大日小屋と中大日岳
 2007年10月13~14日  剣御前小舎一泊
 メ ン バ ー  タンタンさん、DOPPO
行    程  10/13 立山室堂~浄土山~龍王岳~鬼岳~一の越~雄山~大汝山~富士の折立~真砂岳~別山
     ~剣御前小舎~剣御前岳~剣御前小舎(小屋泊)
 10/14 剣御前小舎~奥大日岳~中大日岳~大日小屋~大日岳~大日小屋~大日平小屋~称名滝~称名滝バス停
山    名  浄土山(2831m)、龍王岳(2872m)、鬼岳(2750m)、立山最高峰大汝山(3015m)、真砂岳(2861m)
 別山(2880m)、剣御前岳(2776.6m)、奥大日岳(2605.9m)、中大日岳(2500m)、大日岳(2501m)
天    候  晴れ
深夜立山駅前駐車場着。車内にて仮眠。
朝起きると駐車場は一杯になっていた。ケーブル駅前には既に大勢の人が賑わっている。腹ごしらえをして切符を買う、3便の7時15分に乗ることになってしまった。

美女平駅からのバスは切れ目なく出発していた。
弥陀ヶ原に近づくに連れて木の葉は鮮やかさを増してくる。
バスは紅葉の真っ只中をユックリ、ユックリ・・・・客を楽しませるように登っていった。
室堂バスターミナルで降りた客は四方に散らばってトレッキングに出かけて行く。
若い頃一度だけ、大観望から一の越を超えて室堂へハイクしたことがあるが、立山へ登るのは初めての事でもある。
胸ワクワクの一周計画は、先ずは浄土山への登りからだ。



地図はこちら20万図
【1日目】
しっかりとコンクリートで固められた石の階段は流石に人気の山であることが伺えるが少々興ざめの感もある。
ひと登りしたところで浄土山への分岐を見過ごして展望台へ来てしまった。『ま、いいか』
展望台からは薬師岳が大きく横たわって見えている。その奥にはアルプスの主峰群。

薬師岳の向こう左に遠く、笠ヶ岳、槍ヶ岳


針の木岳

鬼岳側からの龍王岳

鬼岳へ
浄土山を過ぎて龍王岳。ここはガレた岩場の多い山。
南側は切れ落ちている。そこから見下ろすと鬼岳の向こうに箱庭のように五色ヶ原が広がっていた。

さてその先の鬼岳へ。
Tさんは気が進まない様だった。
一の越山荘で待っていると言う。

ここからは単独で向かった。
薬師岳方面への縦走路、龍王岳の急な岩場を下る。
この縦走路は鬼岳の東側をトラバースしている。

鬼岳へのルートはないのだろうか?
登りやすそうなところは東へ伸びる尾根だった。
ここからだと距離的にも近く感じる。

ハイマツや岩を乗り越えながら登る。
ナイフエッジに不安定なハイマツが邪魔をしていた。

ここにザックとストックを置き慎重に岩とハイマツを乗り越える。岩場をトラバースしながら山頂へたどり着いた。

何の標識もない鬼岳だったが、辺りを見回す。すると南へ伸びる尾根に踏み跡を発見。これを下っても良いわけだがデポしたザックの回収もあるので来たルートを戻った。

ここから龍王岳へ登り返し、一の越へ下る。
一の越山荘の周りは喧しいくらいの大勢の人でにぎわっている。日光浴しながら昼寝して待っていたタンタンさんを発見。

暫く休憩し、エネルギーの補給をした。
一の越からの雄山へは直ぐだった。展望を楽しんでいると体が冷えてくる。殆どの人は一の越からピストンして下っていった。縦走する人が少ないのは意外である。



別山と、その奥の剣岳

みくりが池と奥大日岳大日岳

立山最高峰大汝山
富士の折立からは急降下。
真下には真砂岳への稜線、その向こうに別山、剣岳が随分近くみてきた。



風が冷たく真冬の寒さになってきたようだ。

下りきった鞍部の風除けできる岩陰でパンを齧る。






別山にて
剣岳の展望

真砂岳からの大日方面
剣御前小舎へ宿泊手続きを済ませて空身で剣御前へピストン。あまりに寒かったので直ぐに小屋に戻る。
いつもならば『取りあえずビール!』と言いたい場面。
その気に成れない寒さだった。

ストーブの暖かさが有難い。部屋は10畳に7人、布団も一人ずつゆったりと敷けるほど余裕があるのが嬉しい。

翌日の天気予報を調べる。
”曇りのち雨”だった。
『雨の下りは嫌やな~、大日岳から称名滝へ下るの止めとこか』
疲労気味の私は半ば諦めてしまった。
『いずれにしても明日起きてから決めよう』
【2日目】
前日の疲れが吹っ飛ぶほど良く寝た。予定より30分ほど遅い出発は5時半だった。
天気予報とは裏腹に見渡す限り天気は上々である。体調も完全復活。
昨晩の天気予報なんだったんだろう(^^)

当初の予定通り大日岳へ向かって下ってゆく。
『あれ~なんか違う方向へ下ってとるぞ』
室堂へ下っていた。
谷を隔てた右手の尾根を下らねばならないのだった。元に戻るのも億劫だったので谷へ下り右手の尾根へたどり着く。
室堂乗越で雷鳥沢を見下ろし朝食休憩。

  奥大日へ

下るにつれ鮮やかさが増してくる

稜線散歩で快適

中大日を下ると大日小屋の屋根が見てきた

大日小屋へザックをデポして大日岳へ

鏡岩から少し下ると沢に出た。
ペットボトルに水を補給。
ここの水は★★★★位はランク出来そうなうまい水だった。

何度か沢を渡り、大日平への下り

膝に負担の掛かる下りが終わると木道が現れ、歩きやすくなった。
周囲の色も一段と鮮やかさを増していた。


大日平小屋の前
大日平小屋での大休憩。
前日は寒さで飲む気にも成れなかったビール。
ぽかぽか陽気でビールが美味い。





牛首までは木道が続いている。

牛首からは激下り。
すべり易い道が続き雨でなくて良かった。
日焼けを心配するほど贅沢な天気になっている。
2日間の最後を飾った大きなおまけ、落差日本一。
350mの称名滝。

初めての立山は十分すぎるほど堪能できた2日間だった。

そろそろ関西にも紅葉の季節がやってくるかな?
その頃立山は雪が降っていることだろう。

 (参考タイム)
1日目

室堂平バスターミナル8:20~浄土山~9:50竜王岳~10:33鬼岳~竜王岳~11:30一の越11:50~12:40雄山13:00~14:20真砂岳~15:20別山~16:00剣御前小屋~16:20剣御前岳ピストン16:25~16:40剣御前小屋

2日目
剣御前小屋5:30~分岐(食事休憩)20分~7:45奥大日岳8:00~9:00大日小屋9:15~9:30大日岳ピストン~9:45大日小屋10:00
~11:15大日平小屋11:55~称名滝下山13:17
 タンタンさんの記録