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そして愈々決行当日、8名が大川口を出発。
丁度週半ばで異常に上昇した気温で暫く道に雪は無かった。
聖宝谷の橋を渡るところで大休憩。
すると先行する6名ほどのパーティがあの聖宝谷の急斜面に向かっている。
冬にこれを登れる連中といえば知っている限り。1組か2組。
多分ではあるがその人達だろう。
こちらはテクテクと少しずつ雪が現れてきたトンネル西口へ向かった。
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登山口も殆ど雪なし。
沢沿いの氷漠を期待して行ってみたが期待外れ。
奥駈出合までの急登もワカンもアイゼンも不要だった、
稜線でやっと霧氷現れる。
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意外に少ない雪で予定の時間は余りっぱなし。
しっかり撮影タイムをとり、楽しんで歩くことにした。 |
蒼空がドンドン広がる
ここは弁天の森
幕営適地到着
昼過ぎから雪のテーブル造り、
そして宴会に突入
世界遺産の真っただ中で雪中テント泊なんて
こんな時間からの宴会は山ヤにはやっぱり贅沢だろう。
2時間ばかり過ぎたころだった。突然私の腹部に激痛が走った。
何が何だか判らないままに痛さで雪の上を転げ廻ったような。
あまりの痛みだった為か、今もその時の全てを覚えている訳ではない。
10分程で治まったようだが何だったんだろう。
皆が心配していること、あらゆる想定と下山準備の話など夢うつつで聞きながら、朝までテントで寝た。
翌朝、私は何もなかったように普通に起きて食事をする。
「予定通り山頂へ行こう」
「だめです、皆で決めました」と
そうかもしれない、これ以上皆に迷惑をかけることは出来ない。再び昨日のようなことは起きないとも限らない。
これを皆の温かい気持と受け止め、山頂は諦め、少し登った展望地まで行ってみることになった。
何という青い空だ、正に紺碧。
遥か大台の向こうには光る海も見えていた。
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仏生ヶ岳方面
まるで春山のような木漏れ日のテント場へ戻る
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日溜りでのんびり、コーヒータイム。
余りゆっくりしていた為か、昨日の聖宝谷を登ったパーティと思える方達が実に軽い足取りで下って行かれた。
が私には見覚えのある方の姿に見えた。
思っていた通り、山童子さん達のパーティに間違いなかった事が後日NETで判明。 |
兎に角、撮影タイムはたっぷり
バックは弥山
バリゴヤと稲村
鉄山
自分のアクシデントで山頂が踏めなかった事、皆に迷惑を掛けたことが心に残ってしまったが
何れ同じメンバーでリベンジをしたい。
紺碧の空と樹氷の白さは間違いなく目の奥に焼き付いてしまったようだ。
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【参考コースタイム】
1/23 大川口8:30~10:00トンネル西口10:20~13:25聖宝の宿付近幕営
1/24 テン場8:00~1730m辺りまで散策~テン場でティータイム~13:15トンネル西口13:25~大川口14:55
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