |
山 |
鉄山(1563m)、修覆山(1846m)、弥山(1895m) |
天候 |
雪 |
一年前の夏の終わり、事情があり断念したコース。そして今年になってから2度も計画したのに雨で流れてしまった。弥山にはいくつかのルートがある。一番楽に登れる行者還トンネル西口からの2コース、聖宝谷を攀じ登るルート。狼平経由は川合や坪の内からのロングコースと弥山川からの双門コース、そしてその横の尾根コース。
十津川側から篠原林道を経て湯の叉から明星ヶ岳経由のコース。それぞれに趣があり、関西屈指の名山であることは間違いのないところ。
大峰の代表は弥山といっても良いのだろう。が、しかし近畿百名山に含まれていないのは何故だろうか?
今回、踏み入れていない只一つのルート、念願の鉄山からのコースを歩き、改めて弥山の素晴らしさを実感した。
この時期、例年ならば東斜面は紅葉の真っ只中。今年は全く違った展開の登山になった。
またもや先日と同じパートナーのまえだこさん(通称せきやん)。比較的自分とは似た山行きをしているので何事も話が纏まりやすいのだ。
まだ暗い内から降り続いていた雨は、天川村に入ると止んでいた。309号を川迫川に入ってゆく熊渡へ私の車をデポし、せきやんの車で大川口へ。
ここから橋を渡って登る事になるのだが・・・・
あたりが少し明るくなり始めた頃、空から白いものがちらついてきた。
『おお〜〜雪やな』
(6:15)
寒さ対策もしっかりと準備して橋の横から登り始める。
いきなりの悪路の雪道と急登には少々戸惑いもあるが、慎重に登ってゆく。随分テープもしっかりつけてあり、迷う事もなさそうだ。
以前、鉄山まで登ったときにはこんなにテープは無かった筈、寧ろ今は多すぎる位でもある。この山は容赦なくほぼ真っ直ぐに登る。
木の根っこを掴み、跨ぎ、くぐりぬけ(^0^)雪の上のアスレチック。凍りついたロープもあります。
気がつけば濡れた軍手のままである。鉄山山頂でオーバー手袋をつけたが遅かった。後々冷たい思いをする事になってしまった。
(8:15)
狭い山頂で初めてのせきやんの記念撮影。
『さあここから始めてのルートやなぁ、雪も深いしな〜どうしよう』
『今登った道、下るのはもっといややな〜』
『ほなら、いこか』
ということで話は直ぐに纏まった。
直ぐに雪に埋もれながら急降下。雪があって、むしろ下りやすかったかもしれない。小さいピークを二度ばかり越えると少し平坦になる。
ここが白子谷からのルートかもしれない。
しばらくして、すこし明るい斜面に出た。
『わお〜ええな〜』
深い雪で登りには辛いが、周りの木はカチンカチンの樹氷ができていて見事な冬景色。
時期を逃さないように、ぎりぎり紅葉に間に合った筈なのに大雪である。
修覆山へは緩やかな登りかな?と考えてもいた。勿論地図を見ても緩やかである。
しかし雪が深いためなのか、厳しい登りに思えた。結構距離もある。
修覆山の山頂は確認出来なかったが、それらしきピークはあった。
迷いやすいルートはこのあたりから、かもしれないが、思っていた以上にテープが多く判り易い。
倒木が多く、右に左に迂回する事で方向を間違えなければ大丈夫のようだ。
スパッツをせずに歩いたお陰でズボンの裾はカチンカチン。ブリキのようになっていた(^0^)
雪が深いためか、随分歩いたように思えるが弥山神社はいっこうに現れない。
いつの間にか山頂の神社の横に出てきていた。
弥山小屋は閉まっている。古い建物の入り口は開いていて、一畳程のスペースがありここで昼食にした。
濡れた手袋も歩いていると感じなかったが、じっとすると冷たくなる。坐る気にも成れず立ったまま助六寿司を頬張る。
他には誰も登って来ないようだ。狼平方面へ出発。
サラサラの雪は気持がいい、蹴り上げるとふわっと舞い散り、粉が雪面を滑っている。
快適に歩き狼平の小屋へ着いた。
窓から中を覗いたが誰も居なかった、外に足跡も無かった。どうやらこの山は我々2人だけの様だ。休む事も無く下って行く。
頂仙岳を巻き、少し下ったところが「ナベの耳」と呼ばれる平らなところ。よく成長した樹氷が綺麗だった。河原小屋へはここから下ることが出来るようだが来年にとっておこう。
熊渡への分岐で確認の写真を撮って植林の中を調子よく下る。
2週間前にどんかっちょさんと下った時、休んだ場所は紅葉が見れたのに今回は白一色。
この辺りのブナや樅の木はずい分大きい、地下にはたっぷり水を蓄えているのだろう。
あっという間に林道へ下っていた。
熊渡には私の車が一台あるだけだった。
既に道は白くなり雪は降り続いて、帰りの車の運転はちょっぴり恐かったです。
初めてのルートで思いがけない大雪でした。1人だと引き返していたかもしれないです、二年越しの念願が叶いました。
せきやん有難う。
表紙へ 戻る
|