No,386 トサカ尾からザンギ平と弥山川
大峰中部

トサカ尾のピーク

 2003年10月04日  日帰り
 メ ン バ ー  単独
行    程  川迫ダム〜トサカ尾分岐〜ピークへピストン〜キレット〜ザンギ平(迷ヶ岳)〜弥山川〜河原小屋〜川合・弥山ルート
 〜熊渡への分岐〜白川八丁入り口〜熊渡〜林道歩き〜川迫ダム
山    名  トサカ尾山(1119m)・ザンギ平(迷ヶ岳)(1695m)
天    候  快晴

             地図はこちら(1/25000)  
展望図
大峰は天川村、川迫川の入り口、弥山川(ここでは音無川)との合流地点の角に鋭角に聳えるピークは誰しも気になっているに違いない。
私も大峰に足を運ぶようになってから、ずっと気になっていた山である。地図には、この弥山へ通じる尾根として、トサカ尾と表示されている。
今回、この端のトサカ尾山を踏み、尾根をザンギ平まで登ってみることにした。

ここを通る度に取り付き口を探していたのですが、何処の沢を渡ればよいか決めかねていた。
丁度前日この山へ登ったせきやんの話ではダムを渡ったらしい。
そうか、これを利用すれば楽チンだろうな、これは考えていませんでした。

ならば・・・・ということで即、翌朝出発の準備です。

出来る事ならば、双門の滝の滝見平まで下ってみるのもいいかな?
という目論見でしたが・・・・・。
川迫ダム6:15出発

対岸には送水管が上の方へ伸びている。その脇には階段と、もうひとつ山道が上に伸びている。
途中まではその階段を利用させてもらう。階段が途切れると、そこは旧道なのか、現在は使われている様子はなく、少々荒れている。
尾根までは思ったほど時間は掛からなかった。6:54
尾根から一旦右に折れてトサカ尾山を目指す。
踏み跡のようなものは残っているので歩き易かったが、ピーク手前には大きな岩が所々に立ちはだかり遠巻きをする。
ピークと思われる看板あり(写真)
暫し岩の上に立ち西側の展望を楽しむ7:15-7:20。

再び分岐に戻り、尾根を登ってゆく。
この緩やかな登りの尾根は、東側が植林、西側が自然林とはっきり区分されていた。

右下に白川八丁が見えてきます。もっと端に寄ってみよう、でもそこは断崖でした。足元はフカフカして危険を感じます。

展望は最高です、一の滝も見下ろせたが、その奥にある筈の双門滝は残念ながら見えなかった。8:00
8:10 行く手を阻まれました、キレット着。
ここは単独行の基本に返り、安全第一を思い起こす。

登れても、下降は嫌な感じの岩だったので、ザイルを使って下降する。



標高を稼ぐと、東の展望がよくなってくる。
紅葉の始まりかけた木の間には稲村、山上、大普賢、行者還岳に鉄山も見えてきた。(写真は鉄山)


もう直ぐザンギ平(迷ヶ岳)頂上です。

ザンギ平(迷ヶ岳)頂上着10:00-10:10.

ここからの弥山川への下りは一息入れて・・・・・地図とコンパスのにらめっことなりました。
尾根を間違えると断崖の上に立つ事になりかねない・・・・・・・このことが最後まで頭から離れなかったようです。

20mごとに目印をとり、チェックを繰り返しながら下ってゆきますが、気持ちの上では少しずつ安全な上流に目標をとっていたのかもしれない。滝のゴーゴーとした音が聞こえてくる。鈷滝であろうことは、ほぼ予想できた。
ということはずいぶん上流に撚れていたことになる。次第に斜面は厳しくなってくる。
やはりここでもザイルでの下降となった。もしザイルを持参していなかったら、とても下る勇気は湧かないほどの急斜面だった。

随分滝に近づいたところで赤テープのある登山道に出る。11:00
ほっと胸を撫で下ろし、双門の滝への登山道を下る。
下るとはいっても実際には一旦上って行くことになる。でも何時もとは違うような感覚になり、そのうちに道が無くなってしまった。

過去4度もこの道は通っている、分かっていた積りが何だったのだろうか?
行ったりきたりしている内に嫌になり、双門滝を諦めて上流の河原小屋へ急いだ。

河原小屋には誰もいなかった。
木陰の沢の石に腰掛けて昼食とした。11:40-11:55.

天気も良く日向では暑いくらいだ。沢の音は心地よいが紅葉には二週間くらい早いのかもしれない。

沢の向こうへ渡り、登りの道を探す。
少し下ったところにそれらしき踏み跡があり、登ってゆく。
ブルーのテープが随分短い間隔でつけられていて、最近のものと思えた。踏み跡もまず迷うことはない。



尾根までは直ぐに着いた、12:25。

川合へ道を15分ほど下り、熊渡への分岐を下山した。
この道にもブルーのテープがふんだんに付けられていた。
赤や黄の古いテープがまだ残っているのに、何故こんなにたくさん付ける必要があるのだろうか?
疑問に思いながら下った。

白川八丁入り口13:50
熊渡の橋14:20
川迫ダム14:50

鹿の道にはよく騙される。
今日はうまく利用してやった。
方向さえ決まっていれば便利なこともある。
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