手前の鉄山と大普賢岳から稲村ヶ岳   鉄山パラダイスより
 2007年1月20~21日  小屋泊
 メ ン バ ー  タンタンさん、DOPPO
行    程  大川口・鉄山登山口~鉄山~修覆山~弥山~八経ヶ岳~日裏山~熊渡分岐~熊渡登山口
山    名  鉄山(1563m)修覆山(1846m)、弥山(1895m)、八経ヶ岳(1915m)、日裏山(1725m)
天    候  1日目=晴れ  2日目=曇り
冬の八経ヶ岳は一度行くと癖になりそうだ。
私の頭の中には雪の少ない今年も山行予定の一つに勝手にインプットされていた。
さて今年はどこから登ろうか? 一週間前から夢は駆け巡る。
積雪の少ない今年に限っては鉄山から登るのも面白いかもしれないぞ。
ついでに明星廻りで熊渡下山が楽しいかもしれない。これで一応計画は出来た。
但し天候の如何によっては不明瞭になりやすい修覆山周辺でのビバークも視野に入れ、2人で準備して車2台で出発した。

1日目 (6時間20分)
熊渡へ1台をデポして大川口から登り始める。
雪が全く無い、拍子抜けもいいところ。天気も上々だ。バリゴヤ谷の頭を背にいっぱいの汗を掻く。
雪が見えてきたのは1300m位だったか。1400を越えたザンゲ平でやっと雪原を見る。
トレースあり。

でっかい弥山が正面に目に入る。
三つのピークの真ん中のピークを鉄山と呼んでいるようだ。
一つ目のピークはマズマズ順調、ここまではアイゼン無しで歩けた。
鉄山直下でアイゼンを着ける。
急登の斜面は凍結箇所もあり多少の緊張もあったがすんなり山頂へ辿りついた。
山頂は僅かにえびの尻尾が残っていた。
展望良し、大普賢岳から稲村ヶ岳が正面にクッキリと姿を現す。
こんな鋭いピークでも風を感じない、手袋を外しても冷たさを感じない。真冬とは思えない暖かさだ。

この先の急降下の道ではロープを使う積りでいたが浅い雪では手がかりも多く、全く不要だった。
この先もトレースは続いていた。単独ではなさそうだ。一週間以内のものと思えた。

鉄山パラダイスからの眺めは抜群。Tさんもお気に入りになったようだ。

修覆山山頂手前
急登は続く。
岩場の嫌なトラバースあり。これ以上の積雪量では通過に苦労するだろう。ザイルの確保なしではヤバい所だ。

迷ヶ岳からの尾根に合流すると斜面も緩やかになって一息つけた。
トレースは右往左往が激しくなる。樹林帯で違う方向に行ってしまったのか?このあと修覆山から弥山へは無くなっていた。
視界が悪くなり、引き返して下山したのだろう。

1800mを越えると雪は増える。陽が射すと純白の樹氷が見事だ。
山名板の無い修覆山から緩やかに下り樹林帯に突入。
時々現れる赤テープを頼りに、とは云え真っ直ぐには進めない。雪とブッシュと倒木は時間が掛かり過ぎる。見当をつけて大きく迂回を繰り返した。

チラッと覗いた八経ヶ岳と明星ヶ岳

修復山から弥山

真冬とは思えぬほど雪の少ない弥山神社前
弥山神社は日当たりは良いが、例年と比べても積雪があまりも少ない。1mにも満たない位だろう。

弥山小屋前の鳥居も下を潜れる。

八経ヶ岳と明星ヶ岳が並んで見える
2日目(4時間5分)

ご来光を期待するも太陽は薄い雲の中。
八経ヶ岳への稜線には高い鹿除けフェンスが新設されていて歩き難くなっていた。



←大普賢岳と東へ続く山並
雪は少ないが空気は澄んでいた。
もしや富士山が見えるか?
と思えるほど見通しがよい。
北には雪を被った比良か伊吹か?視界に入った。

八経ヶ岳山頂から  金剛、葛城を

八経ヶ岳山頂から  右奥の釈迦ヶ岳

日裏山東の展望台からの八経ヶ岳と明星ヶ岳

日裏山東の展望台より南西の山並
明星ヶ岳下を廻り日裏山へ。

お値打ちの山並みシルエット。

高崎横手を経由して熊渡へ下山。
下山後、川迫ダムから鉄山を見る

大寒の大峰は、異常に少ない雪積だった。
地球温暖化は猛烈な勢いで進んでいるようである。世界規模での法規制をもっと強めなければ取り返しが付かなくなるかもしれないぞ!
一秒間にテニスコート20面分、5,100㎡の天然林が消失しているという地球。・・・・・一年間では約16万K㎡かな。
近代人が残す一番大きな過ちになるかも(-_-;) 
急がねば・・・・・・・・ほんとに!!!
(参考タイム)
【1日目】
大川口鉄山登山口7:35~ザンゲ平9:30~鉄山10:25~鉄山平11:25~修復山12:45~弥山神社13:45~弥山小屋前13:55
【2日目】
弥山小屋前6:55~八経ヶ岳7:35ー7:45~明星分岐8:10~日裏山東の展望台8:35~8:45~日裏山8:55~高崎横手9:08~熊渡登山口11:00