No,397 明神平から桧塚奥峰
台高北部

桧塚奥峰(桧塚への尾根) 

 2004年02月07日  日帰り
 メ ン バ ー  せきやん、DOPPO 
行    程  東吉野 大又林道終点〜明神平〜桧塚奥峰    ピストン
山    名  桧塚奥峰(1420m)
天    候  曇りのち雪

二週間前にも歩いた明神平は大雪の後でもあり、蒼い空と白銀が素晴らしかった。
積雪の多さや、行動時間の事を考慮して桧塚奥峰を諦めて帰ってきた。
というか、足は桧塚奥峰へ向いて動いていたが、カメラを車に置き忘れた為に、気持ちが前に出ず
気が付けば明神岩をぐるっと巻いて戻っていた。

二週間が過ぎて、再度、蒼い空の樹氷を求めて桧塚奥峰へ
今回は同行者あり、そしてカメラを忘れずに!



朝は6時に出発、真冬とはいえ、もう2月。
夜が明けるのも早くなったものだ。
6時半頃には空が白んできた。
いつものように309号で吉野へ入る。
いつものように大天井ヶ岳が目に飛び込んで・・・・・・・・と期待してみたけど今日は雲の中で見えず。

二週間前の東吉野は白一色の村だった。
でも今日は全く白いところはない。
あの大雪は解けてしまったのだろう。
期待はずれなのだろうか?
大又林道も雪は少なく林道終点近くで僅かの雪と凍結箇所があった。
一台の車もなし、多分本日の一番乗りだろう。

登山道は固まった雪でアイスバーンになっていた。
早めにアイゼンを着けて歩く。
周りの雪は少ない。
快調に登って行けた。
標高1000位から樹氷が見れるようになる。
薊岳も白く見えてきた。
1200mではいつものように立派な樹氷が現れ、伊勢辻山や国見山も顔を出してきた。


1100m付近で撮影
1200m付近で撮影(S氏提供)
北風の通り道を過ぎると明神平。
天気は今ひとつ、水無山も前山も見えない。
気温は低く樹氷はバッチリである。
願わくば青空が欲しいものだ。
桧塚奥峰まで行くには防寒対策も必要だ。
あしび山荘の軒下を借りて準備と休憩をとる。
頬と鼻がヒリヒリして冷たい。このとき気温は氷点下7度。
せきやんはスノーシュー、私はワカンを履き歩き始める。
雪が固まっていて歩きやすい。
この分だと桧塚奥峰往復も楽勝かもしれない。
明神平 東屋にて

明神岩の横を抜け、三ツ塚の手前をすり抜け明神岳方面へトラバース。
更に明神岳をカットして東の尾根にたどり着く。ここまでは何となく上手く行けた。

次に東への尾根をうっかり下りすぎるところで間違いに気が付く。

どうやらこのまま雪は降り続きそうな気配。

雪でテープも見え難くなってきた。

しばらく歩いたところで、案の定、一時はルートを外してしまったりする。

奥峰に差し掛かる。
風は強いし足元は凍っている。
アイゼンでも建ち難い程である。
斜面でスリップして3mほど流された。
その跡は氷の透き通った板がむき出しになっていた。

「こりゃやばいわ」
踏まれてないところを選びながら登って行く。



山頂も風強し。
南方面も雪の白さで全く展望きかず。

一応の記念写真を済ませて、風除けの裏手に回り、昼食場所とした。
この寒い中でも一応ビールで乾杯!
僕はどうやら、こういう時の冷えたビールの味を覚えてしまったらしい。


引き返す頃には踏み跡も消えるほど雪は降り続いている。
全く日差しなんかなくても結構明るい。
モノトーンの世界も殆ど白一色に変わってくる。

こんな風景もなかなか味わいがある。
いや結構好きな方だと思う。


またまたルートを外してしまった。
3度目でもある。

何度も歩いたこの道なのに、この尾根はルートを外し易い。
過去にもこんなことがあった事を思い出す。しかも同じ雪の日のこの辺りと思うが!

ここで今日初めて二人の登山者と出会う、奥峰へ向かっていった。

明神平が見える筈の場所まで戻る。

どんどん降る雪で辺りは見え難くなってくる。ホワイトアウト寸前であった。
あとは下るだけだし、遊びながらくだろうかな?
シリセードあり、潜り込みありで下ってゆく。
登る時に見た景色とは打って変わって、白い世界に変化していた。
降り積もった雪で車の運転はヒヤヒヤもんでしたが、冷えた体には「やはた温泉」は天国でした。
そして、あの桧塚奥峰への静かな雪の道は格別でした。凝りない桧塚奥峰は私の台高ベスト3!
同行のせきやんどうもありがとさん!!!


【コースタイム】
大又登山口8:00-9:30明神平9:50-11:25桧塚奥峰12:00-明神平13:15-大又登山口14:10
 表紙へ         戻る