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9時20分、登山届を投函し歩き始める。ズルズルした登山道はトンネルの上を越えて比較的ゆるやかになる。ジュクジュクの道も30分ほどで1600mを越え雪が現れる。
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急坂を越えると1700m。ここは進行方向が分かりにくい。左に戻るように120度位曲がっていた。
雪がなければ何でもないところかもしれないが、微妙に方向を変えながら薄暗い広い尾根が続く。
時折薄日が射しかけるがすぐガスに包まれる。
神岡新道との分岐は見つからなかったが、斜めに歩いて合流していたようだ。
エアリアマップにはここから寺地山までヌカルミが多いとなってる。雪道では何の問題もなかった。
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緩やかに上って寺地山。
展望良好の地図情報も生憎の天気だ。
樹林帯を抜け出ると辺りが開ける。ザワザワと流れる水の音が近づき木道が見えた。
避難小屋の道標も見つかる。通るところを間違えるとガスの中では見落としかねないだろう。
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13時55分。矢印の方向へ進むとかわいらしい三角屋根の小屋が現れた。
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先客が居るようだ、テントも干してある。
小屋の前には雪の下を繋がっているホースでジャージャー水が出ている。これは有難い(^0^)
小屋の中は8畳ほどはあるだろう。
先客はお出かけの様だった。
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部屋の下には「新館」?
雪に埋まって入り口まで行けませんがな(^^)
どう見ても物置としか思えないが、寝ることも出来るのだろう。 |
さあ昼寝でもしよう。
目が覚めたが、まだ16時。焼酎をチビチビやりながら晩飯を済ませる。
外が明るくなってきた。青空が現れる。いいぞいいぞ~~。
外に出て山を見渡す。
あれれ、北ノ俣もス~~っとガスの間から姿を現す。笠も乗鞍も。明日の期待が膨らむ。
北ノ俣岳
笠ヶ岳
2人連れの先客は日暮になって帰ってきた。
今日はスキーで薬師まで行ってきたそうで、今夜はこの界隈で7泊目だと・・・・羨ましいかぎり。
最終日の今夜は打ち上げだとか。
日暮れ
ま、楽しく一緒にやりましょう(^^)
で 就寝22時半でした。
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【2日目 5月9日】
スノーシューにストック、アイゼンにピッケル
場所によって使い分ける予定だ。
その他非常用品と食料。
北ノ俣岳の稜線までの標高差は600m
朝はアイゼンがよく効いた。
2時間でヘロヘロ、「ええい五郎はもうええわ、やめとこかな~」
と、向こうに五郎の姿、槍も見える。胸をかきたてられた。
やっぱり行かねばなるまい。
「よ~し五郎、待っときや~」
すぐそこが北ノ俣岳と向こうには五郎が頭を出した
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ライチョウも迎えてくれる。
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でっかい薬師岳
ひろ~~い尾根はスノーシュー
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黒部五郎の大きな斜面の向こうに雲の平とずんぐり頭は祖父岳
その奥に水晶・ワリモ・鷲羽 |
最後の急登は1分歩くごとに足が止まる。
「はい、五郎ちゃん、来ましたよ」
朝から誰にも逢わず、山頂は独占。こんな大展望、独占してもいいのかな(^^)
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所どころに嫌な亀裂
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360度全く人影もなく、山頂を独占
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満足の展望
水晶岳
笠ヶ岳
辿ってきた北ノ俣岳を見る (五郎の下りで)
北ノ俣の肩から太郎平小屋を見下ろす
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行きはヨイヨイ帰りは辛い。
大休憩ばっかりだった。
9時間半の歩きでお疲れモード。
今日こそは独占の小屋、
また昼寝です。
まだまだ外には青空があった。
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【3日目 5月10日】
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車で林道を下る途中、笠ヶ岳が目に入った
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目覚めが遅くなり、5時50分下山開始。
うっかりのルート間違いで1時間弱のロスあり。
暑さにバテバテで登山口10時15分着。
帰路の車中で聞いたニュース。
当日の神岡町は記録的な高温を観測したようだった。
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(参考タイム)
5/8日 飛越トンネル登山口9:20~寺地山12:45~北ノ俣避難小屋13:55
5/9日 北ノ俣避難小屋5:40~7:35北ノ俣岳7:50~8:37中俣乗越8:55~10:30黒部五郎岳11:10~
~北ノ俣の肩14:15~北ノ俣避難小屋15:12
5/10日 北ノ俣避難小屋5:50~途中ルート間違いロスタイムあり~飛越トンネル登山口10:15 |
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