【1日目 9月5日】
初日の行程は薬師沢小屋までだ。時間には十分な余裕がある。
Sさん顔見知りの方の出現もあり、出発時刻も遅らせてゆっくり支度。
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太郎平で生ビール。
その向こうには雄大な薬師岳。
その時溢れんばかりの笑顔のおっちゃんが目に入る。生ビール片手に外のテーブルに向かっている。早くビールに口を付けたいようだが、その前の仕事があるらしい。ザックの中から袋をかき出している。まるで野良猫が急いでごみ箱をアサっている様に見える。折角のビールのあては見つからないらしい。待ち切れなくなって慌ててジョッキに口を持ってゆき、天に向かって喉を鳴らし満面の笑みをこぼした。
私の横にいたSさんもそれを見て「クスッ」と含み笑い。
気持はよ~~く分かるぞ、おっちゃん(^0^)
美味いよな~ |
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程よく雲が浮かぶ北アルプスを展望。 |
やはり際立つのは水晶岳
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太郎平を後に薬師沢へ下る。
太郎平小屋の赤い屋根がひと際印象的だ。 |
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薬師岳
この辺の風景は正に絶景。
足元にはリンドウ、ナナカマドの実が赤い。
草も幾分オレンジ色に染まりかけている。
午後の薬師沢小屋は静かだった。
ここのビールはモルツ。
持参した焼酎も底を突くころ、一人、二人と釣り人が戻ってきた。
それでも宿泊者はほんの12名ほど。
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【1日目 9月6日】
5:00起床
朝は寒かったが快晴。
5:30過ぎ、沢に入る。
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しばらくは楽な沢歩き。
今度は下手なヘツリで深みにドボン。
水は思った程冷たくは無かった。
沢を渡り左(右岸)のザレた斜面を登ると
あれれ、対岸(左岸)に流れ出る沢が見えた。
「なんだあれが赤木沢か」
引き返して対岸の巻き道を下ると赤木沢。
「おお~~と出ました」
NETで見た光景が正面に。
なんと美しい
ははは、もう嬉しくって顔がほころぶばかりです
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空の青さ、オレンジがかった草の色
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今、夢の世界を堪能してます(^0^)
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次々と現れる滝 |
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ここが大滝。
水量こそ少ないが
そんなこと関係ない。
素晴らしい!
天から水が降り注いでいる感じだ。
右手の岩のリッジを登る
私が写真を撮ってる間に偵察に登って行ったSさんが
岩の上で手を挙げていた。
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私も続くが
枝にザックが引っかかり登りにくかったが
すぐに上の段の滝横に出た。
おいおいそこ大丈夫かい?
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大滝を超えると水量が一段と少なくなった。
Sさんは憧れの赤木平へ草付きを登る。
私は水が無くなるまで沢を詰める。
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水が無くなると稜線は近い。
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さて、Sさんは今頃何処を歩いているのやら?
赤木平を見下ろしながら靴を履き替える。 |
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薬師岳と、右奥の赤牛岳
水晶、鷲羽、三俣蓮華
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念願叶った赤木沢に秋の気配を感じ、満足感に浸りながら折立へ下山。
日が変わる前、23時の帰阪だった。 |
(参考タイム)
9/5日 折立7:30~10:30太郎平小屋11:35~13:30薬師沢小屋
9/6日 薬師沢小屋5:30~赤木沢出合7:00~11:00稜線近く11:20~12:00北ノ俣岳で待機12:45~13:45太郎平14:15~16:15折立 |
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