【1日目】
美濃戸登山口5:30出発。
林道歩きから始まる。林道が無くなると沢を渡る。秋の匂いをかぎながら沢沿いの道を進む。
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沢沿いの道からは八ヶ岳の稜線も見えている。
歩き始めて1時間半、林の中に建物が見えた。
赤岳鉱泉の山小屋である。
仲間は既に出発していることは承知していたが、念のために小屋の中を覗いてみた。
姿は見当たらない。
硫黄岳方面の標識をみて追いかけた。
10分ほど歩いたころ、ガヤガヤ人の声がする。
聞き慣れた声に間違いはなかった。
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ここからの行動は5人となった。
樹林帯を抜けるとす~っと展望が開けて、稜線に出た。
生憎主峰の赤岳方面はガスが掛かっていたが目の前に硫黄岳が美しい。
一瞬、あれは阿弥陀岳か?
登攀意欲をそそる鋭い頂。
硫黄岳山頂で軽くエネルギーの補給。
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岩場の多い横岳。
いくつもピークが連なり結構面白い。 |
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横岳最後のピークを下るとガスが切れて赤岳の姿も見え隠れしてきた。鞍部には小屋も見えている。
赤岳を正面に昼食タイム。
赤岳頂上を目の前にして雨が降り出し、急いで頂上小屋へ駆け込み宿泊手続きをする。
運良く個室の空き部屋を確保出来た。
小屋でひと休みした後、Pさん、hさんと阿弥陀岳へ出発。
赤岳の下りでまたまた雨が降り出した。
一瞬 ”撤退” の文字が頭を過ぎったが時間的な余裕もあったのでそのまま進む。
中岳を越えて行者小屋への分岐で1本とり、阿弥陀岳の登りに気合を入れる。
ガスの中に梯子を下る人が見える。
『うへ~』っと声が出るほどの急斜面ではないか。 登りは梯子から始まり、岩を掴んでの登りが続く
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14:00 阿弥陀岳 山頂着。
神のお恵みか?
雲の隙間から太陽が差し込んできた。
雨具を脱いで乾かせる程だ。
帰路ではまた雨。
赤岳への登りでは岩の間に水が流れていた。
15:20 赤岳頂上小屋着
個室は快適、ビールに焼酎、夕食までの時間は楽しい。
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【2日目】
5:40出発
行者小屋へ下る仲間と別れてキレット小屋へ下る。
前夜の雨で濡れた岩場の嫌な下りが続く。
前後を歩く単独の男性Aさん、単独の女性Bさんも同じコースをたどる様だ。
400mほど下ると樹林帯の道になり、閉鎖中のキレット小屋が見えてきた。
夏の賑わいも終わり小屋もテント場もひっそりとしている。
小屋の扉は閉まっていて中には入れない。
小屋前のベンチでアンパンを齧っているとAさん、Bさんも到着した。暫く話して先に出発した。 |
権現岳への登りが続く。
岩場を巻くと長い梯子が現れた。
後ろに鈴の音が聞こえる。
Bさんに追いつかれたようだ。
『どこまで登るねん』というほど長い梯子だった。
ここがキレットだったことを後で知った。
晴れていたら恐怖心も湧くところだろう。
ガスの切れ間に一瞬赤岳が・・・・・デジカメを出している間に消えかかる。 |
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ガスで展望の無い権現岳は権現小屋へ下る分岐をを少し東へ行ったところにあった。8:00
権現小屋は閉まっているかのようだったが、人の気配を感じたか?
中から管理人のお兄さんが扉を開けて出てきた。
前夜の宿泊者は4名だったと話した。
小屋の中にはコタツがあり、ひと昔前の民家の雰囲気を感じる。
一度泊まってみたい小屋の一つだ。 |
岩岩の鎖場を下ると樹林帯になる。
広々としたところに青年小屋が見えてきた。
テント場の横には水場もあり、天気がよければ快適な場所であることが窺える。
ベンチの前にはバイオトイレも完備されている。
正面に見えるはずの編笠山もガスではシルエット状態だ。
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南アルプスも見えるはずの編笠山。9:40
観音平へ下ると予定通りPさんが車で待ち受けてくれていた。
初めての八ヶ岳はそれぞれに趣がある6座だった。
特に印象に残ったのは阿弥陀岳か。
晴れた日にもう一度訪れてみたいが? |
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