2007年2月3~4日  行者還小屋泊
 メ ン バ ー  タンタンさん、DOPPO
行    程  1日目=大川口~トンネル西口~奥駈出合~一のタワ~行者還小屋
 2日目=行者還小屋~山頂ピストン  天川辻~小坪谷~大川口
山    名  行者還岳(1546.2m)
天    候  1日目=快晴 夜は吹雪き 2日目=曇り
少々2日酔い気味で出発が遅くなってしまったが、1日目の行動予定は行者還小屋まで。
十分に余裕はあった。

雪道をゆっくり走って大川口の冬の通行止めゲートへ到着したのは10:30。
ゲートの向こうまで車の轍が残っていた。これは道路管理の車が入った轍と思えた。

1日目
出発は10時50分。白い雪を被った行者還岳を見ながら快晴の空は気分がよく、汗ばむ程の陽気である。

「腹減ったな~昼飯にしようか」
聖宝谷と布引谷の出合も真近の道路脇でコンビニ弁当。
トンネル西口まではもう直ぐだ。

2人と思える先行者の足跡は数時間前のものだった。
何処まで続いているのか興味もある。
行者還岳側へのものか、弥山側へ続くのか?

伊坪谷側へ大きく迂回する道からバリゴヤの頭や稲村の御殿屋敷のピークが目に入る
トンネル西口の登山口 12:30

ここで暫く休みアイゼンを着ける。壺足の先行者の跡があるので楽チン、というわけにはゆかなかった。
急斜面に手こずり、何度も息を整える。

稜線の奥駈出合までは無積雪期の標準タイムならば40~50分のところ2時間近く掛かってしまった。
時刻は既に14時半。

先行者の足跡とはここでお別れ。
足跡は弥山方面へ続いていた。
ここからはスノーシューに履き替え、楽しみにしていた稜線歩きだ。
わざわざ選んだ遠回りのこのコース、青空に真っ白い雪の上を歩くのが実に気持ちよい。

朝からの日差しで枝の雪は全部落ちてしまっている。
いまいち雪が締まってないのでズボズボとハマる。


あちこちに雪の造形が出来ている

大普賢岳も目に入る

一のタワの荒廃小屋

スノーシューも沈んでしまう
17時、小さいアップダウンを繰り返しヘトヘトになって行者還小屋へ到着。

誰も来ない小屋は2人で独占。少しでも寒さを凌げる真ん中の小さい部屋に入る。
天窓があり、陽が落ちるまで結構明るい、毛布も使用できて申し分なし。
誰かが置いていったキャンドルも一役買ってくれる。

鍋焼きで満腹し、飲むのもそこそこに早めに寝てしまった。



夜、外に出てみた。
昼間とは打って変わり台風並の強風がゴーゴーと音をたてている。
雪も混じっていた。木の枝は真っ白い雪が付き始めていた。



2日目


8:05出発
期待していた青い空は見えない。風が強かった。
アイゼンを着けて山頂へ。



日陰の雪は深いが、あのハシゴはむきだしになっていたので解りやすいけど滑るので慎重に登る。

山頂 8:35


山頂の断崖から

山頂からシャクナゲの間を下る

面白い格好をしたセッピもあちこちに出来ている。

小屋へ戻る 9:25
下山へ 9:50

下りは天川辻から一番近い小坪谷へ下る。
暫くはテープ頼りに下れたが見失ってしまった。雪で見えにくかった事もあるにはあるが探しても判らなかった。

「まっ、谷をそのまま下れば伊坪谷へたどり着くはずや」

岩の多い沢は結構歩き難いし厄介なこともある。
滝の上のようなところで困った。
Tさんが偵察したがオーバーハングの岩があるようだ。ロープの支点も見つからなかった。
横のザレた斜面も下るには躊躇したものの、私は僅かの足場を確保して少し下って残りの斜面を思い切って滑り降りた。
下で一回転。頭の上に重いザックが乗っかってしまい立ち上がり難い。
Tさんが心配していたけれど、ど~って事は無かった。

それを見たTさんは慎重にザイルを使って下ってきた。

また下る。また滝が続きそうだった。
右手の上の岩下にトラバースできそうなバンドを見つけ、それを辿ってもう一つ谷を渡り、北側の安全な谷へ下るとテープが見つかり一息入れる。

アイゼンを外して雪の少なくなった登山道を下ってつり橋に着く。11:55

ここでザックに括り付けていたアイゼンが無いことに気が付き、また谷へ入ってゆくことになってしまった。
見つかってよかったけれど、ロスタイム50分。

何度山へ行っても反省反省の繰り返しばかりである。
(参考タイム)
【1日目】
大川口10:50~聖宝谷出合で昼食~12:30トンネル西口12:40~奥駈出合14:30~一のタワ15:20~行者還小屋17:00
【2日目】
行者還小屋8:05~8:35行者還岳8:50~9:25行者還小屋・荷物撤収9:50~天川辻~つり橋11:55
その後アイゼンを探しに再び谷へ入ってロスタイム50分(-_-;)
 大川口12:45
 
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