赤い橋から |
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勝負塚山から奥駈へは一度は歩いてみたいルートの一つだった。
縦走には車二台が必要だ。これにはせきやんが同行してくれるとの返事で急遽纏まる。
一台を百町茶屋へデポする予定で川上村の杉の湯から高原線を登ってゆく。五番関方面との分岐を右手の黒滝・吉野山方面へ進む。
暫く進むと道路は山に埋まってしまって完全に遮断されていた。
引き返して車は五番関へ置くことにした。
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一台に乗り換えて再び国道へ。
そして川上村の上多古川に沿った林道の伊坪谷出合へ駐車。
橋の手前には恐そうな看板が二つ三つあった。
川沿いの紅葉はそろそろ始まっている。
赤い橋を渡って平坦な谷沿いの植林の道を進む。
腐りかけの木のハシゴがベキベキと音を立てていて、今にも壊れかねない状態だ。
少し下り気味になると、小屋跡らしきところから左の尾根に登ってゆく細い踏み跡とテープがある。
ここからはジグザグの急登。足場の悪い斜面もあったが、時々展望の良いところで向かいの山の紅葉を楽しめた。 |
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恐そうな看板 |
隣の尾根の紅葉1 |
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隣の尾根の紅葉2 |
山名板 |
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兎に角登りっぱなしの山頂も展望は良くない。
南側に僅かの展望があるだけだった。
この山はあまり登り甲斐はないかもしれない。三角に尖った山容は下から眺めるだけで充分なのだ・・・・が、どうしても登攀意欲にかられるだけの迫力を持ち合わせている。 |
展望台 |
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山頂から奥駈方面へ足を進めた。
自分の中では不安を抱きながらも楽しみにしていたルートであったが、踏み跡はある、テープもある。
およそ100mくらい下り、稜線を緩やかに登ってゆく。
意に反して優しい歩きが出来るが、暫くは植林帯が続いた。
標高1400mで左手(南側)が明るく開けた展望台に出る。
ここで勝負塚山を見下ろせる。通ってきたルートも一目瞭然、気持ちの良い展望だった。
稜線の紅葉は終わり自然林の木の葉は全部落ちていた。
肌寒い風が汗を奪ってしまいそうだ。
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奥駈メインストリートはスーパーハイウェイ |
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大峰の趣のある、気持ちよい稜線のほんの少しのアップダウンを繰り返して、大峰奥駈の分岐へ到着した。
久しぶりのメインストリート歩きは素晴らしいブナ林に圧倒される。
鍋かつぎから女人結界門のある五番関へ。
風除けが出来る五番関で昼食にした。
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尾大天井岳 |
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余りにあっけなく此処まで来れた。
当初予定の大天井岳にピストンして五番関トンネルへ下った。
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真ん中奥の山上ヶ岳 |
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高原にて |
上多古へ車の回収へ向かい、滝見物して帰宅。
沢の入り口で偶然、囲炉裏のTさんNさんに出会う。
大峰はもう直ぐ雪が降る事になる。多分高いところは降っているのだろう。
そろそろ雪山の装備で出かる季節! |
矢納滝 |
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上多古川本流の滝(矢納谷出合の近く) |
(参考タイム)
赤い橋スタート7:40〜勝負塚山9:40-9:50〜展望台10:45〜奥駈分岐11:17〜鍋かつぎ行者11:32〜
五番関11:50-12:15〜大天井岳12:50-13:00〜五番関トンネル13:40 |
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