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深夜1時、新穂高温泉の無料駐車場はほぼ満杯。僅かの隙間へ何とか駐車して車中で仮眠。
〔1日目〕
4時に起きた。腹ごしらえと身支度をし、栄養ドリンクを1本。
4時35分温泉ターミナルを出発。睡眠不足で頭がすっきりとはしないが次第に調子は上がる。
『Dさん、ちょっと速すぎますよ』とTさんに言われる。
そうそう始めっから飛ばしては駄目だった。
『最初はユックリから行こうな』と言っていたのは私自身だったのだ。
ワサビ平小屋でトイレ休憩をして、8時鏡平着。
ここで大休止、槍も穂高も半ばシルエット状態にしか見えない。
鏡平山荘の販売メニューのカキ氷が目に付く。
明日の楽しみにしておこう。
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あまり疲れもなく順調だ。
昨秋吹雪の中を歩いた時の景色とは全く違う。
双六小屋が随分近く感じた。
10時双六小屋着。
すぐさま小屋で冷たい缶ビールを・・・・・・美味い(^^)
Tさんはこの先のことを気にしてビールを自重すると言い、一口だけにした。
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三俣分岐からの鷲羽岳 |
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双六小屋からはトラバース道を歩く。この中ほどに水場があり、休憩には程よいスポットだ。
次第に高度を上げて三俣分岐に着くと目の前が鷲羽岳。
見るからに厳しそうな登り斜面が気に掛かる。
槍へ続く黒っぽく見える北鎌尾根、赤茶けた硫黄尾根のコントラストが目に焼きつく。ここから見る姿には迫力を感じる。
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三俣山荘12時25分、ほぼ順調に来れたことで水晶小屋までの目処がつき、2回目の食事タイムをとる。
実のところ水晶小屋へ予約したとき、三俣山荘の通過時刻が15時を回った場合は来ないようにと言われていたのだったがそんな心配はすっ飛んだ。
このルート、ここまでは水場が多く、軽く歩けたのは助かったがこの先に水場がない、しかも水晶小屋は天水に頼っているという。ここでしっかりと水を補給。
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鷲羽岳へ登る。
後ろを振り返ると三俣山荘と三俣蓮華岳 |
鷲羽岳からの槍と北鎌尾根 |
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三俣山荘からは1時間弱で鷲羽岳山頂へ。
鷲羽岳は今回が2度目。
1度目の時は周囲の山も全く見えない雨の中だった。
記憶には全く残っていない。
それに比べ今回の、この展望は凄いぞ!
暫くうっとり・・・・
もう焦ることも無い、直ぐそこに水晶の姿が見えていた。 |
ついでにワリモ岳の山頂を踏み、秋を告げるトウヤクリンドウの咲く広い稜線、池の傍を通る。
それでも水晶小屋は未だ見えない。尖ったピークの裏側にあるらしい。
3時30分、最後の斜面を登り、ピークを跨いだとき小屋の屋根が目の前に現れた。
歩行時間は9時間、延べ2時間の休憩を含めての11時間は感動の瞬間である。
小さい小屋だったが、皆んな外にでて展望を楽しんでいる。
我々は早速ビールで乾杯。
夕食までの2時間は肌寒かったけど、たっぷりと展望を楽しめた。
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裏銀座の山 |
〔2日目〕
4時5分 水晶岳を目指して出発。
足元をヘッデンが照らす。
キラキラと光るのは・・・・・山名の謂れの水晶だろう。
30分ほどで山頂に着く。うっすらと白んでくるが日の出まではマダマダだ。
ここは北アルプスのど真ん中の展望台。
憧れていた通りの絶景である。
夜明け前の水晶岳から北の展望 マウスを置くと山名が出ます
何度も振り返り山頂を後にした。
もう一度 水晶小屋からの水晶岳と赤牛岳、そして奥には立山
訳あって後続してきたテント泊のPさんと出会う為、帰路も鷲羽岳を目指す。
鷲羽の直ぐ手前にてPさん現れる。
山で出会えると・・・・・・なぜか・・・・格別嬉しいものだ。
用事を済ませ、20分ほど雑談を交わして別れた。
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泳げそうにも見える鷲羽池を見下ろす |
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水晶小屋を下る 左の鷲羽と右手奥に笠ヶ岳が目立つ |
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三俣蓮華岳から双六岳へ ここからも笠ヶ岳が際立つ |
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大天井岳 双六岳より |
双六山荘へくだり、1日目に続きビールで喉を潤す。
かっこいいぞ 北鎌尾根
秋の花を見ながら鏡平へ
待ちに待ったカキ氷!
槍を見ながらカキ氷!
今どきこんなことも出来るんだな〜至福の喜びです。
新穂高温泉15時50分着
憧れの水晶岳は、大満足の水晶岳でした(^0^)
同行のタンタンさんのページ
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参考タイム
【1日目】
新穂高温泉4:35〜8:00鏡平8:25〜9:00弓折分岐9:10〜10:00双六小屋10:15〜11:45三俣分岐11:55〜12:25三俣山荘12:45〜13:42鷲羽岳14:05〜
14:30ワリモ岳14:40〜水晶小屋15:30
【2日目】
水晶小屋4:05〜4:35水晶岳5:10〜5:30水晶小屋6:00〜ワリモ岳〜7:00鷲羽岳7:20〜8:00三俣小屋水場8:15〜9:05三俣蓮華岳9:15
〜10:10双六岳10:15〜10:55双六山荘11:15〜12:35鏡平13:00〜14:45ワサビ平14:55〜15:50新穂高温泉
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