6月14日 5時50分出発。
先ず奈良田橋を渡り第一発電所までは自転車。広河原へのトンネル手前で左の林道へ、ここからは自転車を押しての歩きとなる。
休憩小屋を過ぎると林道終点になる。ダムの工事現場があり道脇に自転車をデポして右岸への吊橋を渡る。
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一つ目の吊橋 |
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3つ目の吊橋をわたるといよいよ登山道。 |

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チラッと稜線も見えてくる。
無人の大門沢小屋の前には花が咲いていた。美味しそうな水もあり休憩にはありがたい。
ついでにおにぎりも一つ食べておこう。
暫く登ると左の谷から流れてくる沢を2つ渡る。 |

暫くして雪渓を通過し谷の間の尾根を登る。
愈々急登が始まり膝が悲鳴をあげだした。 |
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前を見ると小柄な単独者が下りてきた。
言葉を交わしているうちに、小屋の管理人だと分かった。
「下の小屋ではないよ」
と返ってきたので農鳥小屋の管理人であったことは確かだろう。
小屋開けの前に様子を見に行って帰って来られたのだろうか?
その後、結局翌日下山するまで1人も出遇わなかった。
右手の大きな大門沢が近づき、沢に下りる。ここで翌日までの水を補給しておかねば稜線には水場がない。
3.5Lを満タンにするとザックが急に重くなった。 |
エアーサロンパスを取り出して膝にふりまくる。
これで何とかなった。
が、またまた攣りだす。
何度も繰り返したがペースは落ちるばかりだ。
う~~ん限界か?
暫く休んでみよう。
標高は2550m、30分ばかり座り込み痛みが治まるのを待つ。
うまくいったようだ。
何とか歩ける、よし行こう。
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夏の登山道は向こうの雪渓を横切り、また戻りながら雪渓を
跨いで上に向かっているように思えた。 |
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左に大きく振れて雪渓に出た。
ルートが判らない。地図を見るとこの雪渓を横切っているようだが、ピッケルなしでは危険な斜面だった。
崩落跡のガレた斜面の横を真っ直ぐ登るしか無さそうだ。
30mほど雪渓の端を登り、潅木とガレを慎重に登る。
ハイマツの尾根に出ると薄い踏み跡が見つかる。
うまくいったかの様に思えたが、かなりの急斜面だ。
兎に角登るしかない。
ハイマツの途切れた小高い所にテープをまいた大きなポールが見つかる。
見えた、その向こうに稜線・・・・・・、稜線だ。
ハイマツの中に左の雪渓からの登山道も確認できた。
これで一安心。
そうか、確かなことは判らないが通ってきた薄い踏み跡は冬の道かもしれない。
下りにもこれを使うほかはないようだが、もしも天気が崩れたら嫌な下りになりそうだ。 |

大門沢下降点 |
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ハイマツの中を無理やり横切り登山道へ辿り着くと5分ほどで大門沢下降点に到着した。
随分時間が掛かった、すでに14時前。
とても黒河内岳まで歩ける気力は残っていない。
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兎に角休憩、休憩。
何といっても素晴らしい展望が広がっているではないか。
農鳥はもちろん、塩見も悪沢もダイナミックな南アルプスが一望、辛かった登りの事を忘れてしまうほどの爽快感だ。
シートを敷いて横になり僅かな睡眠をとる。 |
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塩見岳 |
えっちらおっちらと広河内岳へ。15:00
山頂からはやっと白峰南嶺の山が見通せた。
見える範囲で幕営出来そうな場所を見下ろす。
窪地は全て雪が残っているので、岩屑の上になるのは避けられないようだ。
何気なくペンキ印の跡を辿って南へ下っている内にルートを外していることに気が付いた。
池の沢への古い道か?
斜めに修正し正規ルートへもどり最低鞍部へ向かう。
そこから一段上がった所を幕営場所にした。
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幕営地からの農鳥岳(東農鳥岳) |

悪沢岳 |
まだまだ日差しは強かった。テントを設営し、外にシートを広げて大の字になる。
いい気分だった。
さて明日はどうしよう。
早めの出発なら黒河内岳までピストン出来るのか?
明朝起きてからのお楽しみにしておこう。
薄い雲が掛かりだした。
テントに入り6時ごろには寝てしまったようだ。
夜9時半ごろ目が覚める。強風でテントがバタバタ揺れる。落ち着けなくて零時ごろまで寝付けない。
外に出てみると、空には星が見えてきた。朝の天気が期待できそうな予感で気分がよくなり、再び寝入ったようだ。
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6月15日
3時50分テントを残して出発。
足元は未だ暗かったがすぐに白んできた。
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東の空に朝陽が昇る |
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雲海に浮かぶ富士 |
広い尾根に岩と岩屑ばかりの稜線を歩く。
塩見岳や荒川三山がぐんぐん迫ってくる。
その素晴らしさに幾度も立ち止まる。
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白河内岳と左の黒河内岳(笹山) |
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大籠岳付近からの農鳥岳、北岳 |

塩見岳
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白河内岳は広い山頂だった。その向こうに黒河内岳が直ぐそこのように見える。
目標がそこにあるが・・・・・・往復すると2時間は掛かりそうな距離である。下山時間が気に掛かるが兎に角行ってみよう。
最短ルートを下って行く。
これは谷を越えなければならないようだ。正規のルートは大きく東の尾根を巻いているようだった。
無理はすまい。今から正規のルートに戻ると時間も掛かりそうだ。
無念だが撤退を決断。
決めたら気分一新。
折角だからもう一度しっかりと展望を楽しまねば。

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北アルプス 槍、穂高連峰 |
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中央アルプス |

黒河内岳と富士
この先で撤退をした


テントを撤収、もう一度広河内岳へ登り返して下降点へ戻った

農鳥岳
下りも雪渓は避けて登ってきたルートを下る。
ちょっとしたミスを犯した。
登山道に交わる筈のところを見逃してしまったようだ。
嫌な斜面を藪コギ
戻るには戻れたが冷や汗をかいてしまった。
あとは心配するところもなく、思ったより早く下山できたようだ

南沢を横切る。ここの水は格別旨かった。
吊橋が見えてくると林道は近い。
林道からは帰りを待ってくれてたチャリンコで下る。
らくちんらくちん、座っているだけでどんどん下る、
必要なのはブレーキだけ。
駐車地点帰着 14:20
温泉は「湯島の湯」
蕎麦で腹ごしらえ
東名豊橋で渋滞
伊勢湾岸道、名阪国道経由
帰阪22時。
大阪から51時間の旅を終える。
また宿題を残してしまった黒河内岳だった。
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(参考タイム)
6/14 奈良田橋5:30~第一発電所5:40~林道終点一つ目の吊橋6:15~8:30大門沢小屋8:55~13:50大門沢下降点14:30
~15:00広河内岳15:15~幕営地点15:40
6/15 幕営地点3:50~大籠岳4:30~5:15白河内岳5:25~撤退5:40~大籠岳~7:25幕営地点8:00~広河内岳8:45
~9:15大門沢下降地点9:30~11:50大門沢小屋12:10~林道終点一つ目の吊橋14:05===(自転車)===14:20奈良田橋 |

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