鏡平
 2006年10月8日〜9日  小屋1泊
 メ ン バ ー  単独
行    程  新穂高温泉市営駐車場〜わさび平〜鏡平〜弓折分岐〜双六小屋(泊)
 〜樅沢岳〜双六小屋〜弓折分岐〜鏡平〜わさび平〜新穂高温泉市営駐車場
山    名  樅沢岳(2755m)
天    候  1日目=下は雨、シシウドヶ原からは雪、2日目=快晴
世間では3連休である。私は1日遅れの2連休。
紅葉を目当てにアルプスを散策する積りだった。ところがアルプスは雪の予報だ。冬の装備での出発となったが靴は夏用のものしか車に積んではいなかったのである。
新穂高温泉到着は朝の5時だった。外は雨。狭い車の中でモチベーションの上らぬままダラダラと。
身支度は捗らず、出発は5時48分になってしまった。
西鎌経由で槍まで行く積りで5時出発を目指したものの、雨ではどうなることやら?

【1日目】
前後に歩く人も無く、笠新道を左に見送り、わさび平小屋でトイレ休憩。
林道と分かれ沢を渡る。辺りは雲に覆われ何にも見えず。そして雨は降り続く。

人がどんどん下ってくる。その殆どは冬の装備をしていないらしく、小屋の管理人から下るよう促された模様だ。

私は雪の鏡平まではレインウェアの下に長袖Tシャツ一枚だった、寒いはずだ。
ここから先、双六小屋までの稜線は雪で吹雪いている様子だった。登ってゆく人は殆どいない。下る人たちばかりが目立つ。
明日は好天の予報が出ているのに勿体無いな〜と内心思った。
が稜線は風強し。谷からの吹上げに立ち止まらされる。メガネに雪が凍てつき見えにくい。
何処がルートなのか判りづらい。なるほど、これは厳しかった。

11時40分、冷え切った身体で双六小屋へ到着。
時間はある、この先は予定の槍ヶ岳へ・・・・・・・・・まさか吹雪の中を突入するようなバカなことは出来なかった。

宿泊の手続きをして濡れ物を乾燥室へ運ぶ。なぜか、身体の振るえが暫く止まらなかった。

ストーブのある食堂に人が集まり、粉雪が舞う外を眺めている。

鏡平の小屋前で・・・紅葉は雪で埋もれて
双六小屋の夕食。
カリンと揚がった天婦羅の盛り合わせ、山小屋の食事とは思えぬ上品さ、品数も多い、これは気に入った。


夜半まで風強く、ゴーゴーグラグラと小屋は揺らいでいた。

朝方3時過ぎ、トイレに起きた時、外に出てみた。
星の輝き、月の明かり、なんとなんと、快晴に変わっているではないか。しかも無風状態だ。
【2日目】
雲ひとつない朝を迎える。
紅葉三昧のつもりが雪山三昧に。


                        樅沢岳に登る。

鷲羽岳を背に

樅沢岳から・・・      ・北〜西側の展望↑     西〜南側の展望
双六小屋前のテント場と笠が岳



槍ヶ岳西鎌尾根へ

白山遠望

鷲羽岳の後に水晶岳が現れた



常に横には槍



弓折分岐までの
稜線からのアルプス展望は360度。


景色に感動して足が前に出ない
何度も立ち止まる








鏡平へ下る
鏡平の雪は落ちて紅葉が見れた。
昨日とはチョット違う

青と白、そして赤、黄、オレンジ、グリーン。
いいもんですね〜

色付くシシウドヶ原と弓折岳

鏡平から樅沢岳を仰ぐ

新穂高温泉から笠ヶ岳方面
実に美しかった、本場ヨーロッパアルプスにも匹敵する迫力。
岩にまとわり付く新雪、残雪期には決して見ることの出来ない美しさがあった。

               
(参考タイム)
新穂高無料駐車場5:48〜6:40わさび平〜9:20鏡平9:40〜11:40双六小屋(泊)
双六小屋〜樅沢岳〜双六小屋〜鏡平〜わさび平〜14:00新穂高無料駐車場