栃尾辻の手前にて、東に稲村ヶ岳の雄姿を望む
栃尾辻9時50分着 |
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雪はよく締まっていたが・・・・。
『P1518をどうする?』
『直登はしんどいし、夏道をトラバースしようか』
『あのヤバい斜面を通過出来るやろか?』
そんな事を云いながら、結局トラバースすることにした。岩の出っ張りで緊張する。斜面も滑ったら谷底だ。
一歩ずつ、一歩ずつアイゼンで足場を固めつつ慎重に通過。ここがこのルートの一番の難所でもある。
昨年も、今年の正月もここは回避してピークを踏んで通過した場所だ。 |
雪が締まっていて幸いした。
熊渡からの分岐からタンタンさんは自慢のスノーシューに履き替える。急斜面に対応できる優れもののようだ。
私のスノーシューでは厳しい斜面。
私と郭公さんは、沈むけれどアイゼンで登った。
もう一つの難関が頂仙岳だ。
ここの登りは重いザックには実に厳しいものがある。
例え登っても下りの硬く締まった雪の急斜面には躊躇する。『ザイルはあるけどな〜』と言いながらも
『さっきのヤバい所をトラバース出来たし、ここもそうしようか』で決まった。 |
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『なんか今日はええ調子で行けるな〜』
テープも見えてルートが分かりやすくなっていた。
楽々とは云えなかったが頂仙岳も夏道で通過出来た。
天気予報どおりの雪となっていたら、前回の様に、ことごとくピークを通過することに成ったに違いない。
高崎横手
前回のようなモンスター化した樹氷の姿は無く対面の山もよく見えていた。 12時40分着 13時出発
狼平へ。
踏み跡は無いがルートは分かりやすかった。
前回の大穴を掘ったビバーク地点を探しながら歩くも、結局確認できず。
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狼平着 13時30分
弥山まで行くには充分時間の余裕はあったが、予定通り昼間から宴会に突入。
小屋の中とは言え、足が冷たい、手が冷たい。
扉は半開きで動かなくなっていた。
他には誰も来ない、小屋は荷物を広げ放題だ。
シュラフに足を突っ込み、食べて、呑んで、喋って、寝たのは17時頃だった様な(^^) |
1月22日
起床4時
良く寝た。
11時間も寝ると気分爽快。
『お湯を沸かそう』
沢へ水を汲みに行くのも面倒だった。
ナベに残っていた水を、否、氷を沸かしてポリタンに注いで時間を掛けて融かしてゆく。
出発予定の6時にはタップリ時間はあったが、だらだらとしていたので20分過ぎてしまった。
小屋へ荷物を置いてサブザックで出発。
夏道の階段は全く判らない。
斜めに登って広い斜面の樹氷が金属の様に硬くなっている。 |
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7時13分
八経の左手のガスの中に太陽の明かりが射した。
まだ辺りは薄暗い。
『やっぱり今日は青空は無理かな〜』
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大黒岩を通過し、ガスが切れて一気に青空が広がる。
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八経ヶ岳が浮かび青と白の世界へ突入。 |
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7時43分
足元に沈んだ弥山小屋の鳥居の前で
真っ白の中へトレースを付けるのは実に気分が良い。 |
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8時15分〜8時30分
最後の斜面を登りきると八経ヶ岳山頂からは大展望。
金色に輝く海も光っていた。
何処を見ても飽きることの無い素晴らしい景色だった。 |
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白いツリーの間を抜けて弥山小屋で休憩し、一気に狼平へ下る。
狼平 10時5分〜10時40分
名残を惜しみ天川川合へ。
天気の予報が翻り、天和をあがったが如く最高気分の山行だった。
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(参考タイム)
1日目=天川川合役場6:20〜栃尾辻9:50-10:30〜狼平避難小屋13:30
2日目=狼平避難小屋6:20〜弥山小屋前7:43〜八経ヶ岳8:15−8:30〜弥山小屋9:00-9:20〜狼平避難小屋10:05-10:40〜栃尾辻13:00-13:30
〜天川川合役場15:35
同行の郭公さんのページ
同行のタンタンさんのページ
カメラを忘れた為、全ての写真は同行のご両人のものを使わせていただきました。 |
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