朝・東の谷に沈む雲海
 2005年5月3日〜5月4日  テント泊
 メ ン バ ー  郭公、ピッケル、DOPPO (敬称略) 
行    程  クチスボダム脇〜古和谷林道〜橡山稜線〜P1036の先でUターン〜橡山林道へ下る〜地蔵峠
 〜又口辻〜神明水〜幕営地
 幕営地〜コブシ嶺〜尾鷲辻〜正木ヶ原〜日出ヶ岳〜大台駐車場
山    名  コブシ嶺(1410m)日出ヶ岳(1692m)
天    候  1日目 曇り        2日目 快晴

辿ったルート
何れ機会があれば歩いてみたいと思っていた尾鷲道。
ちょうどKさんがやるというので、乗ってみた。Pさんも参加することになり3名で近鉄特急に乗って松阪、そしてJRに乗り換えて尾鷲に着いたのは10時半頃。駅前のコンビニで不足のものを調達してタクシーへ乗る。
ひと山超えるとクチスボダム脇に着いた。 過去に幾つかあった大台への登山道は殆どが廃道となっているらしい。
最近の記録は少ないが、その殆どは水無峠から入り、昔の橡山林道伝いに登るのが通常なようだ。

我々は古和谷林道から入り古和谷橋から少し奥の沢を左岸に渡り、橡山の稜線上P1036の手前に辿りつく古いルートを選んだのであるが・・・・そうはいかなかった。
1日目
クチスボダム脇から古和谷の林道歩きから始まる(11:15)
晴れだった天気予報もこの一帯では曇っていて、かなり蒸し暑い。
12:00 林道脇で昼食。
林道は橋を渡って右岸へ移り僅かに進む。どうやらこの辺りを左岸に渡り山道に入る事になるのだが、ハッキリしたルートが見当たらない。堰堤を渡り、古い造林小屋の辺りからの踏み跡をそれぞれで探してみたが、何れも登山道とは云えそうもない。

暫くはヤブコギで尾根に登り易いルートを探した。
予定していたルートとは違う尾根だったが、何とか稜線へ続く境界杭を頼りに登りきる。その稜線には踏み跡に沿ってテープがあった。
これで目鼻がついたと思った。
稜線からは尾鷲の海や歩いてきた谷が真下に見えた。

P970を超えてP1036へ登る途中、右脇にトラバースするような分岐があったけれども真っ直ぐにピークを目指す。
P1036を超えて下りかけるとアカヤシオが鮮やかだった。岩が乱立する崖の上に立ったようである。
右も左も崖だった。
『こりゃむりだわ、引き返そう』
引き返してトラバース道を北側に下って古い林道に下りる。
とても車が通れる道ではなさそうだった。
石のゴロゴロした林道は先ほど引き返した岩場の向こうの尾根を跨ぎ、再び跨ぎ返したところに道標を見つけた。
随分立派な道標であった。

ここまでは結構時間のロスが有ったかもしれない。
ここからは安心である。
急な坂道を一気に稜線へ登ると、そこからは平坦な歩きやすい道が繋がっている。

又口辻到着 17:05

ここはKさんが先日大台から下ってきてピストンしたところなので
この先は本当の目鼻がついたようなものだ。

シャクナゲもチラホラと咲きかけていた。


水場はもう直ぐ。
神明水で目一杯の水を補給する。
そこからテン場までは近かった。
18:15到着

風は弱く比較的暖かい夜だった。



2日目
4時40分ごろ目がさめる。
気持ちよい静かな朝だ。皆んな前日の疲れもなく5:45分出発。

道は稜線を通らず等高線を辿るように付いている。
崩落箇所があるが迂回せずに通れた。ときどき道から外れて稜線を通ると気持ちが良い。
目指すコブシ嶺がよく見える。
平坦な道が終わり、コブシ嶺へは緩やかに登ってゆく。
山頂近くでは、左手の北東斜面の大崩落地を見る。
コブシ嶺7:20−7:45


コブシ嶺からの大パノラマ画像
左の直ぐ向かい側は急峻な竜口尾根に目を見張る。
モット奥には数日前に辿った大峰の主峰が勢ぞろいしている。

右手奥には優しい三角錐の加茂助谷の頭が木の間から望める。
目指すは大台、Pチャン曰くテーブルランドだ。
シャクナゲの花の向こうに現れる。
牛石ヶ原から左に切れ込んで見えるのは大蛇グラだろう。
素晴らしい景色の中を歩いている。
尾鷲辻着10:00
ここの東屋で顔見知りの人に出合った。
流石に大勢の人でにぎわっている。

正木ヶ原から日出ヶ岳。
Kさんの持参したエビスビールで乾杯した。10:45

う〜〜ん良かった、達成感で一杯。
大台駐車場に着いて再び冷たいビールで乾杯。
バスを待ち、愈々帰路へとバスに乗る・・・・そのとき突如現れた天使がいた。
なな何とNちゃんが車で迎えに来てくれた。
感謝感激!!!

おわり
(参考タイム)
クチスボダム11:15〜古和谷林道にて昼食12:00−12:25〜山道へ12:45〜橡山稜線14:30〜P103615:28引き返す〜又口辻17:08〜神明水17:50
〜幕営地18:15
幕営地出発5:45〜コブシ嶺7:20-7:45〜尾鷲辻10:00〜日出ヶ岳10:45