タクシーで林道終点の登山口まで入り、登山届けを出す。
5/3日 5:50出発。
15名ほどの団体さんも出発準備をしていたので急いで身支度を整えて出発した。
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安曇野からの常念岳と横通岳
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新緑と沢の音がウキウキさてくれる。
針葉樹の匂いもアルプス登山には付き物、結構気に入っている。
暫くすると窪んだ所には雪が見えてきた。
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ワクワクしてきた |
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大滝ベンチの道標まで約1時間。
ココからは登山道に雪が現れ、時々穴ポコがあいている。
まだ芽の出ていない木の間から白い頂が見えてくると気持ちも高まってくる。
沢を渡り右岸を歩くようになると雪も深くなりペースも次第に遅くなった。
休憩中の二人連れを追い越してゆくと、前には単独者が一人となり。岩の露出した高まったところで暫く話をして一緒に休憩する。
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気が付けばとうとうトップを歩いている。
キックステップも疲れ、暫くするとお腹もすいてきた。
シャリバテにならない内にとおにぎりを出して食べているうちに3人ほどが追い抜いていった。
これで何とか小屋まで持たすことが出来るかなと。
ところが傾斜は増すばかり、夏道のある右手の斜面を見ながらの直登だ。
スピードはぐんぐん落ちてくる。
先行者の尻は見えても頭は見え無いくらいの急斜面だ。
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白い稜線と青空が眩しい
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最後の急登 |
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雪も多くなり谷も狭くなる |
小屋の入り口はトンネルを潜る
屋根の上には槍の穂先も(翌日撮影分)
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9:30
バテバテ状態で小屋に辿り着く。
小屋は雪に埋もれている。
トンネルを潜ると一階の入り口になっていた。
宿泊手続きを済ませ暫く休むことにして東天井岳へ向かうもトレースは一本だけだった。
ワカンを履いてもズボズボの雪には思うように足は上がらない。
この時すでに東天井岳を諦めている自分がいた。
兎に角、横通岳だけは登りたいものだが、先が思いやられる
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まいいだろう、展望も最高だしゆっくり登って楽しむことにしよう。2回目のエネルギー補給。
常念岳以外は殆ど見えてきた。槍や穂高の眺めがよくなってきた。 |
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北穂高岳ズーム
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夏道はトラバースしているので横通岳直下からは全くトレースなし。
小屋から2時間以上掛かって横通岳。
迎えてくれたのは大展望だった。
3度目のエネルギー補給はゆっくり過ぎても何でもよい、後は下るだけだ。ポカポカ陽気で全く寒さを感じない山頂。
そういえば三等三角点はあるが、山名板は無いようだ。 |
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槍ヶ岳 |
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雲の間に大キレットを挟んで南岳と北穂・奥穂 |
下りでもズボズボ嵌る。
足が抜けない。ザックを降ろしてもがいてみるがどうにもならない。手が痺れるほど雪をかいてやっとこさで足が上がった。
暑いあまりに雨具を履いていなかった為にズボンはびっしょりだ。
小屋は近い、時間もたっぷりあった。
雪の無いところで濡れ物を乾かしながら昼寝でもしよう。
『誰も登っても来ないしな~』
『よっしゃ~ズボンも脱いでやれ~』
タイツ姿で寝てしまった。
目が覚めると常念が顔を出していた。 |
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乾燥中 |
やっと顔を出した常念岳
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小屋の夕食は18時と聞いていた。時間はたっぷりあり、のんびり出来るひと時である。
ベランダから槍を眺めてビールで横のおじさんと乾杯。
おじさんは何キロもあるほど大きな望遠鏡を持ってきて見せてくれる。槍の小屋が真近に見えた。
『こんな重いものを大変だったでしょう』
『ああ~これは小屋の望遠鏡だよ』・・・・なるほどそうだろう。こんな重いもの今どき持ち歩く人はいないわ。
後に売店の前を通ると、このおじさん売店の中を手伝っていた。
『ここの住人でしたか』と聞くと
『いや違う』と・・・・・・・なんだか良く判らないが山小屋にはこの様な人はあちこちにいたような気もする。
小部屋は単独者ばかりの4人だった。
食事までは山談義で花が咲く。
翌日の予定、一人は蝶へ、私を含めてあとの3人は下山だと言うことで登山口からのタクシーは3人で相乗りすることになった。
ただし私だけは常念に登っていないので後を追って合流することに決定した。
おまけに若いAさんは奈良の住人というので、岐路も私の車でご一緒することになった。
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5/4日 6時20分
朝から快晴、常念岳へ向けて出発。
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ほんのあと少し
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急登を終えてココまで来れば常念山頂は近い
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前日賑わっていた常念岳も今日は人も少なく順調に登れた。
見渡す限り山、やま、ヤマ。朝の空気は澄んでいて視界も良好。
北は白馬、立山、南は御岳、乗鞍、南アルプスもしっかり見えた。
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御岳と乗鞍岳 |
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常念山頂
穂高をバックに親子連れの方に写してもらった
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手前の横通岳と左奥の大天井岳
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ここは一気にシリセード
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小屋からの下りは下が見えないほどの急降下もシリセードにはちょうどよい雪質だった。
でも誰も滑って降りないのかな?
あまりにもスピードが出すぎるぞ。
急斜面は一旦停止して・・・というより適当に停めながら、でなければ危ないかも。
喘ぎながら登ったところも下りは楽チンだ。
お陰で待ち合わせ時刻の40分前に3人合流できた。
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登山口の様子
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登山口からの常念岳
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旅は道連れ、ついでに迷いながらも温泉までご一緒出来てよかったです。
東京のAさん、奈良のTさん、どうもありがとうございました。
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(参考タイム)
5/3日 一ノ沢登山口5:50~王滝ベンチ6:50~9:30常念小屋10:10~12:30横通岳13:15~濡れ物乾燥中昼寝1時間~15:50常念小屋
5/4日 常念小屋6:20~7:20常念岳7:35~8:10常念小屋8:40~10:00王滝ベンチ10:10~一ノ沢登山口10:50 |
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