古ヶ丸山

 2004年10月10日  日帰り
 メ ン バ ー  単独 
行    程  庵の谷林道〜大熊谷の頭〜白倉山〜古ヶ丸山 ピストン 
山    名  大熊谷の頭(1190m)、白倉山(1236m)、古ヶ丸山(1211m)
天    候  曇り(ガス多く午前と午後に一時晴れ間もみえた)


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いつでも行けるさ、なんて思いながら伸び伸びになっていた白倉山から古ヶ丸山。
同時に蓮ダム周辺の林道の様子も調べておきたいという事もあり、朝早くから出発した。
テントも持参して明日は布引滝を見ようという目論見。

膝に多少の不安を残してはいたが、楽勝ムードだった。
大して起伏のない尾根歩きと思っていた。確かに起伏は少ないほうではあるが結構な勾配があり、また蒸し暑い一日で、フウフウハアハアの山行となった。

結局、明日への気力は無くなり、帰宅して早くビールを飲みたい一心で、布引滝は持ち越しとなってしまった。

古ヶ丸山は4年前にカラ犂谷から登り、大雨と雷で酷い思い出がある、そのうえヒルにもやられ散々だった。
其の点、白倉方面からだとヒルにやられる心配はない。


蓮ダムの右岸は通行禁止のままになってる。庵の谷へは一番奥の橋を渡って引き返すことになる。
昨日までの台風による雨のため、どんな小さな谷も滝のように水が流れ落ちていた。

時々サルが道路脇でこちらを観察している。
庵の谷のゲートをくぐり、暫くはコンクリートの道、時々地道に変わる程度。
標高が500mを超えると一変する。林道がエグレテ沢のように水を流していた。
適当なところを見つけ駐車した。

林道へ流れ出す水
ガタガタになった林道を越えると直ぐに歩きやすい林道になる。
ここでもやサルが見え隠れしながらこちらの様子を伺っていた。大きくカーブしながら50分で林道終点。

そこからは鹿のフェンス沿いの道になる。古いフェンスに新しいフェンスを引っ掛けるように増設してあり、踏み跡は狭くなり歩きにくい。

10分程度で庵の谷高へ。このとき辺りのガスが切れて奥の迷峰や桧塚方面の眺めが良かった。


奥の迷峰方面
だらだら登って大熊谷の頭。
此処から右手へ急降下、立ち木を持たずには下れない。

岩のピークをトラバースするところがあり足場が弱いので気を抜けない。

ブナの林で腰を下ろして休んだ。
黄葉にはまだ早そうだが、幾分色づきかけたような気がする程度。
今日はいつもと違う、麓でテント泊の予定なのだ。
白倉山には何故か、以前から相変わらずの郵便受がある。

ここからは巻き道

白倉山の郵便ポスト


正面に尖ったピークが見える岩の上に立つ
これから先が初のルート。
白倉山から古ヶ丸山方面への踏み跡を暫く進むと、正面に尖ったピークが見える岩の上に立つ。
ここから下は右も左も切り立った崖になっていた。
「ええ〜これを降りるのか」・・・・少々ビビリがはいる

其の真ん中がやせ尾根に下りるルートのようだ。
黒っぽい風化されたような残置ロ-プが真ん中に。
少し左に、それよりは新しめの白色の残置ロープが短めに途中までぶら下がっている。
これに命を預けるには不安である。昨夜の雨とこれまでのガスで岩も滑りやすそうだった。
念のために持参したザイル20mをダブルにして、岩壁のど真ん中に垂らし、ハーネスで懸垂下降。
無理して危険なところを下るより随分楽だった。

ザイルの長さは丁度イッパイだったので10mの高さだったことになる。
降りたと思ったらもう一箇所。4mほどの岩を下る。

恐い岩壁

4mの岩

古ヶ丸山
ピークを3つ超えて古ヶ丸山に立つ。
生憎周囲の山はガスっていて見渡せない。
ここでいつもの助六寿司をホウバル。




少しばかりの晴れ間が覗き、あの恐い岩場も乾いてくれて、登り返しは助かった。

蒸し暑い一日だ、喉がやたら渇いて、水が底をつきそうだ。

厳しい登り返しの大熊谷の頭で全体力は消耗。
少なくなった水分を、酒を嗜むがごとく少しずつ・・・・・車へ戻る。
翌日の予定を取りやめることにした。


自分の体力が落ちてゆくのを実感するこの頃です(^0^)
(参考タイム)林道7:30〜林道終点8:20〜9:00大熊谷の頭9:15〜白倉山10:40〜12:00古ヶ丸山12:30
        13:45白倉山〜15:00大熊谷の頭15:10〜16:30林道