赤沢山
 2009年9月20~22日  9/20=双六テント場  9/21=西岳テント場
 メ ン バ ー  単独
行    程  9/20 新穂高鍋平無料駐車場~新穂高温泉~ワサビ平~鏡平~双六テント場
 9/21 双六テント場~西鎌尾根~槍ヶ岳山荘~東鎌尾根~水俣乗越~西岳テント場
     ~赤沢岳ピストン・西岳ピストン
 9/22 西岳テント場~赤岩岳ピストン~水俣乗越~大曲り~横尾~徳沢~上高地
山    名  樅沢岳(2755m)赤沢山(2670.3m)、西岳(2758m)、赤岩岳(2768.7m)
天    候  9/20=快晴 9/21=快晴 9/22=小雨

今の度の目標は赤沢山、西岳、赤岩岳。
折角の連休ということでもあり、未だ歩いていない西鎌尾根や東鎌尾根もついでに歩くことにし、軽量でのテント泊にした。

深夜の新穂高温泉の市営駐車場は超満車。上の鍋平への地図を渡されて3.5kmも離れた無料駐車場。なんとそこも満車状態。道脇に停める。
無料ではあるが余りに遠すぎるぞ。


【1日目 9月20日】
車で仮眠をとり未だ暗い中を新穂高温泉の登山口へ下ってゆく。
新穂高温泉登山口では明るくなり、多くの登山者が準備をしていた。連休2日目とは云え、人が多い
ワサビ平

鏡平



弓折分岐を過ぎると西鎌尾根が間近に見え、北鎌尾根も近づく。


双六の小屋が見えてきた。鷲羽の後ろには水晶も頭を出した。

雲ひとつない青空、容赦なく太陽が照りつけている。
何時もより疲れを感じる。

小屋に着くと早速生ビール。この瞬間の喉にしみわたる感触。
下界では決して味わえないぞ!
山へ登る者だけに与えられたご褒美だろう。


予定では槍まで・・・・・・。
そんなバカな、体力はもう残ってはいない。


テントで昼寝の後はまた生ビールにラーメン。
隣のテントの方に焼酎を頂き山談義。
もう寝るしかない。

【2日目 9月21日】
樅沢岳へ。

やさしい稜線散歩の気分。
硫黄尾根のギザギザが印象的だった。
飛騨沢と奥丸山
やさしい稜線散歩は千丈乗越を過ぎると苦しさに変わる。


やっと見えた大槍。蟻の子のように人が群がっている。
このピストン、相当時間も掛かるようだ。山頂パス決定。

楽しみを代え、槍の姿をしっかり写真に収めることにして、東鎌尾根を下る。

オンマウスで山頂ズームアップ写真が見れます



前穂、北穂、奥穂、ロバの耳とジャンダルム
ヒュッテ大槍へ

殺生ヒュッテを見下ろす。チラッと覗く前穂



草紅葉が映えるヒュッテ大槍からの槍



東から見た北鎌尾根



水俣乗越へ近づく。次第に遠のく槍


北鎌尾根。ここからみるとあの"天狗の腰掛"の意味がよく分かる。(西岳への登りで)



西岳ヒュッテが近付くとナナカマドの色も鮮やか

13時30分、西岳ヒュッテに着くと『生ビールくださ~い』
ところがここにはありません。缶ビールのみ。ま、それはいいでしょう。ついでに牛丼も(1000円也)

外の椅子、隣に座っていた福島県から来たという40歳くらいの男性曰く。
今朝、北鎌のコルから北鎌を登り東鎌を下って今此処に居るという。『この後、燕まで戻ります』と言って去って行った。

世の中には凄いやついるもんです。

私はテン場を確保して空身で赤沢山へ出発。
小屋の兄さんに聞いたが『道も踏み跡も無いよ』と言っていたが南の尾根の端っこ、岩の横のハイマツの中に踏み跡を発見。

ハイマツの中の赤いテープが目印になる。
ハイマツを掴みながら急降下。岩と草付きに出る。
『これ下れるのか』と思うほど怖い。5mほどは下れたがこれ以上は無理だ。
ふと横を見るとロープがぶら下がっている。神のお助けか、これを頼りにトラバース。またザレ場を通過。やっとハイマツの鞍部に辿り着く。
よくよく見るとハイマツの中に踏み跡とテープ発見。あの草付きの急降下をしなくても踏み跡はあったようだ。

あとはヤブコギと岩場を登ると平坦な尾根。尾根の先が三角点のある見晴らしの良い山頂だった。


お陰様でズボンはヤニだらけになったが今回の目的は達成(^0^)
往復1時間半だった。


西の眼下に槍沢(赤沢山頂より)

赤沢山三角点




赤沢山から西岳を見る
右奥は大天井



ヒュッテに戻り2回目のビールの後は西岳へ。
ヒュッテから10分ほどだった。


西岳ヒュッテを見下ろす。向こうは赤沢山 (西岳より)


雲が纏わりつく槍と北鎌尾根、そして槍の影が延びる  (西岳より)



【3日目 9月22日】

天気予報は雨

夜明けまで未だ時間はあったが降らないうちにと空身で赤岩岳へ出発。
トラバース道から稜線へ上がりハイマツの踏み跡をたどり山頂へ。
北側が切り立っている山頂だったが夜明け前の深いガスの中だった。


テントを撤収しているころから小雨が降ってきた。槍沢大曲りへ下り、長い道を上高地へ急ぐ。

徳沢を過ぎたところで見覚えのある顔の人を発見。顔を見合わせて『オー、オー』
『囲炉裏村の・・・囲炉裏村の~~』
二言三言話して先を行かせてもらった。

帰宅してkeyさんだったとことを確認。



槍から、穂高から下ってきた人でいっぱいの横尾
大渋滞に巻き込まれ、深夜帰宅のシルバーウィークだった

(参考タイム)
9/20日  新穂高鍋平無料駐車場5:10~5:50新穂高温泉6:00~7:00ワサビ平7:10~9:45鏡平10:10~12:00双六テン場
9/21日  双六テン場5:10~樅沢岳5:35~西鎌尾根~9:15槍ヶ岳山荘9:50~ヒュッテ大槍10:20~水俣乗越
12:00
      ~13:30西岳ヒュッテ14:20~赤沢山ピストン~15:50西岳ヒュッテ16:00~西岳ピストン~16:30西岳テン場
9/22日  未明、赤岩岳ピストン後テント撤収7:15~水俣乗越8:00~槍沢ロッジ9:25~10:25横尾10:50~11:40徳沢11:50
       ~上高地13:10