2009年8月22~23日  2320m付近で幕営
 メ ン バ ー  RINさん、DOPPO
行    程  8/22 奈良田ダム~発電所建造物~水場分岐~幕営適地2320mへテント設営~笹山南峰
     ~笹山北峰~笹山南峰~幕営地

 8/23 幕営地~水場分岐~奈良田ダム
山    名  笹山 別名・黒河内岳(南峰2717.6m 北峰2733m)
天    候  8/23=曇りのち晴れ 8/12日=晴れ

過去に2度も敗退している。
1度目は1昨年の夏、少々無理な計画で初日のロスタイムがあり蝙蝠岳で撤退した。
2度目は昨年の残雪期に大門沢から1泊で挑戦したがこれも下りの時間を気にし過ぎて白河内岳で撤退した。

気になっていたダイレクト尾根に地元の山岳会での整備が入った事を知り、多少不安もあったが今回3度目の挑戦をすることにした。
ここもまだ登山道地図はないところなので入念なルート調査をした。ダムの標高は820m。山頂までの標高差は1900m。
ルートに手間取ると何処まで登れるか分からないので途中で幕営の予定である。


当日2日前「今週はどちらへ?」とRさんからメールが入る
「南アルプスの笹山へ新ルートで行こうと思ってる」と
「知らん山やね~」との返事だったが同行したいと云う。


ルート地図
【1日目 8月23日】

奈良田のバス停の広場には北岳方面へ行く車の駐車で一杯になっていた。少し手前、つり橋に近い駐車場に車を駐車した。

7時15分 準備しているときにパラついていた雨は上がり天気は回復の気配。予定通りの天気になってきた。

ダムに架かる長いつり橋を渡り対岸の道を左に行くと放水路の下を潜って道は通じていた。

流れの無い沢を渡り、右に進むと新しい「笹山登山口」の道標が現れる。


放水路の巡視路だろうか、道はジグザグに放水路の上まで続いていた。
尾根に取り付くと登山道は西に向かう。
急坂ではあるがルートはハッキリしている。

1344mで本尾根に乗りあとはその尾根に沿って登ることになる。

9:40 標高約1600m、水場分岐。

水場があることは分かっていたが、念の為に水分は3リットルは準備していた。

兎に角はここまで使った分だけ水の補給はしておこうと水場へ下る。

踏み跡もありテープが案内してくれる。

12:25 焚き火跡のある約2320mの幕営適地着。
ここまでははっきりとした踏み跡とテープがしっかり付いていた。

テント設営。まだ晴れ間が出ない。
1時間の昼寝タイムに入る。

目が覚めると青空がちらほら。
「よっしゃ今日の内に山頂へ行こうか」

山頂までは標高差約400m。

ここからのルートは多少足場が悪くなるがテープがしっかり付いてる。
空身だったので1時間ほどで笹山南峰山頂へ着いた。ここは樹木が邪魔をして展望はあまり良くない。
ここで初めて単独者に遇う。その方はここで幕営するらしい。

すぐ先の北峰へ行く。単独者もやってきた。
涼しい風の中、暫くの展望タイムを楽しむ。

こちらは遮るものはなく、360度の展望である。

青空が広がり北岳方面を展望。
荒川、塩見方面はまだ山頂にガスが巻いていた。

RINちゃんは先日撤退した蝙蝠岳を恨めしく眺めている。


広い山頂の白河内岳と、遠くに尖って見える北岳。




テン場に戻るとそこにも陽が射しこんでいた。
意外にもあっさりと登れたことにビールで乾杯し、あとは焼酎とウィスキー。
暗くなる前に寝入ってしまった。





【1日目 8月24日】

4:45起床
6:00下山開始。


天気は快晴、快調に下る。
  

8:20 ダムの放水口。


つり橋を渡りフィナーレ

不安も抱きながらのダイレクト尾根は予想に反し上り易く判りやいルートだった。
日帰り装備で朝早めに出発すれば昼までには山頂に達することが出来、日帰り可能であることも確認でき、大いに収穫あり。


今回も地元山岳会(白鳳会)の報告を参考にさせてもらいましたことに感謝いたします。

(参考タイム)
8/22日  奈良田ダム(820m)7:15~発電所建造物~8:50尾根分岐(1344m)9:00~9:40水場分岐(1600m)10:00~
      ~12:25幕営適地(約2320m)14:07~15:00笹山南峰・北峰15:40~16:30幕営地(テント泊)
8/23日  幕営地6:00~6:55水場分岐7:10~8:25奈良田ダム