No,412 北アルプス大パノラマ山行
新表銀座 (蝶、常念、大天井、燕)
 2004年08月11日〜13日  テント2泊
 メ ン バ ー  3名 
行    程  1日目 三股〜蝶ヶ岳ヒュッテテント場
 2日目 蝶ヶ岳〜常念岳〜横通岳下〜東天井岳横〜大天荘テント場

 3日目 大天荘前〜大天井岳〜燕山荘〜(燕岳ピストン)〜合戦小屋〜中房温泉
山    名  蝶ヶ岳(2677m)常念岳(2857m)、大天井岳(2921m)、燕岳(2762m)
天    候  全て快晴、満天の☆空
  

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盆休みは例年天候には悩む。台風などで雨にも遭うことが多く、早くから山行きの計画をしないようにしている。
しかし滅多に無い連続休暇を利用しない事も勿体無い。
どこかアルプスへでもと思ってはいたが、人の多い北アルプス。特に表銀座などの登山道が混みあう所など行こうと思ったことは無かった。でも一度は行ってみないことには話にならない。そんな時にNET仲間の2人も行きたいと云っていた。

そんなことで決まった今回の山行き。
混みあう山小屋を避けてテント泊でゆっくり、でもザックは軽くしたい。
コンロ、食材その他を軽くするために小屋の食事を利用した。

穂高町の無料駐車場へ車を置き、タクシーで登山口の三股へ着いたのが朝6時。
あまり寝る時間もなく、兎に角睡眠不足のままでのスタート。

地図12万図
8月11日(1日目)
タクシーは三股登山口の少し手前まで入れる。
ここにはトイレなどが完備されていて、流石アルプスとでもいえる立派な駐車場だった。

目指す蝶が岳の稜線は空の青さと重なって美しい。蝶槍のトンガリも目に入った。

6:45
三股分岐では登山届。
ここで蝶方面と常念方面へ登山道は分かれる。
そして我々は蝶が岳を目指す。
標高差は1450m、長い樹林帯の歩きが続く。





途中で常念岳の姿が見えてきた。
気温は高く尚暑い登りが続く。うんざりするほど登ったところで、潅木帯に変わり、間もなく回りが開けた。

そこは一面のお花畑だった。
夏の花は終わりかけ、秋の花が多くなっている。
ミヤマトリカブト、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマなどだろうか、自分には思い出せる花の名前は少なく、あまり当てにはならないのでもある。

11:30
最後を登りきると丁度ヒュッテ横のテント場に着いた。
目の前には槍、穂高の山並みがドカンと目に入る。
時間的には常念まで行けるか?
とも思ったが、睡眠不足などの体調を考慮し、大展望を肴にビールを飲みながら午後を過ごすことにした。

←常念岳をバックに
ヒュッテの夕食1500円、翌昼食弁当1000円也。
350缶ビール500円、水1L200円也。
8月12日(2日目)
6:00 出発
朝から真っ青の空と住んだ空気。
久しぶりの大展望の中を歩けそうだ。
蝶槍まではダラダラとした歩きで直ぐに到着。
今日、目指す常念岳と、遠く大天井岳も見渡せていた。
そこからは一気に下り、ダケカンバの美しい鞍部で一息入れる。HAちゃんに貰ったゼリーが美味かった。

ちょっとしたアップダウンはお花畑もあり、気は和む。
振り返ると蝶槍が尖って見える。
ここから辛い常念への登りが始まる。

山頂はもっと奥にあるのかと思っていたが、登りきると直ぐ目の前に祠があった。

10:35-10:50
相変わらずの大展望は、穂高が遠くなり槍が近づいていた。
360度は東に富士と南アルプスの山々、八ヶ岳、浅間山、妙高方面。南には中央アルプスと乗鞍、御岳。西の大キレットの奥には白山、勿論北の剣、鹿島槍、白馬と全てが見渡せる贅沢さであった。


せっかく登った標高を同じだけ下って行きます。
ガレガレの岩の下りの正面には横通岳が美しく聳えている。
直下の常念小屋の屋根は見えていてもなかなか近づいてはくれなかった。


11:55-12:35
小屋の外には多くの登山者が休んでいた。
喉をビールで潤し、弁当を食べて一休みした。
HAちゃんは疲れたのか、幾分食欲が進んでいない様子。
Mさんは相変わらずのポーカーフェイスで元気そうだ。
横通岳は大した急登では無かったが、次第に疲れが出ているようで、休む回数も増えてきた。
そして以外にも携帯のメールは稜線の何処からでも良く繋がり、自宅待機組みとの交信を楽しめ、疲労を吹き飛ばせた。

ここから東天井岳、大天井岳までは緩やかな展望満喫コース。
最後の力を振り絞り、登りきると大天井岳直下の大天荘が見えてきた。
16:30着

ここでも夕食を注文したあと、テントを張り終えて取り敢えずはビールで乾杯とした。
風の強いテント場は心配だったので、重い石で念入りに綱を張る。お陰さまで夜中の強風にも耐えてくれた。
そうだった、この大天荘の夕食は昨夜より500円高く2000円なり。
しかし、内容はそれなりに豪勢だった、魚料理か肉料理が選べる仕組みである。おまけにスイカのデザート付きだった。
お腹一杯で充分満足できた。
8月13日(3日目)
風強く、朝食はテントの中で済ませ、山頂でご来光を仰ぐ。

5:00-5:20
山頂からは穂高、槍が遠くなり、裏銀座の山が目の前に広がっている。
下に目をやるとこれから辿る燕岳への稜線が手に取るように良く見えている。
鞍部には小さいキレットがあったが、鎖とハシゴが取り付けられていて、問題なく通過。
燕までは気持ちの良い尾根が続いていた。
燕山荘8:40-8:55
空身にて燕岳へピストン
疲れ気味のHAちゃんは燕岳のピストンをパスして幾分元気を取り戻していた。
燕山荘9:35-10:00
燕岳を後に下り始めるが、登ってくる人が多く、とても歩きにくい。それにしても凄い人数だった。

合戦小屋 10:40-11:25
ここでは久しぶりにうどんを食べる(800円)。
結構お腹も満足したものの、名物のスイカを食べずに下るわけにもゆかづ、ツイツイ買ってしまう。これで思い残すこともあるまいというもの。

後は急な道をヒタスラ下るだけだった。

13:30 中房温泉着
3日間も快晴続きとは、何年ぶりだったろうか、雨の欠片も無いほどの好天とは・・・・・・・
この反動に多少の心配も生まれかけている今日は、オリンピックで日本の金メダルが出た。

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