No,368 宮川ダムからウグイ谷高
(台高南部)

朴の木平よりウグイ谷高を望む

 2003年4月13日(日)  日帰り
 メ ン バ ー  郭公さん、DOPPO  2名
行    程  宮川貯水池、宮川第三乗船場〜P887m〜朴ノキ平〜P1233m〜ウグイ谷高  ピストン
天    候  薄曇
山    名  ウグイ谷高(1291.3m)

                                                        
一年前の白倉山からの眺めの中に目に焼きついた山があった。丁度そのときも、同行していた郭公さんも同じ思いでいたようだ。三月の仙千代ヶ峰への帰り、予め登れそうな尾根の取り付きを下見しての、今回の試みです。
大阪からは遠い、我が家からは130Kmの道のり。当麻寺での待ち合わせを5時にした。
いつものようにコンビニで買い物を済ませ、R165号から166号へ移り飯高へ。ここからがまた随分長い道のりである。
宮川ダムの奥、大台ヶ原登山口の標識のある第三発電所の150m位手前の広場(乗船場)に駐車。取り付きはこの広場の直ぐ横である。他にも取り付けそうな場所はあるものの、周囲をクラで囲まれた山。いずれ崖に阻まれる事も考えられる。もっとも裏側の林道から登れば時間は随分短縮できるのではあるが、味気ないものになりそうで、もとより2人とも頭には無かった。

 展望図

 地図



取り付きは標識もテープもなく判り難い。途中まで登ってみて判ったのであるが、電波塔への踏み跡ではないか? と思う。
いきなり急登が続き200mも登ったと思える一呼吸吐けるところの手前で赤いテープが見つかる。この辺から黄色のテープが時々現れる。
急登は続く。更に200m登ると送水管が現れ、真下にダムが見える。ここで標高約700m。岩の上は風通しがよく気持ちよく休憩出来る。タムシバであろうか?あちこちに白い花を咲かせて、岩陰には濃いピンクのツツジも見える。送水管は真下の発電所からこの場所を中継して800mの地点でトンネルの中を潜り、不動谷のダムに繋がっている。

 

800mの地点までは送水管に沿って階段を上って行き、更に急登は続く。
887mのピークにはアンテナ塔があった。

痩せ尾根の登りは続き、1040mのピークへ出るとウグイ谷を隔てた右手の向こうに山頂が良く見えてきた。尾根道はこの辺りから緩やかになり僅かなアップダウンを繰り返し、1143mのピーク。



ここは草地と倒木のある心地良い場所、山名板には朴ノキ平と書かれていた。この時期にしては気温が高いためなのか随分汗をかいてしまった。500mlの水で足りると思ったが節約しないと不足しそうである。木の間からは大台縦走路にある父ヶ谷の高へ繋がる稜線もはっきりと見えている。大きな山頂の仙千代ヶ峰が南東方向にドカンと坐り、南西には日出ヶ岳が霞みの中に高く聳えて見える。

ここからは1233mのピークの肩まで目指す。
この先にはテープなどは無く、一つ目のピークを越えたところで真っ直ぐ大きな尾根を下りかけて間違いに気がついた。目指すルートは右へカーブしているのだ。ここが二重山稜となっていて不明瞭。右手の山稜を鞍部まで下って急な斜面を大きく上り返す。ここが結構きつかった。
上りきったところで左にカーブする。実はこの場所、下山時は判り難いのである。うっかりすると真っ直ぐ大きな尾根に向って下りやすい場所だ。

台高縦走路から伸びる稜線、P1233の肩に出ると涼しい風が気持ちよかった。
『1233のピークへ寄ってみましょうか?』の郭公さんの声に誘われ10分足らずで1233ピークへ。ここにも山名板あり、「中井高」と刻まれていた

 

二つのピークを越えて最後の力を振り絞り、急斜面を登って念願のウグイ谷高山頂に立つ。
当初の予測に反し、久し振りの厳しい山であった。それだけに下山が特に厳しく、二日間筋肉痛が残ってしまった。

 コースタイム
 宮川乗船場(第三発電所手前)7:40〜送水管へ合流(8:30-8:45)〜P887(9:00-9:10)〜P1143朴ノ木平(10:00〜10:15)
 〜P1233中井高(10:53〜11:05)〜ウグイ谷高 (11:55-12:48)〜登山口 15:45


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