No,353 上多古、上谷から大普賢岳


伯母谷覗きより

2002年12月23日  日帰り
メンバー  ひがやんさん、DOPPO    2名   
行程  川上村、上谷(6:50)〜柏木分岐(7:15)〜伯母谷覗き〜阿弥陀ヶ森分岐(10:20〜10:30)
 〜大普賢岳(12:15〜12:45)〜〜〜上谷(16:00)
 ルートの地図(20万図)
 大普賢岳(1780m)
天候  快晴

雪の大普賢はどんなだろうか?
何とかして行ってみたいな・・・って事で地図を眺めていた。
雪の状態では和佐叉からは危険が伴う。
以前通った柏木からのルートなら危険もないだろう・・・と思い。数日前から天気予報の移り変わりを確認していた。
二日前に晴れマークが現れて、これで何とか決行出来そうな予感がした。

そして前日、ひがやんから『大普賢へ行くなら是非同行したい』とケータイへメールが入る。
ピンポイント天気予報も上々、ただし山の上まで晴とは思ってもみなかったのですが・・・・・・



朝4時45分ひがやんが到着し、コンビニで食料調達。
一台の車で吉野方面へ走る。
R169号から西に逸れて上多古川に沿って林道を進んで行く。まだ辺りは暗かった。
上谷集落で駐車場所を探す。ぐるぐる廻ってみたが適当な場所が見つからず、結局集落入り口の神社下の空き地へ駐車する。

身支度をする間に空が白くなり明るくなってきた。

6時50分
駐車場所の奥へ向って杉木立の中の道を歩き始める。
5分もするとジグザグの急坂となり、ひと汗掻き始める。

7時15分
柏木道との分岐で一休み

新調した靴が硬く、馴染んでいないので、色々とヒモの具合を確かめてみる。

此処からは尾根道、比較的平坦な道が続く。
途中のピークを避けて北側を巻いて、また尾根道に出る。

この辺で右手には勝負塚山が鋭く見えてくる。
歩けども少しづつしか高度は上がらない。

左手後方には白髭岳が恰好良く見えてきた。
正面にも奥駈の山が目に入ってく。



右の斜面を巻きながら登ってゆくと、少しずつ勾配がキツクなる。
雪も少しづつ深くなり、沢に沿って登り始める頃には足が重くなってきた。
テント適地では雪30cmくらいはあっただろうか。
重くなった雪は歩き難く、時々ズボッとハマル。
僅かに登り切ると日当たりの良い伯母谷覗きの断崖の上に立った。



快晴無風状態でポカポカして気持が良い。
正面には大普賢の後姿が、とは言っても山頂がチラッとだけ。
その左に大台が、下には深〜い伯母谷が覗ける。
展望良し、天気良し、風も無し。昼寝でもしたいくらいのこの場所は大きな岩の上である。
ひがやンも随分気に入った様子である。

阿弥陀ヶ森の女人結界門(10時30分)



ここで山上ヶ岳方面から単独行者の足跡が現れた。
ここから一旦下り脇宿へ、更に下って最低鞍部。
たった一つの足跡だけではあるが、此処では随分と助かった。

実はこの先の雪の深さを懸念していたのだが大したことは無いようだった。
シャクナゲの道を抜けて、愈愈、明王ヶ岳の直下。
此処からはやはり雪が深くなってきた。硬く積もった雪の表面は解け掛けていて、時々ハマッって歩き難かった。
明王ヶ岳でようやく大きなコブの大普賢山頂が現れ、山頂には人の姿も見えてきた。
少し平らな雪原(積雪約50cm)からは台高の山々が南北に連なってクッキリと姿を現す。

和佐叉への分岐からは良く踏まれて歩き易いが山頂直下では凍り付いている。

(12時15分)山頂到着。
山頂には6人ほどの人がいた、みんな和佐叉から登ってきたらしい。
どうやらこの二日間の好天で歩き易くなっていた様だ。

早速腹ごしらえをして周りの山を展望する。
ひがやんは、春の奥駈縦走時は生憎の雨、山頂の様子や、増してや展望など全く無かったそうだ。
それに比べてこの大展望には感嘆の声。
当時縦走した奥駈道を感慨深そうに眺め、頷いていた。

 


(12時45分)山頂出発。
雪のクッションは膝には優しく、快調に下る。
飽き飽きする長い尾根を下り、上谷の集落へ着く頃は陽も陰っていた(16時00分)。

入之波温泉の五色湯では、前回同様日帰り入浴タイムオーバー(16時半で締め切られていました)。
下市温泉で滑り込みセーフ(17:30締め切り18:00終了)

半年振りにひがやんと歩いた充実した山の一日でした。

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