No,376 小峠山から孔雀岳、釈迦ヶ岳
正面に五百羅漢(大峰中部)


 2003年6月29日  日帰り
 メ ン バ ー  郭公さん、タンタンさん、どんかっちょさん、DOPPO  計4名
行    程   水尻バス停〜小峠山〜奥駈道〜孔雀岳〜釈迦ヶ岳〜深仙宿〜大日岳〜太古の辻
 〜前鬼宿坊〜車止めゲート
山    名  小峠山(1099.7m)孔雀岳(1779m)、釈迦ヶ岳(1800m)、大日岳
天    候  

展望図

二月に小峠山へ上った時、孔雀までのルートを展望し確認は済んでいた。長い行程には僅かの雨もいやなもの。
実行するタイミングを待っていたのだが、色んな予定が入り梅雨に突入してしまった。今年の梅雨は例年になく雨が多いように思える。
この時期には珍しく予報では晴。当然決行です。

一台の車を前鬼車止めゲートへ置き、白川橋の南、水尻バス停へ。

4:50 小峠山へはここから暫く急登が続く。メンバーのほとんどが睡眠不足状態。
一つ目のピークで一息入れた時、頭がふわ〜っとするような気分がする。

尾根に沿って登り、左に鹿のフェンスが見えてくるともう小峠山の山頂は近い。

6:35 小峠山山頂
山頂から15mほどのところからは前鬼宿坊が良く見える。その右上に見える筈の、大日や釈迦は大きな雲に覆われて姿は見えない。
小さなピークを2つ超え、雑木の中の細い踏み跡を下って行く。先頭を行くTさんは軽快に進み、姿が見えなくなってしまった。
登り返して前回(2月)引き返した場所に着いた。先に到着しているはずのTさんは見当たらない、もっと先に進んでしまったのだろうか?
少々心配しながら西を見ると虹が出ていた。

このあたりはちょうど不動七重の滝の上の尾根にあたる所のようです。
大声と笛でTさんを呼びながら少しづつ前に進む。いっこうに返答は無く心配も増してきたが、いずれにせよ一本道。

9:25〜9:55
長〜〜い登りをやっとの思いで登りきった所は大きな倒木が横たわる場所。Tさんを見失ってから約二時間。そろそろ大きな結論を出さなければならない地点、時間の経過でもある。前に進んで行った跡は随分前から消えていた。何処かで道を間違えてしまったのだろう、引き返さなければ・・・・・・・。
と、思いながらザックを置き、少し西に突き出した尾根の、見晴らしの良い場所を探す。

ここでとうとう正面からの五百羅漢を見ることが出来た。



「お〜〜い」何度かTさんを呼んでみた。遠くの方から、いや近いかもしれない、返事が返って来た。
Tさん、先を行っていたのであったが、何処かで道を間違えてしまったらしい、ここで追い付いてきたのです。

探しながら戻ることを決心する寸前の事で、みんなで胸を撫で下ろす。

再び4人が揃い、なだらかな尾根道を 1477のピークへ。
私は随分バテテいた、シャリバテかもしれない。みんなを引き止めて軽い食事をとる。

食事をしたお陰でいつものように元気を取り戻し、最後の斜面を登ると奥駈道は近かった。

11:30
奥駈道到着したとき、北から歩いてきた4名のパーティに出合う。

『おたくら何処からきはりましたん?』って聞かれて。
思わず『私らダイトレやってまんねん、二上山からきましてん』と心の中で言いかけたが、唇は『小峠山からきましてん』と答えていた。(意味不明かも)

ここまで随分時間が掛かってしまったものだ。
上り下りが多く、思わず休憩も多めにとってしまったからだろう。

こんなに天気がよく明るい奥駈道も滅多に無いものだ。青い空の南には南奥駈の山が連なって、笠捨山が特に目立って見えた。



「この枯れ木の間が僕のテント場だ」と郭公さんが案内してくれた。本当に気持ち良い、東西が展望できる場所であった。
この先の水場「鳥の水」で昼食とした。

ちょっとしたスリルのある痩せ尾根では五百羅漢を上から眺め、岩場からは七面山の岩壁を見る。
正面に三角に尖った釈迦の姿を見ながらの山歩き、これが奥駈の醍醐味の一つでもある。

カエデに真っ赤な花も咲いている。



近づくほど釈迦は険しい姿に見えた。

13:40
釈迦の山頂には10人ほどの人たちがいた。
展望もよかったが、ここまで睡眠不足の中、9時間も掛かってしまい、眠気がやってきては、あくびが出る始末です。
これにて目標は達成したも同然、あとは下るだけなのだ。

深仙宿までズズーっとくだり、お堂の前で休憩、他に登山者はだれも見えず。郭公さんは水場の水量の確認に歩いていった。
やはり当てにならないほどの水しか出ていない様子だった。



大日岳直下にて大日に登る2人を待つ。
足元に黄色い花を見つける。花の向こうには、通ってきた小峠山からの稜線が目に入り、ぐる〜〜と廻って歩いてきたことを実感する。



15:40 太古の辻
ここの雰囲気は特にお気に入りの場所、何故か落ち着く。

急な石ころの道を久しぶりに下る。
どんさんは膝を痛めている様子、遅れ気味になった。もう急ぐ事もありません、二つ岩で休憩を入れ、湿っぽい沢沿いに下ってゆく。
宿坊、小仲坊は雨戸が閉められていて、泊り客は無い模様だった。

車の置いてある所までは沢沿いの道を30分ほど下る。

『この辺はヤマヒルがいてまっせ』

と言っていた本人の私が一番にやられてしまいました。
郭公さんがライターで、そしてタバコの火で、随分てこずりながら退治してくれました。
最後につり橋を渡り、一応の目標を達成。16:20

しかし13時間半の長い行程にも拘わらず、全員無事で揃って達成できた事を固い握手で締めくくった。
ついでに滝を見学。

  不動七重の滝

そういえば最後に靴を脱ぐときにもヤマヒルを見つけました。
数日経った今、腕や足のあちこちが赤く腫上がってかゆいの何のって!
虫にやられたかな?いまムヒ塗ってます。


同行のどんかっちょさん
郭公さん


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