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≪ 1 奥八人山へ ≫
池郷川林道のゲートは自転車も入れないほどガードが固い。
ゲートのパイプの隙間を大きなザックで無理やりくぐり抜ける。
林道は谷の右岸、沢からはかなりの高度があるところを奥駈道に向かって伸びていた。
あの辺りが奥駈道かな?と判断が付くようになる。
『あの尾根の伸びているピークが、そうか誠証無漏岳かな』
何となく判ってくると分岐が左上に現れる。
その分岐の道は平治の宿へ通じているように思えた。
歩き始めてほぼ1時間、持経の宿へ着く。
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持経の宿でザックを整理し。サブザックで中八人山へ出かける。
時計を見ると既に11時だった。
『奥八人山までしか無理かもしれないな~』
それでもタンタンさんは中八人山まで行きたそうな雰囲気だった。
約1時間。
誠証無漏岳から東へ分岐し1340mを超えたところで風を除けて腹ごしらえをした。 |
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後ろは奥八人山 |
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1340mをぐんと下り東へ向かったところで広~い笹原が現れる。
すこぶる気持ち良い展望が広がった。
北の釈迦ヶ岳から八経ヶ岳方面には白く雪を被っているように見えている。
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フカフカの落ち葉の山頂 奥八人山
もちろん他に訪れる人影などは欠片もない、全く静かな山頂である。 |
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空の青さだけが目立つ
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僅かに残っていた赤い実が青空の中に引き立っている |
中八人山まで足を伸ばしても日暮れにはギリギリか?
でも無理はしないでおこう。
それより、釈迦から南下してくるせきやんを出迎えてやらねば(^^)
合流は、もっとも早い時間帯で誠証無漏岳へ3時ごろになる。
その時刻に合わせて戻ることにした。
少し早いめに誠証無漏岳へ戻り北のピークを見る。
涅槃岳を下ってくる単独者を発見。
間違いなくせきやんであろう事は分かった。
普通、連休初日にこのルートを南下してくることはあまり考えられないからだ。
間違いは無かった。せきやんがやってきた(^0^)
持経の宿へ戻る。
貸切の3人で、鍋を囲んで宴会を始める。
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≪ 2 笠捨山から蛇崩山へ ≫
2日目
6時20分
せきやんの今回の山はこれにてお終いだったが行仙トンネルまで送り届けてもらうことになり、持経の宿を後にして林道を下る。
車止めゲートの外に待っているせきやんの車に乗り、行仙トンネルへ。
8:30 せきやんを見送り登山口の急階段を登る。
折角だから行仙岳の山頂へ寄り道してから笠捨へ向かう。
行仙の宿へ下ってゆくと人の声が聞こえてくる。しかもかなり多人数のようだ。
スコップを持った人やバケツを持った人が作業をしている。
そうだった、南奥駈は新宮やまびこグループの方々による整備のお陰で維持されていることを思い出した。
利用させていただくだけの自分には、横を通るだけで恥ずかしく、早く通り過ぎたい思いだった。
う~ん・・・・・頭が下がります。
笠捨山頂 10:50
さて蛇崩山はどこか?
どうやらそれらしき相似峰の姿が南西に見えている。
東峰の反射板のある広場の端に蛇崩山への標識が見えた。
道は笹の急坂を下って南西方向へ伸びていた。静かな稜線は落ち葉でフカフカしている。
P1257を過ぎると尾根は進行方向にまっすぐに伸びているが、ここは左の斜面を下る。
間違いやすいところだ。
葛川から登ってくる分岐を超えると20分ほどで広い蛇崩山の山頂に着いた。
ブナ林の中の山頂は落ち葉でフカフカしている。
『ここで昼寝は最高だろうな』
『じゃあ15分ばかり寝ようか』
背中が落ち葉で温かい。僅かの時間だったが目が覚めると生き生きとしてくる。
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南奥駈の晩秋の山は何処も静かで心が落ち着く。
あまり汗も掻かなかった2日間ではあったが、この辺りでは特にお気に入りの上北山温泉に浸かって帰阪した。 |
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(参考タイム)
1日目=車止ゲート(9:30)~持経の宿(10:30-10:55)~誠証無漏岳(11:35)~奥八人山(12:55-13:20)~誠証無漏岳(14:35-15:00)
~持経の宿(15:40)
2日目=持経の宿(6:20)~車止ゲート(7:20) 車で移動 行仙トンネル登山口(8:30)~奥駈分岐(9:10)~行仙岳(9:15-9:20)
笠捨山(10:50-11:00)~蛇崩山(12:00-12:15)~笠捨山(13:20-13:30)~行仙トンネルへの分岐(15:00-10)~行仙トンネル登山口(15:35) |
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