今年二回目となる行者還の奥駈道。
今回はメンバーとの話の具合で大普賢岳から縦走することになった。そういえば今年の大普賢岳には、冬に一度と先月に続き3度目ということになった。
縦走は3年ぶりだろうか、久しぶりに石楠花の群落を通れるのも楽しみであった。
朝は早いが既に夜は明けている。R169の川上村道の駅で待ち合わせ、車2台で行者還トンネル東口へ向かった。情報どおりトンネルの手前で工事中につき車止めとなっていた。
一台をデポして和佐叉ヒュッテ前まで引き返した。
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ヒュッテ前の道を登ってゆくと2本の白樺の木が目に付く。
この白樺は他所から持ち運んで植えたものだそうだ。
新緑のブナの森を抜け、日本岳のトラバースでは赤いヤマツツジが迎えてくれる。
日本岳と小普賢岳のコル辺りからはイワカガミが足元に現れ出した。
周りの展望は谷から昇ってくるガスの為あまりよくない。
大普賢岳山頂でも展望は今ひとつで、竜ヶ岳から山上ヶ岳辺りがガスの中に見え隠れする程度だった。山頂のシロヤシオはまだ蕾が多く、一部しか花は開いていなかった。
山頂を後にして奥駈道を西へ下る。
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暫くの間はシャクナゲ道。
贅沢な話ではあるが、本当にうんざりするほどのシャクナゲに圧倒される。大峰でも七面山と並んで1,2を争うほどの大群落である。
岩場の上り下りを繰り返し、ハシゴを登ったところで、いきなり七曜岳山頂。
先客が二組食事中だった。
ここでも生憎展望は良くなかった。
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七曜岳から急坂を下ると、愈々シロヤシオの回廊である。
さしずめ白い桜の花街道と云ったところだろうか。
直径20〜30cmも有ろうかと思えるシロヤシオの古木が多い。
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行者還岳の山頂を踏み、断崖の上から下を覗いてみる。
ガスの中に小屋の屋根が見えていた。
シャクナゲの花に囲まれて昼食を取る。
水場を楽しみにしていたKさんが水を汲みにいったが、涸れていると言う。
2週間前には充分流れ落ちていて、私が2Lを僅かの時間で汲んだと言うのに、あまりあてに成らない水場に変わったと云う事であろう。 |
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行者還小屋で一本入れる。
緩やかな登り坂で後を振り返ると、先ほど見下ろしていた行者還岳山頂の岩壁が迫って見えた。
今度はガスが切れたところに大普賢岳も見え隠れする。
結構伸びてきたバイケイソウの海を過ぎて、今回panaちゃんが目的にしていたクサタチバナの大群落は真っ盛り。
2週前が盛りだったヤマシャクは完全に終わっていて欠片も残ってはいなかった。
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通ってきた大普賢岳が霞んで見える |
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鉄山のトンガリも見える |
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久しぶりに大普賢から縦走をした。何度歩いてみても奥駈道は素晴らしい限りだ。
この時期は花が多いが、最盛期は少しづつズレている。
大きくはミツバツツジ、アカヤシオ、そしてシャクナゲ、ヤマシャクヤク、シロヤシオ、クサタチバナの順のようだ。
夏にはトリカブトも咲くのだろう。
ここからは初めての道、一のタワから一気に下るとトンネル東口だった。
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(参考タイム)
和佐叉ヒュッテ前7:05〜大普賢岳9:30〜行者還岳12:00〜トンネル西口分岐14:45〜一のタワ分岐〜14:50〜トンネル東口登山口15:20 |
同行したPANAさんの記録 同行した郭公さんの記録
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