2011年05月19~20日  大弛小屋一泊
 メ ン バ ー  単独
行    程  5/19 山梨県北杜市 瑞牆山荘から100mの無料駐車場5:45~富士見平小屋6:22~大日小屋~大日岩7:52~砂払いの頭8:44~
     ~9:30金峰山10:20~朝日岳11:45~12:55大弛小屋13:05~国師ヶ岳14:10~北奥千丈岳14:35~15:20大弛小屋(泊)
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 5/20 大弛小屋5:15~朝日岳6:30~7:35金峰山8:00~砂払いの頭8:38~大日岩9:22~10:30富士見平小屋10:45~
     ~12:05瑞牆山12:15~13:20富士見平小屋
13:30~駐車場13:55
山    名  金峰山(2595m)朝日岳(2579m)国師ヶ岳(2591.8m)北奥千丈岳(2601m)瑞牆山(2230.2m)
天    候  5/19=快晴 5/20=快晴

奥秩父連峰は百名山としても名高い金峰山や瑞牆山をはじめ、標高2500メートル前後の山が連なっている。
大弛峠に車を置いて東西にピストンすれば楽に登れる事ができるが、残雪の為に例年通り峠への道は6月に成らなければ開通しない。

ならばと云うことで西側から金峰山を経由して朝日岳、大弛峠、国師ヶ岳と奥秩父最高峰の北奥千丈岳へピストンすることにした。
この時期、稜線上の樹林帯には厄介な残雪があるものと推測していたので十分な時間も必要。
大弛小屋へ宿泊の予約を入れ、2日間の予定とした。

【2011年5月19日】

メインの金峰山は修験道の開祖、役小角が開いた信仰の山で奈良吉野の金峰山から蔵王権現を勧請した事に始まり、
山頂の五丈岩は金峰山信仰のシンボルとなっていること等を聞き知り、奈良大峰の山に慣れ親しんでいる私としては身近に感じる。

初日の行程


駐車場は瑞牆山荘の前100mの所にあり、広いし無料。

静かな林の中。歩き始めとしては丁度良い緩やかな勾配の登山道だ。
次第に高度を稼ぐようになると富士見平の小屋の前に着いた。
小屋は営業していないようだったがここで一休みする。
なるほどこの場所名の通りだ、木立の隙間に富士山がうっすらと見えていた。




富士見平からは比較的水平な道が続いていたが大日小屋を過ぎると急坂になった。
見上げるほど大きな岩の横を登ってゆくと大日岩の上の方に出たようだ。




木の根っ子が出っ張った樹林の中の道には凍った雪が所々に残っていて、滑りそうな所もあったが数日もすればこの辺りは溶けてしまうだろう。
「砂払いの頭」の道標で周囲が開け展望が良くなった。
此処からはハイマツ帯を登ってゆく。右側は鋭く切れ落ちている岩場が続く。



大きな目印にもなる五丈岩の向こうが山頂。
















東京から来られた単独のAさんとは富士見平小屋からずっと一緒だ。
話しながらだったので疲れも忘れて山頂に着いてしまった。



予定の小屋着には早すぎる時間だ。山頂の岩の上で昼寝でもしたいが風が冷たいので岩陰で風除けして暫く横になった。





Aさんは下山へ、私は朝日岳方面へ向かうのでお互いに激励をし、別れた。

登ってきた道を山頂から見下ろす


ここから先は極端に踏み跡が少なくなった。




ハイマツ帯を抜け樹林帯に入ると腐った雪が道に残っている。踏み跡は昨日のものだろう、二人くらいの様だ。
踏みぬいたり、そうでなかったり、歩き難い事この上ない状態だ。
日当たりの良い所で雪が無くなるとホッとするも、また腐った雪道に成る。

大弛峠まではこんな繰り返しだった。





朝日岳から金峰山を望む


中間地点の朝日岳は日当たりが良く、雪も無い。
辿ってきた金峰山、霞んではいたが富士山も展望出来る見晴らし台。



まだ閉鎖中の大弛峠


大弛小屋は峠から100m
早く着いたので管理人不在。
サブザックで国師ヶ岳と北奥千丈岳へ向かう。


登山口は小屋の右手の水場の横だった。
又もやズボズボの残雪の道だ。
結構疲れも溜まってきていたので「引き返そうかな」と考え出した頃、日当たりの良い木の階段が現れて
そこからは歩きやすくなり、ほぼ稜線まで乗った。

前国師ヶ岳から国師ヶ岳を望む



残雪に嵌りながら国師ヶ岳山頂へ抜け出た



奥秩父最高峰の北奥千丈岳


北奥千丈岳から金峰山を見る。あの五丈岩もちゃんと見えてました。

小屋へ戻ったが未だ管理人さんは来ていなかった。
日当たりのよい外の椅子やテーブルに濡れ物を乾かしながら1時間ほどまったりしている所へ管理人さんが到着した。
今日の予約客は私1人らしい。
温かい寄せ鍋に、おでんと野菜サラダのご馳走を頂きながら管理人さんと山談義で時間を過ごす。


(参考)例年この時期の小屋の前には1メートルほどの雪が残っているらしく、
今年は雪解けが速く、小屋の写真の通り、全く残っていなかった。


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