大普賢岳  和佐叉山南の林道からの展望
 2006年7月22日  日帰り
 メ ン バ ー  単独 
行    程  水太谷〜水廉ノ滝・無双洞〜七曜岳〜大普賢岳〜日本岳コル〜岩本新道〜
山    名  七曜岳(1584m)、大普賢岳(1799.9m)
天    候  晴れのち曇り
予定していた十郎山は林道を2km入ったところで通行止めのゲート。出来るかぎり奥まで入って登るつもりでいた。
嫌な林道歩きをしたくなかったのであっさりと諦める。
昨日まで雨続きだった。久方ぶりの青い空は広がっているし、このまま帰るには勿体無い天気だ。
「前鬼へ廻ろうかな」 雨の後のヤマヒルも嫌だな。
考えている内に時間は経つばかり。
「そうだ此処からだと比較的近い無双洞へでも行ってみるかな」



25000地図リンク
モチベーションは下がったままだった。
天ヶ瀬から309号へ入り右折れして水太谷の林道を進む。
探索のつもりで車が進めるところまで行ってみることにした。
林道は水太谷の登山口を越えて和佐叉山の南まで伸びていた。突き出した南の尾根の辺りで20頭程の猿の軍団に出遭う。
車の音を聞いて勢いよく山の中へ散らばって逃げていった。
この先も林道は続いているようだったが岩が散乱していて車は進めず、Uターンして展望を楽しむ。
大普賢岳から行者還岳までの稜線が手に取るように展望できる。
うろうろしている内に時計は10時。
水太谷の橋まで戻り、沢横の道を登る。
右手の沢を横切り、少し登り、大きな滝の音が聞こえると直ぐに水廉ノ滝が目に入る。

無双洞の中に入ってみようかとも思ったが、誰もいない所で1人洞窟に入る勇気は湧かず、岩に腰掛け、沢の風で汗を飛ばした。

「さあ戻ろう」・・・と思ったとき
もう1人の自分:『これで終わりでっか』
自分:「なんかモチは上らんけど、七曜岳まで登ってみるか」

登山口の沢

水廉ノ滝



沢から離れると急登は暑い。
30分歩き、東側が開けた展望できる尾根で一本入れる。
日本岳から大普賢岳までのコブが目に飛び込む。
癒すには丁度良い場所だった
大きな岩の横、木のハシゴから岩場のある急登を過ぎ、緩やかに成った道を左に進むと奥駈道に出た。


          奥駈道分岐
遮るものも無い七曜岳はカンカン照りで暑い。
赤とんぼの軍団が飛び交っていた。

ギザギザのバリゴヤの頭を正面に見ながら、定番の助六寿しを半分食らう。

「さあ下ろう」・・・と思ったとき、またまたもう1人の自分が話しかけてきた。
もう1人の自分:『軟弱だな〜、大普賢岳まで廻ったらどお〜〜』
自分:「もうしんどいから勘弁してほしいな〜」
もう1人の自分:『この根性なし、行かんかい!』

お叱りを受けてトクトク大普賢岳へ。

大普賢岳山頂には15名ばかりの和歌山のパーティと出会い、暫し山談義と残りの助六。

七曜岳
鷲の窟の手前から岩本新道を下る。
分岐から右折れして無双洞方面へ。

11年前に通った道は記憶には残っていなかった。
何箇所かの岩場には鎖が付けられ、鉄杭も付いている。

50m程岩場を下ると道はトラバースして涸れた沢を渡り、滝の音が近づいてくると水廉ノ滝の前に戻った。


下った沢を渡るところでタオルを沢水に浸して身体中の汗を拭く。
疲れが一辺に吹っ飛ぶ、満足の瞬間だった。


文字の消えた道標   登山口
(参考タイム)
水太谷林道10:00〜10:20水廉ノ滝・無双洞10:35〜11:45七曜岳12:10〜13:25大普賢岳13:40〜
14:25上の分岐・岩本新道・下の分岐14:45〜15:30水廉ノ滝〜15:50水太谷林道