常念岳と前常念の尾根
 2010年7月18~19日  蝶ヶ岳 テント泊
 メ ン バ ー  単独
行    程  7/18 三俣登山口~前常念岳~常念岳~蝶槍~蝶ヶ岳 
 7/19 蝶ヶ岳~三俣登山口
山名 ほか  常念岳(2857m)、前常念岳(2662m)、蝶ヶ岳(2677m)
天    候  



世間では17日から海の日まで3連休。
こちらは事情あって18日からの2連休だ。

大滝山って行った事がない、一度は行ってみないと・・・・でもそこだけのために行くのも勿体ない。
何時か前常念から常念へのルートも登ってみたいと思っていたので二つの目的を一緒にすることにした。


二日目に蝶から大滝山へピストン後に下山する事にすると初日で蝶のテン場まで行かねばならないが
急登の前常念を考えると小屋泊にするべきか悩んだ。
しかしこの時期の北アルプスの小屋は満杯でゆっくり寝ることも出来ないほどだ。
ゆっくり寝るにはやはりテントだろう。そんなことでザックが重くなることは覚悟で出掛けることにした


三俣登山口手前駐車場は前日からの登山客の車で満杯。
端っこにスペースが一つだけ空いていたので、取りあえず朝まで車中で仮眠する。





前常念岳の避難小屋


【7/18日】

起きると身支度をする人の声がザワザワしていた。
駐車場へ入りきれなかった車は林道脇にずら~っと並んでいる。

20分ほど歩いて三俣登山口。登山届を記入して道標に沿って常念岳方面へ。
いきなり急登が始まる。100mも登ると比較的平坦になるがそれもほんのしばらくだけだった。

そこから600mの九十九折れの辛い登りだ。樹林帯の中は蒸し暑い。

標高が2000mを越えるころ尾根に差し掛かり、足元がジュクジュクした道に変わった。空も見えるようになった。
ただし風も少ない梅雨明けのカンカン照りだ。

チラッと前常念らしき頂が見える場所がある。
あの急斜面はもう灌木帯と岩稜に見える。まともに背中に太陽を受そうだ。

愈々前常念直下の登りに差し掛かる。
約300mの登りだったが、ここにきてザックの重さが負担になってきた。
やはり小屋泊にすれば良かったのだろうかと。

それでも蝶槍の右手に穂高が頭を出してくるので気分が良い。



前常念岳は稜線の端っこ、目の前に常念岳が迫るが
ここでもうバテバテ状態。完全にスピードダウンだ。




常念直下では槍が見えてきた


常念山頂からの眺め
大天井岳方面 右手前は横通岳


常念山頂  バックは穂高
ここで終わりなら良いが、蝶までの元気は残っていなかった。
でも一応そちらへ向かって下ってゆく。



あまりに辛かったので2512のピークでシートを広げて暫く睡眠をとる。

P2512


睡眠から起きる
目の前には蝶槍への辛そうな登りが立ちはだかっていた。




蝶槍に立つと向こうの方に蝶ヶ岳ヒュッテが見えた。
もうすぐビールが飲める
自分でも不思議な位ではあるが元気が残っていた。

勢いよく歩いて
一目散に蝶ヶ岳ヒュッテへ
「ビールください」







富士山も顔を出す
 【7/19日】

テントを置いて大滝山へ向かう。

先週登った浅間山が見えている、まだ夜明け前。


 

日の出
ドンドン下ってゆく。雪渓を下降し、今度は夏草を踏み倒し、ヤブぽくなった、らしきルートを下ってゆく。

何か間違っているような感覚になってきた。

引き返して探してみたがほかにルートは無かった。
結構引き返して大滝山方向を確認すると、下ったルートで間違いは無いようにも思えたが昨日の疲れもあり、再び下ってゆく元気なく、テントへ引き返して早めの下山を決めた。
蝶ヶ岳から大滝山方面へはお花畑多かった
昨日登ってきた前常念のルートがバッチリ眼に入る。


目の前に広がる穂高連峰の大パノラマ

西穂、前穂、奥穂、北穂と並んだ






大キレットと北穂



蝶ヶ岳山頂からの展望を満喫した後はテント撤収し三俣登山口へ下山した。
この下山ルートにある蝶沢に流れる水は格別美味かったのが印象に残る。

兎に角、暑~~い二日間だったが、早めの下山で高速渋滞にも遭わず夕方5時前の帰阪。



 【参考コースタイム】
 7/18 登山口駐車場5:30~三俣登山口5:50~10:35前常念岳10:50~12:10常念岳12:30~15:10(P2512)15:35~蝶槍16:50~蝶ヶ岳ヒュッテ・テン場17:15
 7/19 4:30大滝山へ出発~引き返しテン場撤収下山6:50~蝶沢水場7:30~登山口9:20~駐車場所9:40