No,413 
扇沢から八方尾根へ


鹿島槍ヶ岳

 2004年09月19日〜20日  キレット小屋泊
 メ ン バ ー  単独 
行    程  1日目 扇沢〜種池小屋〜冷池小屋〜鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット〜キレット小屋(泊)
 2日目 キレット小屋〜五龍岳〜唐松山頂小屋〜八方池〜八方山荘--リフト--白馬
 
山    名  爺ヶ岳(2670m)鹿島槍ヶ岳(2889m)、五龍岳(2814m)
天    候  1日目 朝一時間ほど小雨、後晴れ
 2日目 晴れ時々曇り



展望アルバムはこちら
朝方までの天気予報では翌日からは生憎の雨模様、すっかり諦めていた。
既に昨夜から出発している森の音さんたちのパーティはどうするのだろうか?
仕事から帰り天気予報を確認。どっこい、大きく回復する予報に乗せられ2日前から用意してあったザックなどを確認して車で飛び出していった。
森の音隊にも急遽出発したこと、そして鹿島槍ヶ岳山頂辺りで車のキーの交換をしよう、とメールをいれた。
が、このことは、後に、森の音隊には受け取られていなかったことが判明した。

午前1時、扇沢は濃いガスの中だった。
行ったり来たり、柏原新道の登山口に近い駐車場に止めて、狭い車の中でシュラフに入った。

9月19日 4:50
起きるなり、せきやんからの激励メール、おおきに!
雨が降っていた。濡れるのも嫌なのでターミナルの軒先へ車を移動して身支度と食事をする。

6:00 小雨の中、柏原新道登山口出発。
7:00 雨は上がり、展望が開ける。針の木の大雪渓に白さは無くなり、腐りかけているのが伺えた。大きな蓮華岳も目と鼻の先に見えてきた。ヨッシャーこれで急遽飛び出してきた甲斐があったというもの。
天気の回復は超スピード、足元も軽く晴れ渡った種池へ2時間半で到着。8:30

種池小屋
この時期にしては何処と無くいつもと山の雰囲気が違うことに気が付く。
早くも黄葉が始まっていたのだ。この異常現象だと今年の紅葉はまばらで余り良くないかもしれない。
でもこの時期に見れたことはとてもラッキーだ。

爺ヶ岳の斜面を気持ちよく登って行く。
後方には7年前に通った岩小屋沢岳からスバリ、針の木岳へと続く尾根が繋がって見えている。
爺ヶ岳を過ぎると鞍部の向こう側に冷池山荘が見えてくる。
鹿島槍は遥かその上に気高くそびえていた。

爺ヶ岳西斜面
布引岳とそこから山頂に繋がる尾根は雲と黄葉のコントラストが素晴らしい。ず〜〜っと此処に居座りたい雰囲気だった。

鹿島槍ヶ岳山頂 12:30着
おお〜いたいた、milionさんが、どんかっちょさんも、向こうに座ってるのは森の音さんだった。思い通りピッタリだったが、私が来ていることにビックリしていた。遭えた事で皆と握手を交わし、車のキーの交換をしお互いの駐車場所のメモを渡して確認を済ませる。
明日は針の木岳まで足を伸ばそうと云う森の音隊を激励し、見送った。

布引岳からこちら鹿島槍への尾根

鹿島槍南峰=南峰・北峰のコルより

北の五龍岳を望む
鹿島槍ヶ岳は冷池からのピストンの登山者が多く、キレット方面へ下る人は急激に減った。
随分急な岩場を一挙に下る。正面には五龍岳への岩尾根が繋がっていた。

岩のピークを巻いて降りるとそこがキレットだった。
ハシゴや鎖が整備されていたので取り分けどうって事も無く通過。

今日の宿泊予定のキレット小屋が真下に見えてくる。

八峰キレット

キレット小屋
よくぞあんな両方が切れ落ちた断崖に建てられたものだと思った。

キレット小屋 14:40着

早速、宿泊と食事、翌日の昼弁を申し込み、手続きをすませる。
ビール片手に外のベンチへ出て、和歌山から4日間展望の山旅を楽しんでいる単独の女性と話が弾む。
小屋の中でも単独者が多く、皆仲間となって話が弾んだ。
岩手、埼玉、三重、和歌山、大阪から宿泊客は全員で18名、ゆったりと布団がひけた。


隣の五龍や冷池の山小屋はひしめき合って、寝るに寝れないというのに此処は天国だった。


小屋の食事は新鮮野菜もたっぷりで最高だった。
後で八方尾根で食べた昼弁当、これにもビックリ。
なんとウナギ弁当だった。
ボリュームたっぷりのウナギにご飯もたっぷり。
好感度の高い八峰キレット小屋だった。

鹿島槍ヶ岳  G5辺りから
9月20日 4:20 起床
まだ皆んな寝ていた。
そ〜〜と起きて外に出て荷物を纏める。
まだ辺りは暗く、オリオンが輝いている。好天の予感!
4:30 出発
ヘッデンで照らし、いきなり鎖場の多い岩場を進むうち、東の空が薄明るくなってきた。5:10
北尾根の頭で朝食のパンをカジル。6:10-6:20
ここは前後の鹿島槍ヶ岳、五龍岳の展望が最高だった。

岩の尾根を振り返る
長い岩場の尾根は神経を使った。
最後の岩場を登りきって五龍岳へ。
山頂は意外に狭く、そのころガスで周りの山はハッキリ見えず。


遠見尾根分岐にて 向こうは唐松岳

五龍山荘からは歩きやすい道が続く。
唐松への登りでは又もや岩場が登場。


唐松岳と、右手に気になる不帰岳
登り切って見える唐松岳や白馬の山は山肌が白く今までとは違った趣でした。
唐松山荘が見えるとビールと云う3字が頭を過る。
車の運転を考えると此処で飲んでおかなければなるまい。
此処まで来た達成感でビールは格別美味かった。

八方池
よく廻るビールで唐松岳をパスして、八方尾根へ下山。

リフトとゴンドラを繋いで森の音号の待つ駐車場所は、ゴンドラ駅を降りるとすぐ傍だった。

合流予定の大町温泉郷へ移動。
数分の違いで双方が到着出来て温泉で汗を流し、大満足の後立山をあとにした。
(参考タイム)
1日目 扇沢6:00〜8:30種池8:45〜10:35冷池小屋10:50〜布引岳11:50〜12:30鹿島槍ヶ岳13:00〜14:40八峰キレット小屋
2日目 八峰キレット小屋4:30〜6:10北尾根の頭6:20〜8:00五龍岳8:17〜8:52五龍山荘9:05〜11:10唐松山荘11:20〜12:00丸山ケルン12:20〜13:40八方山荘

どんかっちょさんmilionさん森の音さんへリンク