No,360 冬のクロモジ尾から稲村敗退 (大峰中部) 大日山手前でお手上げ |
2003年2月8日(土) | 日帰り |
メ ン バ ー | せきやん、郭公さん、DOPPO 3名 |
行 程 | 白倉谷林道〜クロモジ尾〜大日山手前 ピストン |
天 候 | 曇 |
久振りの土日連休、テント泊を考えていたのだが、生憎気温も高く、土曜夜は雨の予報。テント泊を取り止めにしようかと思っていた前日。 そんなとき、近場のNET仲間のせきやんからメールが入る。 そして夜には、悪天候を予想して稲村を断念しようとしていた郭公さんとも連絡をとり、急遽クロモジ尾から稲村へ決定。 所詮大日山を超えるには無理があることを承知で『まー、行けるところまで行きましょうか』で決行した。 黒滝道の駅で待ち合わせ、車一台にてミタライへ。そこからは白倉谷林道。 凍結と雪上の運転は肩が凝るほど緊張する。ガードレールのないカーブで止まったらどうしよう・・・・・いろいろ気を揉みながらではあったが何とか駐車できる広場に到着。 林道を少し下った所に朽ちかけた・・・というよりも腐ってしまった木ハシゴがありそこを登ってゆく。 年末にも登っているルートなので心配はなかったが、ズルズルと滑る杉林の急斜面は相変わらずイバラが多く歩きにくい。 鹿のフェンスに沿って登って行くと直ぐ右の足元に鹿の死体を発見。生々しい色のハラワタに目を左にそらしながら数歩歩くと、切れ落ちた足が目に入る。幸いな事に冷たい雪の上なので臭いは無かったが、嫌なものを見てしまった。 冬とは言え気温が高く、汗を拭い、展望の良いピークで対面の観音峰を望む。 そして先方左上にもう一段高いピークが見える。深くなってきた雪に足を突っ込みながら登っていった。 これ以上壺足は無理。此処で僕と郭公さんはワカン、せきやんは自慢のスノーシューをつける。 郭公さんは初めてのワカンのテストのため、昨夜1時半まで練習したとは言っていたが、前後を逆に装着している。 すぐさま外れてしまい、睡眠不足も水の泡。ここは照れ笑いするしかしょうがないのだろう(^0^) せきやんは『ええわ〜、ええわ〜』いいながら調子よくスノーシューで先に進んでいった。 右手が開けたところで稲村の姿が現れる。 左には大きく尖った大日山がかっこ良く立ちはだかっている。右手遠くには一段と白く深い雪の弥山が、聳えていた。 何度見ても大峰の山々は素晴らしい、冬の大峰は一際気高く感じる。
雪に埋もれながら急斜面を登ってゆくと、一旦少し下り最後の斜面を登りきり、いつもの登山道に出た。 小屋のほうから登ってきた足跡があった。その足跡の人たちは稲村まで登ったのだろうか? 大日山の手前で、3名のパーティが諦めて引き返す用意をしていた。暫く話をしてその人たちは小屋の傍で食事をすると言って帰って行った。 我々もトラバースルートの雪の状態を確認。あれこれと様子を探るが兎に角昼食をとる事にした。 『さあ進むか?』とは、掛け声だけ。所詮進める訳は無いのでした。 いつか時間をタップリ掛けて稲村まで・・・・・・を胸に誓って来た道を下りました。 |
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